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2008年7月 1日 (火)

バイオエタノール

 ケーブルテレビのニュース番組での特集の一コマ。

 最近は、バイオエタノールが話題である。話題の在り方も様々であり、食糧と競合するようなバイオエタノールはモラルに反するという主張が否定的な意見だが、食糧と競合しなければ賛同者が多いもの。

 そんな食糧と競合しないバイオエタノールの話だが、その技術の最新事情がTBSのニュースバードって番組の特集で取り上げられていた。

 一つは、細かくした生ゴミに酵母を混ぜて発酵させた上で蒸留してエタノールを作る技術。何でも、生ゴミを燃えるゴミとして処理するでなく、エタノールに変換するという事がポイント。であり、食料以外の原料からエネルギーを作り出す技術って点がポイントだ。

 もう一つは、稲ワラに注目したもの。これはセルロースと呼ばれる成分を糖分に変えて、1トンのワラから130リットルのエタノールが作れるという。

 更には、油を作り出すボトリオコッカスという緑藻類を利用した研究。この藻は、石油の成分に近い油を自ら作る。人工的な増殖が成功すると、茨城県ほどの面積で日本が輸入する石油の量を賄えるとのこと。

 これらの方法のネックはコスト問題であり、現状では生ゴミから作るエタノールは、原料がタダでも1リットルあたり370円。稲ワラのエタノールも現在の規模では1000円前後ということらしい。
 しかし、現状のガソリンがリッター180円を伺っている。どうせなら、ガソリンを揮発油税等々増税してリッター350円以上にしてしまえば、上述のような新しい方法の注目度も高まり、利用も促進されるだろうし、それによって投資が集まればコストも下がっていく筈。
 原油依存のエネルギーシステムからの転換には良いアイテムとも思うところ。

 この記事は日曜日に書いたけど、月曜の報道ステーションを見て追記すると、スウェーデンでもバイオガスという下水から取り出したメタンガスでエネルギーを賄う取り組みを行って、税制上の優遇処置を与え普及に勤めているそうだ。(追記此処まで)

 原油価格の高騰で仕方なくという形で価格上昇する前に、ガソリン価格だけでも増税してリッター350円とか500円とかにすれば、別の選択肢の技術開発競争が勃発するだろう。そういう選択肢を世界に波及することで、結果的に原油価格の高騰も抑える事が出来る訳で、産油国以外が原油価格に影響を与えるには、別の選択肢となりうるカードを産油国に見せるのが一番である。

 まぁ、そんな事よりも、本当は脱石油という社会構造を作るのが最重要。そう思うと、日本って国家は、ホントそういうのは苦手。何でもかんでもコストが最初にありきで、経済性優先である。欧州各国の取り組みは見習うべきだけど、経済性優先では難しいだろうなぁ、、、

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