« Kawasaki Quarter を回想する。 | トップページ | 受け売り爺さん »

2008年5月14日 (水)

最新型ベアリング、発想中、、、。

 ということで、従来に無い構造と考え方を持つジャーナルベアリングを検討中である。
 今、自分が携わったベアリングは、耐摩耗性と固体摺動性を高め、破壊形態を制御する構造の摺動システムだが、それでもなお限界がある。
 具体的には言えないけれど、それは最近記事にしてきた回転軸側摺動材ではなく、回転軸を支える軸受側摺動材の構造に起因する限界である。

 現在、採用しているのは独自開発のセラミックス摺動部材をタイル状にして摺動面を形成させるタイプであり、摺動部材を複数用いている。そして、その摺動部材単体は特殊配合した緩衝材上に埋め込んでいるのだが、この構造は多くのメリットを有する反面、一般のジャーナル軸受けの論理から考えると論理的に正論では無い要素を多分に含んでいる。その論理的矛盾を抱えた形状上の問題によって、無潤滑摺動時における発熱運転下においては、軸受け側内径寸法が収縮するというのが大きな問題点となっている。

 この問題を解決するには、発熱運転下においても、軸受け内径寸法が拡大する構造に変更し、更には、流体潤滑の論理前提を完全に満たす形状を実現する必要がある。

 従来、論理的な矛盾を解消しようとすれば、実用上の問題点を生むというジレンマを抱えていたが、この度、論理的な矛盾を解消し、更に、実用上の問題点も発生しない構造の案が見つかったので、これを試作することにした。頭の中では『マシンガンベアリング』?って感じだ、、、。

 具体的な内容は記載出来るはずも無いが、このように、何かを考えて、ひらめく一瞬というのが、人生において非常に楽しい瞬間である。
 更には、そのような閃きを具現化した上で、発想段階の想定通りに物事が機能することが見る事が出来れば、それは何事にも代え難い喜びを得るように思う。

 そう、楽しい事というのは、誰も思い付かなかった事を発想し、そのイマジネーションが現実に機能する事を目の当たりにした時である。
 逆に、既存の形態を繰り返し行う作業っていうのは、脳が完全に休眠モードになってしまうのである。

 小さな発想から、大きな技術迄、オリジナリティーを発揮するというのが最大の楽しみである。
 この記事のカテゴリーが技術という事で、技術面で体験した楽しかった記憶というのは、素材開発において、従来手法とは全く異なる反応を用いて焼結を促進させる物質を見つけた時、そうやって得た焼結体の強度を飛躍的に高める酸化物粉末を見つけた時、更には、最近迄行っていた、耐摩耗性と無潤滑摺動性を両立し、硬いけど絶対に割れないという材料を開発した時が該当する。

 技術に限らず、自転車の改造でも、例えば、レ・マイヨWのように普通では搭載不可能なFメカを完全手作り台座で実現した事なんかは、結構満足度が高いもの。
 似たような事でも、人とは違う、自分の力と発想で何かを作るって時こそが最高である。

 二番煎じ、他人の褌で相撲を取る、猿まね、ルーティーンワーク、、、、必要な事だが、出来ない事だ。

|

« Kawasaki Quarter を回想する。 | トップページ | 受け売り爺さん »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最新型ベアリング、発想中、、、。:

« Kawasaki Quarter を回想する。 | トップページ | 受け売り爺さん »