この度、EX250K8Fのインプレを書かずには居られずにインプレ書いたら、予想通り、反論あった。
まぁ、そうだろうなぁ、、、、注目度の高い単車だし、、、、、
自分自身、かなり期待していたのは事実。っていうのも、貧乏学生時代は250ccを数多く乗ってきたのだが、そんな中ではKawaの250ccには結構苦労したのである。
で、順不動でKawaの4ストの250cc回想録。
1.Z200
これは、セルキック併用タイプの200ccで最小のZである。機械式ディスクにスポークホイールで今ならSRの小型みたいなバイク。
初期型は小豆色だったけど、自分が飼ったのは黒メタにグリーンの細いラインのモデルだ。このバイク、見た目に反して結構活発。キャブがVMタイプが用いられていたのが理由か?排気音は歯切れ良く、街乗り走行では実に心地良いモデル。
採点すれば80点
2.Z250FS 初期型
これは上記Z200の後継モデルで、同時期のシングルのZ250LTDと姉妹車。キャストホイールながらWカムのドラムブレーキってのが特徴。Z200の排気量を拡大して250ccとなったモデルだが、このピストンはZ1000と共通部品。初期型のエンジンは、初期のKL250と同じものだが、これはセルオンリー。初期のKL250のエンジン同様に246ccだったと思う。
最大の弱点は、長期使用でシリンダー内のスリーブが踊る事。こんなのは初めて見た。他には、夜中にタペットカバーのネジが外れ足下オイルまみれになったり、ロッカーアームのアジャストボルトのロックナットが緩んで全く走らなくなったりと振動に纏わる苦労が多かった。
でも、排気音、レスポンスともに良好で、通学に大活躍。
採点すれば75点
3.Z250FS 後期型
これは上記の後期モデルで外観上は差異は殆ど皆無。排気量は249ccに拡大されており、最大の違いはバランサー内蔵ということ。弱点は、、、、そうワンウェイクラッチが弱く、頻繁に交換した印象。これはお気に入りで青メタ、茶メタの二台所有していた。このモデルではスリーブ踊りは無かった。改善されたのか?
排気音、レスポンスともに良好。さらに、振動もバランサーの効果か大幅に減少。
採点すれば85点
4.CS250
これは社会人になった後に買ったモデル。水冷ツインカム4バルブのKL250Rのエンジンを搭載したコミューターでヤマハのSRXのライバルか?メーターパネルは白文字パネルだが、よく見れば最終のAR125Sと同じパネルケース。細身のシルバーフレームに細身の外観が結構渋い。ホイールはGPZ400Fと似たキャストで、フロントは16インチだ。
エンジンは、下では活発、吹け上がりも速く、上も回る。振動も少なく、排気音は心地よい。自分的には250シングルではNZ250に継ぐデキの良さ。トータルではナンバーワンだ。
グースなんぞ目じゃない。しかし、ビッグエンドのベアリングが砕けて廃車なのが残念。
因みに、赤いモデル、ガンメタのモデルと二台乗った。
スペックを思い出せば、118kgの車重に34PSで2.5kg・mというエンジン性能。グースと較べてみると30kg軽い。シングルで非力なエンジンだけど回しても熱ダレしにくいのは理に適った水冷仕様だ。
採点すれば90点
5.Z250FT 最終モデル
前期モデルは、ポイント点火の丸ライト。でもカラーリングがZ750FXっぽく渋い。買ったのは最終モデルのハロゲン角ライトでフルトランジスタ点火のモデル。前期はエンジンのシリンダより上が黒。後期はクラッチケース等々も真っ黒。サスもフロントがセミエアになっていた。外観はシルバータンクに格好悪いラインで見た目今一、人気無しのモデル。コミューターというよりもZ250FTの生い立ちは250cc専用設計の奔りのモデルでありスポーツモデルの筈。しかし、バンク角浅すぎでセンタースタンドが直ぐ擦る。強引に寝かすと、スタンドを支点にリアタイヤが浮き、スタンドで地面を豪快に滑る。怖いバイク。
回るエンジンだけど、力無い。回すと、メカノイズが増える。増えたメカノイズはその後消えない。オイル漏れも結構酷い。更にNGなのは洗車すると点火ユニットに水が入り始動不能に陥る。そんなモデル。カワサキ乗りに拘っていた時代に選んだモデルだけど、良い印象が無い。最初は、このFTだけの欠点か?って思った。
採点すれば45点
6.GPZ305
知る人ぞ知る、輸出専用機で空冷GPZ250の305ccバージョン。でもパワーは初期型VT250Fにも劣る。高回転運転に弱い。一度、ハイアベレージのワインディングツーリングに使ったら、カムが終わった。オイルメンテは頻繁にやっていたのだが、車体の性格と使い方がマッチしていなかったみたい。Z250FTの弱点がそのまま残っている。カワサキツインの悪印象が確定的に、、、、。
その後、修理して直ぐ売った。その後に来たのがフリーウエーの250だ
採点すれば45点。
7.GPZ250R
これはEX250Kのエンジンベースを初搭載のモデル。着せ替え外装でカジュアル狙いのバイクだったみたいだが、デザイン上、世間の評判は悪かったようだ。しかし、個人的には結構好き。特にホイールデザインは未だに好きだ。太めの中空3本スポークで16インチの足回り。密かにAR125に流用したいと思っている。
エンジンは、その後のGPX、ZZRと引き継がれたようだが、このGPZが一番元気に感じたもの。メカノイズは派手だが、キチンと上迄回るしパワーもある。街乗りで使うにはコンパクトな車体。その後のモデルではアイシングによる不調が報告されているが、自分が乗っていたGPZに関しては、その問題は無かった。ガサツなエンジンだったけど、カワサキツインの弱点は空冷車のみか?と思った。
採点すれば75点
8.GPX250R
GPZ250Rが良かったので、安価ということもあり乗り換えてみた。まぁ、当時のGPX400/750の弟分なのだろうか?GPZ250Rからの進化は感じない。寧ろ、少々パワーダウンした感じを受けた。それなりに走るけど、このモデルから車体の重さを感じるようになった。カウルの関係か、メカノイズがメットの中に聞こえやすくなったのかも知れない。GPZ250Rと同じエンジンの筈なのに、回して乗るとメカノイズが増えまくり、、、、オイルも結構にじみ気味、、、、やっぱり、カワサキツインは、、、、
あんまり印象に残っていないのは、購入してから直ぐ手放したから。
ところで、GPXをスーパースポーツと定義する人も居るけど、やっぱり違うというのが印象。
採点すれば65点
9.四気筒車
マルチエンジン車はオーナー経験は無い。乗った事はあっても、買う迄到らなかったのが理由。高回転仕様でスムーズなのは間違いないし、日常で超高回転を楽しむのが好きな人には最適化?
個人的には、モッサリ感の方が顕著に感じた。レスポンス不足である。マルチよりツインの方が好み。しかし、250cc程度の排気量ではツインもモッサリ。350cc程度迄はシングルエンジンが面白い。馬力無くても楽しい。CSに限らず他社のSRX、CBX、NZ~グース、皆面白い。シングルスポーツCS250は、排気量拡大して見ても唯一の国産シングルで水冷車。でも遅くない。シングルで低回転も面白いし、上までしっかり使えるのは最高だった。
カワサキの4スト250は、上級スポーツをモチーフにしたエントリーバイクっていうのが基本。そういう定義に当て嵌まらず、上級モデルをモチーフにしない250、250ならでは世界を持っていたのはCS250だと思う。振り返ると、やっぱり、軽く、小さく、活発なCS250が面白かったし、街乗りにも便利だった。出物があれば欲しいくらい。少なくとも、グース250よりは活けている。
今回、EX250K8Fが結構話題と注目を集めている。頂いたコメントへのレスにも書いたけど、カワサキ250ツインは、時のフラッグシップをモチーフにしている。Z1000MkⅡとZ250FT、GPZ1100とGPZ250、GPZ1000RXとGPX250R、ZZR1100とZZR250のように、、、その流儀から言うと、本来ならばZZR1400をモチーフの筈だが、今回はZX-10Rがモチーフ。型式呼称からEX250Kが、250ツインの伝統に従ったキャラを持っている事は容易に想像できるけど、パッと見の印象はSS系のZX-10Rのインパクトが強すぎであり、カワサキ流儀よりもスポーティ?って思わせるモノ。そういう先入観で接すると、肩すかしを食らった感覚となるのは事実では無いだろうか?
自分自身、あの原色系ライムグリーンとレーサーモデルの展示、ネーミングから騙された意識を持っている。こんな筈じゃないのに、、、、。冷静になれば、判ることだが、、、、。
スポーティな250というとZXR250、バリオスがあるけど、これらとは異質のモノであり、車種統合の一環で、このイメージでツインエンジンを採用したのかもしれない。その正否はマーケットが下すだろう。
カワサキ4スト250ccに対する自分のイメージでは、スポーティな4気筒、ツアラーな二気筒、コミューターな単気筒。勿論、4スト250で、全てはビギナーをターゲットに含むって感じだ。
ZX-10Rミニチュアなら4気筒がそうかもしれないが、市場を考えると、4気筒+アルミフレームではコスト的に見合わないんだろうなぁ、、、、性能的には過去のCBR250Rを見ても十分フレンドリーに出来るのは間違いないし、バリオスの乗りやすさからもカワサキに出来ない筈は無い。そんな気がするのである。
で、結論。カワサキエントリースポーツの順位は、、、、
1.CS250
2.Z250FS(後期型)
3.該当無し。
で、もし出るんなら、、、
GP-MONOレプリカのD-Trackerエンジン+Ninja風味
が欲しい。というのも、広島の海田町にあった『クレヨン』ってカワサキショップのオーナーの山本氏が、当時CS250をベースにアルミタンク、ワンオフシングルシート、ショップブランドのマフラー、リアディスク化、当然、セパハンバックステップ仕様のシングルスポーツをコンプリート販売されていた。これはZXR250R初期型風のカラーリングで超カッコイイモデルだったのだが、その再来を願っている。今こそ、そういうのが純正で欲しい。
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