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2008年7月12日 (土)

みんなと一緒!?

 子供の言葉、或いは、ブームにおける人の行動等々で同じモノを揃えるっていう風景は良く見掛ける光景である。そんな状況を目指す人々が口にする言葉っていうのは、表題の如く『みんなと一緒!』っていう合い言葉だ。

 この『みんなと一緒』っていう考え方がブームや流行の底辺にあるように思うところである。これは、日本以外の国がどうか?は知らないけれど、みんながやるから安心とか、みんなでやれば怖くないとか、、、そういう意識っていうのは、本来の目的とか原則論を見誤りそうに思うところ。

 特に悪い例で言うと、鶏肉の産地偽装でブラジル産を国産と偽った社長の言い分は『他もやっている。ウチだけではない、、、』っていうのも、みんなやってるから、、、って言い訳だし、、、、

 学校や幼稚園での流行りに対しても、子供達の言い分は、『○○ちゃんも持ってるから、、、』とかである。

 で、思うのは、人がやってるから!ってのは、何かの行動を起こす際の目的になるか?という疑問である。動機になっても、目的とは違うのでは?というのが印象だ。
 更に言えば、どんな人もそれなりに頑張っているのだが、みんなと同じ事をやるっていうのは、同じフィールドで同じ様に競争すると言う事であり、それが商売であっても、自己主張であっても、結局は突出できず埋没するという結果となるのは明白であり、少なくとも、何かの分野で成功して儲けるって考えでは、人と一緒という考え方では、儲からないとも思うのである。
 企業活動でもそうだ。企業においても他社がやってるから我が社でも、、、とか、余所の技術を使って我が社でも、、、っていうのは、根底に人がやってるから!って意識があり、そういうのは、動機であっても本当の目的では無いのである。

 話が逸れそうなんで、元に戻すと、この思いは、自転車や単車のブームの傾向から感じた事。自転車や単車では、ブームが発生し多くの人の関心を集め盛り上がっていく中で、何人の人が目的を持って選択をしているのだろうか?と思う事が多い。単車の過去のレプリカブームでも、盛り上がりの理由を高性能を求めてって論調を聞くけど、実は、誰々が乗っているから!って動機の方が殆どであり、今の自転車ブームでもそうだろうと思うところ。自転車では外国製の高級ロードバイクが注目だが、これまた殆ど限られたブランドに集中しており、そのブランドに跨る人の多くが経験の深いとは言い難いの現状である。でも、人気ブランドに集中するっていうのは、そのブランドの本質が何?って判断の前に、みんなが選んでいるから!って理由で選択している場合が殆どでは?と思うのである。

 拘りを持つっていうのは、自己主張をするって事だろうけど、人と同じでは殆ど自己主張は出来ないし、人と同じでは、人とは違う結果は得られないのでは?と純粋に思うところだ。

 本来、趣味とか研究というのは、拘りが必要であり、拘りとは主張であり、目的意識の筈だが、それを超越した『みんなと一緒』的考え方では、主義も主張も目的も欠如しているように思うところ。

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