突然死
最近はメタボ対策ブームということで、色んな器具が紹介されたり、スポーツが奨励されているけど、その一方で、スポーツ中の突然死っていうのも結構報告されている。
そんなスポーツ突然死も二種類ある。
一つは、「タバコ・高血圧・コレステロールが高い人、それから、糖尿病・肥満・仕事のストレスが多い方」に起こる突然死である。これは、日常運動不足気味で体内環境が結構厳しい状態になっている人の事で、こういう人が運動することで、運動状態に身体が移行した際に死に至るという場合。
もう一つは、肥大型心筋症による突然死。これは通常は極僅かの確率らしいけど、スポーツ選手の突然死の1/3を占める原因なんだそうだ。殆どが何らかの心疾患を抱えているという。しかし、スポーツ選手の突然死原因となる心疾患の原因が何か?っていうと、ネットの検索では『これだっ!』っていうのに巡り会えないのも事実。
そして、このような『突然死』って状況が結構認識されるようになったためか、公的機関、企業等には最近は『AED』なる『自動体外式除細動機』をあちらこちらで見かけるようになっている。
さて、上記は、基本的に運動不足で体内環境が不健全となった人、或いは疾病が原因で運動負荷によって各部の器官が耐えられなくなったりして生じるものだけど、前提としては、運動は身体の健康維持に効果的という前提というか延長の話。
しかし、先の記事ではないが、運動強度的に続ける事で身体に負担を掛けて却って害になるっていう話もある。
これには、矛盾があって、運動強度(相対指標なんで≦100%)という能力内仕事であり、強度指標の数値によって鍛えられる箇所が色々ありますよ!っていうのが、前記事だけど、高い強度の運動は寿命を縮めたり等々の弊害があるって話もしばしば聞く。
ただ、運動をする程に、心拍数、血圧、血流が増大し、体内の循環器系がフル稼働する訳であり、稼働状態が高まると物理限界に近づくのは道理である。そして、物理限界を下げる因子(コレステロール、ドロドロ血、血栓、心筋症・・・)があると、簡単に限界を超える事が突然死に結びつくのだろうとも言える。
言ってみれば、整備不良の中古エンジンに全開をくれてやるようなモノであり、それ故に壊れるとい感じだ。運動強度という相対指標である限りには100%を越える事は有り得ない訳であり、それが害になるとは信じがたいが、少なくとも100%の能力で身体を運動させる事は、その負荷に耐えられるような各システムをメンテナンスする必要があるってこと。
弊害論については、結局、運動強度を高い状態で動かすには、見合ったメンテナンスが必要って事が忘れ去られた論議のように感じるところ。
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