適価とは?
原油相場価格の上昇による燃料費高騰、それによる、出漁コスト増大による漁師さんの悩みという話ではないが、コストが増大しても卸価格が上げれないがために、そのしわ寄せが全て漁師さんの負担になっている。これは、魚介類価格に燃料価格上昇分が転嫁出来ないのが原因。
ところで、色んな商品を見ると、殆どが過剰に生産し、陳列されて消費者に選択させる事で、消費意欲を煽り、便利さを与え、、、、、ってスタイルで市場は成立している。
結果、過剰生産や過剰供給があれば在庫処分という形で価格崩壊を招いたり、或いは、鮮度維持が不可能なモノは大量廃棄という憂き目にあっている。
在庫処分の赤札特価とか大量廃棄では、本来、商品が生むべき価値が生めない状態であるが、それでも商品制作時にはコストがかかっている。大きな目でみると、このような大量消費システムにおける生産物は一つあたりのコスト負担が実は大きく、利幅が小さいのでは?という気もするところ。まぁ、そんな事より何よりも、貴重な資源が資源価値に見合わない形で流通や廃棄が為される事に強い違和感を感じるところである。
このような無駄っていうのは、需要予測に見誤りによって生まれるものであったり、消費者の衝動性を期待した商品陳列戦略によって生まれるものであったりするのでは無いだろうか?
自動車の生産では、仕様が顧客ニーズに応えた形となっているために、殆ど受注後生産に近い状態となっているのだが、その結果が無駄を抑えた競争力の維持にも繋がっている訳であり、他の全ての流通商品が受注後の製造や生産に切り替える事ができれば、利便性が損なわれたとしても、無駄は確実に排除出来て、廃棄物削減にも大きく寄与できるのでは無いだろうか?
最近、スーパーではカタログ販売による宅配サービスが盛んに行われているが、そのシステムでは期限における受注分を製造元に発注し宅配するという形であり、そこには見込み発注、陳列で生まれる無駄はスーパー側にも発生しない訳であり、商品の梱包等々を考えても、このようなカタログ販売による宅配サービスのようなシステムの方がスマートに感じる。
無駄を抑える事で、実質生活に貢献する製品率が高くなり、結果的に、自給率等も高くなるだろうし、流通商品の絶対数が小さくなる事で、単価も上昇するのでは無いだろうか?今の時代の利便性追求の考え方が無駄を呼んでいるように思うところである。
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