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2008年5月 8日 (木)

体重が少ない(例えば、脚が細い)のは良いのか?

 ついこの間も、美容とダイエットをネタにした特別番組が放送されていたけど、世間の大きな関心事といえば、『ダイエット』、『メタボリックシンドローム改善』って内容。

 そして、その多くはダイエット=脂肪除去、脂肪除去=体重計の示度減量って方程式であり、体重計の目盛りの示す値を少なくすることに躍起になっている。

 はて、ダイエットということで、脂肪を落とす事、細い手足を手に入れる事っていうのは、果たして良い事なのか?というのが、最近の疑問。

 その疑問の元は、これまた最近話題の自転車ネタであるが、昨今の自転車ブームでは、カッコイイ高価な自転車が大流行であり、乗り手も体の線がモロに出る水着のようなウェアで乗っていたり、生足露出で乗っていたりする所から沸いたもの。

 最近の自転車の流行は、エコ、節約もあるけど大きな理由はメタボ改善、健康増進、ダイエットって目的が一番の推進力となっている。
 この自転車を趣味として捉えると、流行っている自転車がロードバイクという事もあり、皆さん、速さに対して強い憧れを持って、実践?なさっている。

 そんなロードバイクにのって、ピチピチのウェアを着込んだ人っていうのは、腹の出っ張り具合を無視して見ると、あまりにも細い四肢の方が多い。既に痩せていらっしゃる方なんぞは、まるで針金細工の人形のような体型の方も居る。

 まぁ、自転車運動で痩せるというのが目的であるならば、細い四肢、凹んだ腹を以て目的達成なのかもしれないが、こういう結末が果たしてダイエットということなのだろうか?

 確かに、欧州の自転車が盛んな国々ではロードバイク乗りの脚をバイクレッグといって細い脚を指すというのは知っているけど、ここでいう細いという表現は、物理的絶対寸法が少ないのではなく、無駄な脂肪が付かず、筋肉がしっかり付いているという表現だと思うのだけど、最近よくみる脚露出系ロード乗りの皆さんの脚を見ていると、脂肪も無いけど、明らかに筋肉も無いような人が結構多いように思う。

 ダイエットというのが体重計の目盛りを減らす事であり、それならば脂肪が落ちた分減量していれば成功なんだろうけど、脂肪が無い分、筋肉がしっかり付いたとしたら、それは比重の関係で体重が寧ろ重くなっている筈。
 ダイエットの奥義っていうのは、肥りにくい身体であり、筋肉がしっかり付いた状態を得ることであり、それは、寧ろ見た目よりも体重計の示度は大きく出る状態を作る事と理解しているのだが、仮に、体重計の示度のみの問題であれば、ダイエットで得たモノはパワフルな肉体でなく、やつれた貧相な身体ということになる。

 ダイエットという一言で言っても、目指すモノが体重計示度減量というだけでは、パワフルな身体とは真反対の貧相な身体になりかねないのである。

 脂肪を落とすって行為は、今ある筋肉を使う有酸素運動で可能だが、脂肪が付きにくい身体を作るって行為は、今ある筋肉をより強化し増量する運動(無酸素運動)が必須だ。
 自転車で脂肪を落とす事は出来るかも知れないが、軽負荷運動だけでは趣味に転じた速度志向を叶えるパワーは身に付かないように思うところ。

 ダイエットを目的に自転車に取り組んだ結果、その面白さに開眼し、趣味に転じた時に、実質的な強化に必要な運動は何か?それを紹介するサイトっていうのは案外少なかったりする。心肺機能強化って話は良く聞くけれど、それは持続力でありパワーとは無縁のモノ。パワーの強化メニューを説いた情報は案外少ないのである。そこまで行って、自転車ダイエット(脂肪の付きにくい身体、筋肉の獲得)というのが完成では無いだろうか?

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