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2008年5月22日 (木)

パワーポイント禁止令

 表題の号令が、あの大トヨタで掛かったという。
 何でもかんでも、カラーコピーは無駄だ!って経営者の考えとか、、、、

 賛成である。

 先日、大学の大学院生相手の勉強会で、材料開発の講義の依頼を受けたけど、その際は、パワーポイントを使うかしてお願いしたいとの依頼もセットで受けた。

 しかし、自分はパワーポイントは使わないという解答をして、使うのは、なるべく質素なOHPのようなモノで十分という解答を行った。

 そう、見た目のインパクトで関心を惹く術としての価値は認めるけど、最近はパワーポイント自体が汎用であり、逆に言いたい事が埋没しかねないからである。後は、生理的にパソコンが嫌いなんで、そういうモノは使いたくないというホンネからである。

 出来れば、太字のマジックの手書きで要所、キーワードをチャート風に構成したOHPで概要のみを伝える構成が自分は好きである。
 自分で手書きを行うと、資料を作成しながら話のストーリー、手順が頭にイメージできる。そのイメージに従って資料に枝葉を付けるのが一番伝えやすいと思うからだ。

 パワーポイントの場合は、抑揚を付けるための連想動作が頭でやりにくいのが敬遠する理由だ。

 そう言えば、昔、塾経営等で塾講師を行っている時も、塾で使うテキストは一切無しというのを売りにしていた。生徒に買って貰うのは、大学ノートのみ。
 塾に休まず通って貰えば、ホワイトボードに要点を書きながら授業を進行するので、それを書き写させる時間が必要だが、自分の人に伝える思考手順を記録させる事で、子供の頭に内容に加えて思考の手順を会得させるためだ。

 こういうスタイルを持つ塾は自分の塾以外では存在しなかったけど、何事も結果やインパクトが大事なのではなく、それを得るための思考の手順が最も重要という思いからだ。
 勿論、全学年、全科目を担当していたので、カリキュラムの総量と授業進行速度を全て把握していないと出来ない技だが、これを売りにして生徒を集めていたのが自分の流儀。
 当然、努力も必要だが、見返りとしては、年収で今以上を稼いでいた訳で、当時のやり方が、生徒の合格実績として跳ね返っており、それが自分のオリジナリティーでもあった。

 これからも、そういう考えに変わりは無いので、そういうスタイルを貫くつもりである。

 表題の行動をトレースするのが重要でなく、その行動の本質が何処にあるか?を見定めて、そういう号令を掛けれる経営者の存在がトヨタの強さなんだろうなぁ、、、、。

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コメント

基本はそうですが、実際の会議、学会、研究会では手元資料ということでコピーが配布される事が多いですよ。

それと、デザイン重視で逆に画一的に見えるのが欠点かな?と思うところですね。

投稿: 壱源 | 2008年5月30日 (金) 23時12分

パワポってプリントアウトしないものだと思います。

投稿: morimori | 2008年5月30日 (金) 22時41分

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