« 導入する筋肉 | トップページ | 50mプール、使用開始! »

2008年6月14日 (土)

円安でも株下落傾向

 最近の傾向は円安でも株価下落傾向である。
 チョイ前は、円安=輸出製品の価格競争力アップ=輸出産業が好調=株価上昇ってパターンだったけど、最近は傾向が変化してきた様子。

 最近は円安、株安、輸入資材高騰、倒産件数増加、、、、と景気は深刻さを増してきているように見えるのは気のせいか?

 新聞記事ではガソリン価格高騰、原油相場高騰が毎日のように論じられているが、今回の原油価格のアップは、生産量が低く抑えられているというのもあるけれど、実際には、世界各国の発展による需要増大という構造的な側面が支配的であり、それ故に、投機対象となっているというのが実際であり、投機を規制するような方法でも講じなければ価格高騰は避けられない情勢。
 しかし、投機は見込みの上での行為であり、その見込みが構造的要因による旺盛な需要というのも事実である。

 発展する国が増えたから、原油生産量を増やすっていうのは、結果的には温暖化ガスを大量に撒き散らす事になる。だから発展する国の需要が増えても生産量自体を低く保てば、経済発展に対して温暖化ガスの発生が抑制されるというメリットも在る訳だ。
 そう考えると、産油国の生産調整も強ち間違いとも言い切れないのも事実。更に言えば、原油と使いやすいエネルギー資源は、技術的に成熟していない後進国こそ優先的に使うっていうのも正論であり、発展した先進国こそ、今度は原油エネルギーの消費を抑制する立場にあるっていうのも正論。

 そう考えると、現在の価格高騰によってダメージを受ける原油に浮かんだ経済大国っていうのも世界視野で見ると間違いではない。イランのような産油国でガソリン価格がリッター12円であっても一人が一月で使えるガソリン総量が100リットルに制限しているっていうのは、或る意味凄い事。そういう規制を輸入に依存する消費国こそが取り組むべき姿勢では無いだろうか?

 このような状況には経済的なショックでも受けなければならなそうである。そう考えると、今の円安、株安、倒産、輸出企業不調による第三次(大惨事)オイルショックでも起きて社会構造が従来のままでは立ち行かない程のダメージを受けた方が良いようにも思うところ。

 そんな不景気の兆候は、経済指標にも結構現れているし、長期金利の急上昇という形で、庶民の生活も圧迫し始めている。
 そう言えば、ここ十数年の超低金利時代において変動金利、短期固定金利の低金利の元で金を借りて住宅購入した人が凄く多いのだが、これは今からが勝負どころであったりする。'05年では1.2%、現在は1.8%と確実に上昇傾向。直近でも一月二月で0.4%程上昇してる。身近なところでは、変動金利で返済している人も結構危惧を感じていたりする様子。

 様々なところに、度を過ぎた長期に渡る低金利政策の歪みも出始める所。現在の物価上昇と景気後退というスタグフレーション的な不景気も、元はといえば、そんな経済政策から誘導された企業政策の結果であり、単純に歪んだ価格競争力のみで利益を上げてきた結末にも見える。

 やはり、本格的な不景気がやってくるのかなぁ?という気がするのは自分だけだろうか?

|

« 導入する筋肉 | トップページ | 50mプール、使用開始! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 円安でも株下落傾向:

« 導入する筋肉 | トップページ | 50mプール、使用開始! »