小径車のギア比
休みの朝は雨が降っていなければ100%ラングスターTTでホームコースを走る。
ラングスターは700Cで固定シングルだが、ギア比は前が44T、コグが17Tである。この仕様で一漕ぎ5.4mチョットという仕様。このギアでは、90rpm程度のケイデンスで30km/h弱だが、120rpm回せば40km/h弱、155rpm回せば50km/hは出る。さすがに、150rpmでは負荷が掛からないので回しづらいけど、このギア比で全域をカバー出来る。このギア比では向かい風で90~105rpmを回して30~35km/hという速度を保つのも楽珍である。
つまり、700Cフルサイズにして、一漕ぎ5.4m程度のギアが有れば殆どをカバー出来るのである。仮に、ロードバイクで多段の場合でも一漕ぎ7m程度のギアがあれば、90rpmで37.8km/h、120rpmで50km/h、140rpmで58.8km/hも出る。素人で50km/hって速度は巡航というか維持できる速度ではないので、仮に50km/hを出す場合は、回転数も或る程度必要な筈であり、殆どの人にとってトップギアでも一漕ぎ7mもあれば十分ではないか?って思うところ。
それはさておき、多くのカセットセットを見ると、11-21T、12-21T、12-23Tってところがクロースレシオのカセットセットである。クロースレシオの利点といえば、基本となるギア比の前後で何枚かずつ近接レシオを用意することで、基本となる走行状態からの偏差を吸収し、実質速度の低下を最低限にするか、疲労を最小限にするっていうのが本来の目的と思っている。つまり、11-21Tを例に取れば、11-12-13-14-15-16-17-19-21Tってセットだが、常用が14Tから15Tで、その前後をクロースさせた状態っていうのが理想状態であり、目一杯の速度を稼いだ状態が11Tで、その状態で前述の50~60km/hが得られるような使い方が良いのでは?と思うのだが、そうすると、700Cフルサイズではクロースカセットを用いてみると、ギア比があまりにも重すぎる。700Cでアウターが53Tとなると、トップが9.5m、アウターローでも5.3mであり、仮にアウターで踏む場合、常用がカセットロー近辺でクロースレシオのメリットは全く無くなるように思うところ。
トップを7.5m程度に抑えるには、トップ12Tでもアウターリングは43Tクラスとなり、普通ならインナーリングの歯数。これをアウターに用いるとFメカ的に厳しいと思うのは自分だけだろうか?
そういう場合、我が家のオ・モイヨWWの場合は451サイズであるが、クランクセットは48-34T、カセットセットは11-21Tを使っているが、アウター48Tの場合の展開は、7~3.7mであり、常用の5.5m程度の場合は、カセットで14Tだから、重い方に連続3枚、軽い方にも連続3枚がある状態。14Tで90rpmで30km/hを基本に、疲労度、勾配、向かい風でも速度低下は最小限だし、追い風、下り勾配等々ならば負担最小で維持走行速度を上げる事が出来る。
CRの折り返し地点で、フルサイズロードの乗り手に話しかけられる事が多いけど、実は、フルサイズバイク以上にギア比が実に使いやすい構成となっており、通常115rpm程度で走る自分の場合は、40km/h近辺で永遠に走り続けることも可能だ。
理屈の上ではフルサイズが速いのだろうけど、実は小径の方が素人の脚にマッチしやすく、下手くそが乗るには小径の方が乗り手の能力が発揮しやすいっていうのは気付かない人が多かったりするのである。
こんな事を書くのは、このGW期間中に郊外の川沿いの道路を走行中に数多くのカッコイイロードバイクを見たけど、追い抜き様に見た時のカセットにおける選択ギアの状態が殆どの人がカセットローであり、向かい風なんかでの失速状態があまりにも激しく、しんどそうに見えたからであり、追い風のコンディションでもカセットのロー側に近い所で踏んでいる人が多かったからである。
抜いた瞬間がコンディション的にどうか?は知らないけれど、少なくとも、クロースカセットの旨味が見えない感じを受けたのと、装備やバイクグレードの割に厳しい走り方に見えたからである。
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