ダビング10延期
地上波デジタル化と合わせ、メディア配信形態のデジタル化に伴い、録画録音に際しては、コピーワンスという取り決めに従い、私的な鑑賞用であってもダビングは負荷で、基本はムーブオンリーしか認めないという取り決めだったのだが、この方針への反対、不便利を受けて、ダビングを10回迄は認めるとか、アナログ媒体へのダビングは子世代に限りフリーにするという緩和策であるダビング10という約束事が生まれたのが最近の事。
そして、このダビング10に対応した機器の販売と、そのコードを埋め込んだメディア配信が6/2から行われる筈だったのだが、延期になったようだ。
まぁ、著作者の権利を守るという見地からすれば当然だが、あんまり複雑なルールにしない方が良いのでは?とも思える。
子世代迄ならコピー9回、ムーブ1回が可能。アナログなら無制限で可能という取り決めみたいだけど、最終的にどうなるか?制度運用が始まってから、その内容が短いインターバルで変化しないか?煩雑になりすぎないか?色んな心配をしてしまう。
果たして、消費者はそこまでコピーやダビングを重視しているか?っていうと、著作側、録画機器販売側、消費者側の実態と考えは結構ミスマッチしているようにも思うところ。
著作権保護というならば、コピーワンスはおろか、コピーゼロでも良いように思うし、コピーしてまでも見たいという人は、品質よりも価格を重視しての事。ならば、アナログコピーはフリーにしてしまうという分け方の方が遙かに自然だと思う。
デジタル配信では、様々な付加価値が付けれる反面、アナログでは不可能であり、その差を強調する戦略を採れば、その価値と価格を天秤に掛けてコピーゼロでもデジタルに走る人と、コピーフリーなアナログに向かう人に分けられるだろう。消費者にも選択肢を与え、選択候補に価格に見合った価値を盛り込むような制作者側にもメディア配信手法の選択肢を与えるっていうのがイイように思う。
全てを細かいルールで取り仕切るよりも、大枠で原則を守り、移行段階の今では、現状に即した選択を与えるというのが自然な流れに思う。大元の原則の部分で、ふらついた挙げ句に不明瞭な場合分けを行うのは今一つの感が強い。
デジタルメディアはデジタルコピー禁止、アナログコピーに限りOKってのが良いと思うのは俺だけだろうか?
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