未来予想図
未だ日本社会においては年功序列制度っていうのがしっかり根ざしており、その制度の象徴であるサラリーマン社会というのは、学校を卒業して入社して退職に到るまでの自分の過去や未来が、前後世代を見る事で予想出来る。
特に事務系では、入社~新人時代~中堅世代~中間管理職~・・・・・定年という経路で序列の階段を上がっていく(下がっていく?)。その序列というのは世代が連続しており、自分の数年後っていうのは、数年上の先輩を見れば判るというモノ。仕事の質も、仕事に取り組む際の気持ちの変化もどうなるか?っていうのは、回りを見れば概ね想像付くものである。
そんな社会で最も顕著な傾向っていうのは、35歳を過ぎると99%の人が肥満体型に陥り、その内、管理職に登用される人が45歳を過ぎるとストレスが一要因となる疾病を抱えている。更に更に、上級管理職になって部門責任者となる人で50歳を過ぎると30%程度の確率で癌、潰瘍という疾病を患っている。
このような傾向はここ十数年毎年のように見える状況であり、もしかしたら現代人の現代病、メタボリックシンドローム、或いは、その前段の肥満症っていうのは、社会構造で常識化した会社組織制度という中に身を置けば、大多数の人がそうなるような必然的な相関性を保っているのかもしれない。
更に、社外の自営業関連で好きな事?をしている友人を見渡すと、殆どが、年齢相応に見えないというよりも、年齢を感じさせないアグレッシブさと健康を保っている場合が多かったりする。
現代の生活習慣病、肥満っていうのは、一般常識では現代病、生活文化の西洋化によってもたらされたモノってされているが、実は、日本を支えるサラリーマンの企業内生活によってもたらされる労働災害のようなモノでは無いだろうか?と考えたりするのである。
そう考えると、組織に染まる度合いの速い人程、組織に長くいる人程、発症が早く現れ、重症化するのでは無いだろうか?そんな症状を来す人の多くは、個人的に見て、自分の楽しみを犠牲にし、時間を犠牲にし、会社或いは残業手当に人生を捧げ、財をトレードオフで稼ぐ事に腐心しているように見える。就業行為を犠牲心で行っていたとすれば、そこにはストレスが生じるもの。それが健康を蝕むのではないだろうか?自己犠牲による精神崩壊の支えに愚痴を魚とした飲酒行為を繰り返す事で、肥満症、肝硬変、肝炎、高血圧という疾病に染まっていくのであれば、勤め人に多く見られる疾病症候群っていうのは、労災の対象と思えるものだ。
そんな悪しき未来予想図が見えるのが会社組織であるが、これを逆手にとって、普通の勤め人の価値観とは正反対の価値観を保つ事が、職業病である生活習慣病からの脱却であり、長寿健康の秘訣とも思えるところである。このような意識を持つ事が、ダイエットとは無縁な身体を作り、疾病とも無縁な健康を保ち、楽しみを酒以外の趣味に見出す事に繋がるのではないだろうか?
最後にふと思った事だが、肥満=職業病と思えば、メタボで罰金って制度は思想的に破綻しているように思うところ。メタボとなったら残業規制を掛ける、就業制限を掛けるっていうのが労働者を強制的に守るのに有効な策とも思えるところ。
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