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2008年6月19日 (木)

摂理?

 別に宗教団体ネタではない。
 これは、身体の機能の成長(加齢)による変化の話だ。

 先の記事で、抗酸化物質であるSODなる酵素が盛んに分泌されるのが20代迄で40代以降は分泌されないって話から、SODを外部から強制的に摂取させることで老化を防ぐという飛躍論法に疑問を投げかけたりしたけど、似たような話は結構あるのである。

 一寸前に流行したLカルニチンって奴もそう。新陳代謝を活発にするカルニチンがあれば食べても肥らない。しかし、加齢とともに生産量が落ちるので、そのままでは新陳代謝が低下するから肥る。よって、カルニチンを錠剤で摂取すれば新陳代謝が保てるって話もそうだ。

 後は疲れ具合に影響するってコエンザイムって物質もそう。加齢と共に生産量が落ちる。よって、サプリで補給、、、、、

 これらの話で思うのは、色んな酵素が加齢と共に分泌生産量が減る事は悪い事か?って事。生物の進化の歴史、生物の寿命から考えてみる。

 例えば、人間は二十歳迄で成長が終わる。しかし、寿命は?というと、普通に70歳程度は生きる訳だ。健康なら100歳も夢ではない。となると、成長期以降の方が時間は長い訳であり、成長期と成長期以降は身体の機能維持システムが時期に合わせて変化しているはずであり、30歳代、40歳代如きで機能低下と考えるのは時期尚早と思うのである。
 この中年世代での機能維持システムと成長期のそれが違うだけの話のように思うのは考えすぎだろうか?
 そして、このような生体システムっていうのは、人間って生物が長い進化の歴史で育まれたシステムというのでは無いだろうか?

 そう考えると、世代に応じて機能を使えば普通に機能を保てるというのが普通の考えであり、分泌が減るのは衰えたのではなく、新しい生体システムに移行した結果ではないか?とも思えるのだ。
 そうすると、成長期の酵素をサプリ等で強制摂取するということは、生体システムの変化に決して良い影響を与えるとは思えないのである。そう、それは生体システムの摂理的な変化への妨害工作のように思えるのである。

 仮に分泌低下が死や老化へのカウントダウンとすると、そんなモノに頼らずに元気で若さを保つ人が居ない筈だが、実際、元気な人はサプリや薬と無縁な場合の方が多い。つまり、分泌低下は機能低下でなく、新しいシステムへ移行した結果と考える方が自然なのだ。新しいシステムを上手く獲得出来る人が健康で若いということだ。

 と言う訳で、私は、化学物質を人為的に強引に摂取するというスタイルは好まないのである。サプリ、薬・・・ってのは、どうも受け付けないのである。

 デブがダイエットするにしても、運動が主体だし、スポーツで身体を作るにしてもサプリで作る筋肉は信用出来ないのである。自然体が一番っていうのは、生物の進化の歴史で得たシステムこそが最高の機能だと信じているからである。
 所詮人間の浅知恵が、人間の進化の歴史を上回る筈がないのである。浅知恵崇拝志向が、思いも寄らぬ副作用とか弊害に悩むのでは無いだろうか?

 そんな自分だが、今現在、仮に外傷を負っても出血は数分の内に止まり、翌日は瘡蓋、翌々日には瘡蓋が取れ始める。人に言わせればトカゲの様との表現。昨年の虫垂炎の手術創の回復も担当医から驚かれたり、振り返れば、大昔の大腿骨骨折も術後1週間で再生骨がレントゲンで確認出来たりもした。自然の治癒力に勝るものは無いし、自然のシステムを最大限発揮させるような生活習慣、即ち、規則正しい食生活、睡眠時間、運動を心掛けることこそが、体内システムを健全に保つ唯一の方法だと思うのである。

 俺に言わせれば、サプリ類は麻薬みたいなもの。一度摂取すると、摂取なしでは生体機能が維持出来なくなる。金払って依存症になるようなモノ。そう思うのである。生命の機能保持の摂理に従う、機能を磨くのが何よりも大切だろう。

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