延期してまで泳ぐ理由は?
昨日は緊急の用が入り、夕方水泳が出来なかったので、土曜日にずらして泳ぎに出掛けた。昨日は、泳がなかったせいか、身体が鈍るというか、運動を欲する感じがしたので、お休みの予定を急遽変更して休日出勤帰りに泳ぎに出掛けたのであるが、曜日を変えると、泳ぐ人も、数も全然違う。金曜日は人が少ないけど、土曜日は溢れんばかりである。
そんな状況でも、メニュー通りに60分で3kmをノンストップで泳ぐというモノだが、土曜日は結構中高年の皆さん溢れかえっている。プールサイドで泳がず談笑する高齢男女とか、大福腹部を揺らしながら水しぶきを揚げて暴れ泳ぎする人、、、、金曜日はアスリート系だが、土曜日はメタボリック系が多いようだ。
多くの人が、25mプールで25m泳いでストップ、2~3分後に25mという感じで、まぁ、水に浸かりに来ている感じ。30代、40代の中には、その25mを全力?で水しぶいて泳ぐだけって人も多く、圧倒的に金曜日に較べて泳ぎづらい。大きなお世話かもしれないが、水に浸かって水圧効果だけでメタボが解消出来る程、甘くない。気合いで泳いで息上がってゼイゼイ言うのも厳しい。痩せるというか、脂肪燃焼させるなら、自分にとって負荷掛け続ける事が出来るペースでロングスイムしないとNGだ。
他人はさておき、自分としては、土曜日は雨でホームコースをラングスターで疾走するってメニューが未消化な分、きっちり泳げてラッキーだったけど、人が多すぎで同じレーンを何人も泳いでいると、これをパスするのが面倒くさいのである。
しかし、水泳っていうのは、やっぱり気持ちいいものだ。今日もブレストストロークだけど、キックで結構進むし、プルでも進む。身体を伸ばして真っ直ぐしている間にも推力を保っているのが感じられる時は、無駄なく泳げているなぁと実感する瞬間でもある。
水泳も自転車も、今より速くなろうなんて思いは全く無い。今の状態を永遠に維持したいというだけで、上手くなりたいとか、速くなりたいというのより、衰えるのを防ぎたいっていうのが続けるモチベーションである。衰えるという不可避な現象が迫る事への恐れが、今のような運動生活が維持できる理由だ。
若い頃は、上手くなりたい、速くなりたいという意志が強すぎたが、そういう思いは、努力によって結果が伴う場合は、続ける力となるけれど、一定以上に到達すると、伸び悩み、結果、続ける力が小さくなる。
しかし、老いた今は、衰えていない事を確認するために泳いだり、漕いだりしている。そして、先週と変化が無い事を確認することで、安心するのである。安心したいために、続けるというもの。上達するのは難しいけど、保つのはそうでもないのである。
このような気持ちの変化があるけど、そういう気持ちだから、結構ハードと思える生活が続ける事が出来るのである。
因みに、恐さを感じる理由は、同世代の同僚の衰え具合、チョット上世代の抜け殻のような生活、退職後の運動の選択肢が限られたような衰え具合、或いは、様々な疾病と闘ったり、亡くなっていく人の様、、、そういうモノが沢山見えるからである。そして、そういう形に陥りたくないのであり、そのためには、若い頃にやっていたスポーツが自分の今を測る物差しに最も都合がよいのである。そして水泳と自転車が自分の能力測定用のスケールだが、幸いな事に、水泳も自転車も、短距離競泳、スプリントも遠泳、巡航能力も、20代前半と同レベルを保っているのが何よりも嬉しいし、それ故に、モチベーションが持続できる理由ともなっている。
ということで、このモチベーションを維持し、恐怖(老いによる衰え)から逃げるような生活を続けるつもりである。
なんらかの疾病やダメージは老化というよりも、身体機能が完成した後の生活の不摂生によるストレスの蓄積によって不具合が疾病として発症したという理解である。発症したという事は、機能が壊れたという事の裏返しであり、ストレス蓄積前の身体機能に回復させることはハッキリ言って不可能である。全ての変化は不可逆変化であり、失われた機能は取り戻せないというのが持論であり、身体機能に欠損が無い内に、身体機能を保つというのが今のモチベーションである。
多くの人が、衰えて、或いは病を患って初めて気付くってものだし、他人の不幸は自分には起こらないという錯覚を持っているが、俺は、他人の不幸は自分の未来の暗示と捉えるのである。よって、衰える前から始めるのである。
多分、自分が水泳歴、自転車歴無しで、ブームにのって始めて、負けず嫌い根性で能力アップを狙ったとしても、現実問題、今の年齢と知識、経験等が無ければ、思ったような結果も得られずに、比較的早く諦めるか?或いは、ドレスアップオヤジになるんだろうなぁ、、、って思うところ。この年齢から上達っていうのは、身体能力を高めるという部分は特に難しいんだろうけど、今は維持が目標なんで続けれるんだろう。
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