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2008年7月14日 (月)

流行ピスト乗りを見て、、、、

 この週末、ラングスターTT号でホームコースを周回していて初めて見た生き物が、ここ最近流行しているって言われているピストバイク乗りである。
 勿論、競技者のような本格的な人という意味でなく、ファッションバイクとしてのピスト乗りの話。安佐大橋から安芸大橋に到る過程で追いついたバイクがクロモリのフロントブレーキオンリーのピストバイクに乗った若者だ。このサイクリストは安芸大橋の信号で直ぐに川の対岸側に行っちゃったんで併走することはなかったのだが、モロに素人っぽさを感じたポイントが一つ。乗り方云々は走り始めしか見てないので何とも言えないけど、トークリップに足を滑り込ます間の悪さである。見て吹き出しそうになったってのが正直な感想。足を一生懸命見ながら、反対に向いたペダルをつま先をチョンチョンつつきながら一生懸命入れようとする感じ。勿論、そんな行為故に、多分フリーホイール仕様のシングルギアバイクだろうけど、、、、蹴返し(ペダルスピン)の使い方、足の入れ方を知らないのだろうか?普通、クランクが1/4回転もすれば自然に入るようなものなんだけど、、、、

 まぁ、サイクリスト自体の格好もショルダーバック?を掛けて、半ズボンで脹ら脛露出しているものの、超貧相な足でどうにも走りそうに無い感じだったけど、正直、見苦しい印象の方が大である。

 ファッションピスト乗りと機材マニア系ロード乗りのどっちがマシか?っていうと、なかなか判定しづらいところ。ファッションピスト乗りっていうと、概ね20代未満の決して裕福でない若い世代が多く、機材マニア系ロード趣味な方っていうのは、概ね40代以上で脂肪や贅肉といった肉付きも豊かでメタボチックな機材誇示系オッサン世代が多いところ。

 ブランド物のロードバイクもファッションピストもブームだけど、このブームは機材スポーツ人気というよりも、スポーツ機材収集人気というもので、決してスポーツとしてのブームではなく、文系マニア的なブームであるのは間違い無いところ。

 中には、スポーツだ!って自負している人も居るけど、機材スポーツでは機材を使っているだけでは乗り手が鍛えられる訳ではない。単車にしろ自転車にしろ、機材を使わない基礎的なウエイトトレーニングとか持久系トレーニングをハードに追い込んでいるのが現実だが、本格スポーツだ!と言いながら、その辺走っている人は、あくまでも、その辺走っているだけで、運動密度から見ると相当低い行動しているだけとも思える今日この頃。

 実際、過去を思い出してみても、体育会系自転車部なんかでは自転車に乗っている時間よりも、基礎トレしている時間の方が遙かに長いし、、、最近、頻繁に使ってる心拍モニターとかでカロリー消費計算すると、水泳なんかに較べると自転車なんぞは、時間あたりの運動量(消費エネルギー量)は半分以下っていうのを目の当たりにしているから、そう思うところ。

 まぁ、ファッションピストだろうが、ロード機材マニアだろうが、スポーツ機材趣味でブツを扱うのなら、せめて、そのブツをスマートに扱えるくらいに為らないと、、、、って思うところ。まるで、免許取り立てがF1に乗っているような感じか?

 ところで、ブーム如何に関わらず、相変わらず、固定シングル、フルサイズロードで物欲が芽生えているのは事実だが、実は、最近は自転車に乗りまくる!って意欲が下がり気味なのである。趣味にのめり込む推進力というのは、何はともあれ好奇心であり、好奇の対象というか、ベクトルは、どうやったら上手い具合に扱えるか?機能を発揮できるか?というものだが、自身、他人に対して優れているって意識は無いけど、今時点で自分レベルで思い付く疑問点というか見定める事が出来る目標っていうのが見えにくくなってきたのである。

 振り返れば、学生の頃は自転車に乗って色んな経験を積む毎に、或いは、他のスポーツを通して基礎体力を付ける毎に自分でも自覚できる程に自転車を走らせて感じる風が変化していたのだが、、、、、20年のブランクを経て自転車に復活してからは、感じる風が殆ど変わらない事が悩みの種である。
 20年のブランクとは言っても、今回の自転車復活時には、既に体脂肪率は一桁、筋力、持久力は筋トレ+水泳によって継続維持していたものであり、ここ二年程は体力的に変化は無いところ。それ故に、今の体力から自転車に乗って感じる風っていうのは、もう変わらないのでは?って思っているのだ。他人より遅いとか速いではなく、今の自分は昔の自分と較べてどうか?を冷静に比較すると、殆ど昔レベルにはなっている事が判るのだが、これが今以上に進化するか?っていうと、今の自転車習慣の上に得た能力を使った上でのコースラップ、身体能力、最高速度、巡航速度を冷静に見ると、これ以上にはならない自信があるのである。

 これは、実は昨年あたりから感じていた事だけど、この2年間凝りずに続けれたのは、昔とは機材(構造、ジャンル)が大きく変化して、新しい素材が出てきて、新しい車型が出てきたのを体感してみたいという好奇心によるところが非常に大きいのだが、今の段階で、当時体験しなかったエアロアタッチメントを装備したバイクとか、折り畳み自転車で一通り遊んだ今は、殆ど知らないジャンルが無くなっており、当時の思い(所詮、自転車、何でも一緒で、ギア比とポジションだけで大抵の動力性能(感じる風)は決まるって持論、少なくとも自分が望む風の変化はブランドや高級品を纏っても手に入れる事は不可能であり、頼りになるのは自分の身体能力と経験のみ!)が確信に変わっただけであり、既に今更何?って冷めた感覚が出つつあるのは事実だ。

 そういう思いがありながら、接していれば物欲が沸き続けるのも事実であり、このまま物欲に任せて買い漁っていくと、自分の一番なりたくない存在であるスポーツ機材マニアで機材自慢するオッサンとか、ファッションピスト乗り的な流行な格好重視のクロモリピスト乗りになりそうで、ちょっぴり恐いのである。知らずの間に主義が変質するっていうのが一番恐いのである。実は単車趣味においても、ドカティ、最新のSSバイクに走らないのは自分の単車に対する意識、単車の楽しさは軽さ、レスポンス、使用環境に併せた設計速度が最重要という拘りで、敢えて、2スト、ミドルツイン、ライトシングルに拘っているのと同様だ。

 そう、この週末に見たファッションピストバイク乗りを見て、あんな風にはなりたくないなぁ、、、と思ったのである。更に言えば、高級ロードバイクに乗りながら挑発行動に奔りながらも失速する連中のようにもなりたく無いのである。この思い、実は、磨くだけのSS乗り、ドカ乗りになりたくないって感情と同じものなのである。

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コメント

自転車ダイエットならそうですが、自転車は楽しみながら乗りましょう!
乗るのが一番!効果は付属的なモノ!
効果を期待するなら、自転車は運動密度が低いのが非効率かも知れません。
運動不足で真夏の炎天下でママチャリ乗ると熱中症が恐いです。

なんちゃって、、、、。

それぐらい暑い夏がやってまいりました。身体に気を付けて乗りましょう!

投稿: 壱源 | 2008年7月16日 (水) 00時00分

こんばんは
暑いです。夏です。

自転車で運動とダイエットを目指すなら今の季節ですね(?)自転車は変速とか楽したら意味ないので変速の無いほうが良いですね。ピスト?いや重量も重い方が効果があるのでズバリ!ままチャリですね。
高級ロードでは楽してしまうので古タイヤでも引きずるとか。ダイエット優先の方は工夫してみましょう!

投稿: morimori | 2008年7月15日 (火) 22時21分

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