人気爆発!?ロードバイク!
木曜日のニュースで目を惹いたのがコレ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000112-mailo-l06
である。なんでも、中高年のメタボリック対策に昨今のガソリン高騰が火を付けて、ロードバイクが爆発的な人気?なんだそうだ。これは、別に目新しい事実でもなんでも無いのだが、この中の記事での注目部分は、
『・・・高価格の物が売れ、10年前に約3万5000円だった平均単価は、10倍の約35万円跳ね上がった。・・・』
ってところ。それに加え、『・・・今年に入り売上高は去年の3割増し・・・』ってところ。ここで台数的には去年、今年の比較で、平均単価的には10年比較で一概には言えないが、台数が増えて、単価が上がっているというのは、機材への趣味性、拘り的な要素が増えている事であり、高価格品に見合った技量の持ち主に売れているというよりも、高価格品が欲しいと思う客層が増えているということ。
それまでに、自転車に関心の無い人が二桁万円の自転車を買うという決意の裏には、ショップの甘い囁きもあるだろう。普通、中国製自転車が一万円以下で買える世の中で、高価格車両が格好良いという価値観を持つには、それなりの環境が無いと、そうはならない訳であり、ショップが甘い誘惑言葉で高級車の世界に引き込んでいるように感じる。
見え隠れするのは、既にダイエット効果を狙うと言うよりも、ダイエット効果も目的の一つだけど、十数万円以上のモノを購入対象にするという時点で、半分以上は趣味的な要素としても見ているということ。
自転車の場合、価格=性能だけど、性能を引き出せるか否かは、機材に見合った乗り手であるか否かに掛かっている。そうなると、実際の拘りの年齢層(状況、購買力)が見合った乗り手か否か?という部分でかなり怪しいのも事実。
初っ端に高級車を買うって時点で、相応の期待が込められていると思われるが、その期待通りの満足感が得られるかどうか?っていうと、自転車が持つダイエット効果が如何ほどで、どれだけの負荷が必要か?という現実を目の当たりにして判断を下す訳であり、案外、このブームが一過性に終わるのでは?と思うところ。
自転車に関して言えば、持論だが、特化された高級なロードバイク程、見合った乗り手が選ばれるということ。乗り手が見合わないと、ロードバイクの価格の1割にも満たない機能しか使えない。極論すれば、整備されてサイズと調整が本人に適していれば、自転車の差なんぞ殆ど無いといっても差し支えない。寧ろ、低価格車両の方が、素人乗りで疲れない、無理のない構成の方が多い訳であり、まずは自転車の楽しさからというスタイルで商売されていたら、前述のような高価格帯から売れるような状況には為らないとも言える。特化されたハイスペックモデルの能力を発揮する前に、故障、飽きという事態で遠ざからねばと心配だ。
まぁ、それでも機材に見合った性能が発揮出来るようになっていたら、それは相応の体力強化とメタボ改善が図れているだろうし、そうなれば、相当の負荷運動を継続して行った事となるはずだが、相当の負荷運動が継続できなければ、メタボ改善も不可能だし、ならば、機材に見合った性能も発揮できず、みっともない姿を晒し嘲笑を誘うに留まるのも事実。今のムーブメントがどのように変化するか?っていうのが、とても興味深いところだ。
ところで、最近は、専用装備品のカタログで、お腹周りにゆとりを持たせた?レーパン、レーシャツっていうのもリリースされているけど、あんなのは猥褻物というか汚物陳列みたいなもので、環境汚染であると言ったら言い過ぎか?見せるに見合った身体を晒すなら判るけど、そうでないのは出すな!と思う今日この頃。反論もあるだろうけど、男どもの勝手な目線で、モデル体型の女性の露出が高まると喜び、極度のポッチャリ系の場合は、嘲笑の視線を投げ掛ける奴が多いけど、この逆に相当するもの。見苦しいのは、見苦しいし、暑苦しいし、そういうのが溢れると環境に悪い!?と思う訳である。
しかし、現実にはメタボ腹をムッチリさせたレーパンレーシャツオジサンがピザネロに乗って悶えるって風景を身近で見る事もある訳で、そういうのは、暑苦しいし、汗くさいし、見苦しいのである。しかし、そういうオヤジ類の繁殖は、先に挙げた現象を裏付けた実態ということなのだろう。
言っちゃ悪いけど、体重90kg級、ウエスト90cm級のピザが、9kg以下のロードに乗ってる様見ると、機材の100gの前に、余肉、贅肉、脂肪の10kg減の方が大事では?と要らぬ心配をしてしまうし、そういうムッチリお肉は見たくないとも思うのである。やっぱり、痩せるために乗るのは間違いで、痩せた身体で楽しむために乗るってのが正解のように思うところ。
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