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2008年6月27日 (金)

セラミックスの価格は?

 当方勤務先の研究所では、様々な補助金制度を利用して導入した設備がある。この設備は、無機材料を製造するパイロットプラントであり、一言で言えばセラミックスを製造する設備である。

 この設備では、反応焼結と呼ばれる方法とホットプレスという方法の二種類の製造方法でセラミックスを製造する事ができる。
 ホットプレス法については、以前も記事にしたけど、粉体に3軸方向から自由に通電して加熱する特殊な通電焼結炉があるけど、主に使うのは、より大型の焼結体を得るための連続炉である。
 常圧反応焼結法については、粉体の混合、造粒、分級用の粉体機械、粉末成型用のプレス装置、成型粉末の圧粉体を脱脂、仮焼成する炉も設備として有している。なお、本焼成炉については、上記のホットプレス装置の内部チャンバーを交換してホットプレス装置の熱源を利用した本焼成を行っている。

 ここの設備は、以上のような一連の設備を一通りが備わっており、総額で3億円程度の設備となっている。

 こんな怪しい実験設備があるのだが、今年になって、この設備で製造した素材を外部に販売しているのだ。会社自体は普通の金属機械関連でありセラミックスを製造するモノでは無いのだが、今年は半年で素材だけの売り上げ金額が1000万円を超えてきた。通年ではもう少し増えるかもしれない。何と言っても、商品とは少々異なる試作品的要素の強いモノであり、利益は考えていないモノ。

 この素材、社内製品の定期交換部品用素材にも用いられており、それを金額に換算すると、半年で1000万円程。つまり、半年で2000万円程になっている。

 この計上金額は、セラミックス業界の素材費用の相場から見ると、現時点で半値以下の激安出荷であるが、素材の特殊性から市場価格に迎合させるように価格見直しを進める予定。
 同じ組成のセラミックスでも常圧反応焼結法によって製作したものと、ホットプレス装置で製作したものでは価格的に圧倒的に違うのだが、価格体系は、

1.常圧反応焼結品
2.ホットプレス成形品で焼きっぱなし品
3.ホットプレス成型品で手仕上げ加工品

に分ける予定。ここで、1.の商品は変動幅は抑えられるが、2.3.のホットプレス成型品は相応の価格となる見込み。
特に、ホットプレス成型品の特殊オーダー品は機械能力の限界に近く、歩留まりが宜しくないので、その分を見込んだ価格にする予定だ。客先との調整が必要だが、20~40%は上昇するかも、、、。やはり、ホットプレス装置の限界を超えたサイズを無理矢理製作すると、プレス時の平行度を保つのも難しいし、モールドの均熱域から外れた範囲で物を作ると品質的に厳しい。結果、モールドから取れる数量が半減するし、離型材の巻き込みも起こりやすい。予想以上に歩留まりが悪いので、申し訳ないが価格調整が必要だ。

前回は加工費を何故か無料で出荷したけど、今回は加工費、次回は歩留まり考慮の上での工数アップも入れないと合わない。

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