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2008年7月 1日 (火)

新自転車主義でいこう!

 日曜日の深夜、NHKのBSでニューヨーク街物語『新自転車主義でいこう!』って番組が放送されていた。進行はヒロコ・グレースさんで、ニューヨークにおける自転車使用啓蒙の取り組みが紹介されていた。

 その番組での自転車普及推進ボランティアの人の意見で、『自転車はスポーツとしては普及してきたけど、実用的な移動手段としては普及していない』との意見。更には、ニューヨーク市街地を走る自転車の多くはメッセンジャーという人という説明。

 で、そのメッセンジャーの走りを放送していたけど、かなり危ないリスキーな運転というのが印象的。

 そんな状況説明の中で、8年程前から自転車専用レーンの設置推進を図っているらしいけど、それには賛否両論があって自転車ユーザーからはレーンに車が停まっていたら意味無いとか、、、自動車ユーザー批判が目立ち、自動車ユーザーからは自転車レーンなんぞ作って車道レーンが減ると渋滞を招くとか、、、、なかなか意見はまとまりそうにない状況。
 更には、自転車と歩行者の間の事故も多発傾向であり、ニューヨークでも自転車ユーザーのマナーの悪化を危惧する声も少なくない様子。

 自転車の利用推進を図る事で炭酸ガス排出抑制とか、色々とメリットが叫ばれているけど、自転車を実用上の移動手段として定着させるには難しい感じを受ける所。
 確かに、便利といえば便利だけど、実用上の移動という観点に着目すると、天候に左右されない要素とか、荷物の可搬性といった要素も無視できず、そういう面から主力の自動車と置き換わるというのは難しい感じである。

 実際、自分も自転車は好きだけど、実用上の手段としては、目的が決まった上で、運搬する荷物が極限られる場合、更には、自動車の場合には駐車等の手間が煩わしく、比較した上で自転車がベストと限られる場合にしか使っていない。

 具体的には、
1.町内での買い物
2.繁華街への目的物が小さい場合の買い物
3.自動車の駐車場が無い近隣への所要の際
※当然、時間的に余裕があり、往路復路に過度なアップダウンが無いのが前提。

 に限られており、それ以外では、通勤も含めて乗用車を使っている。実用上の移動の主力は自動車であり、チョットでも時間がタイトだったり、経路に坂があると、第二候補の移動手段として単車を出動させるのである。
 そう、実用上の移動手段としての使用頻度は、

 自動車>>単車>自転車

 って状況である。

 逆に、スポーツって要素で考えると、

 自転車>>>>単車 で、自動車は全く無しである。

 更に、丸ごと一日を使ってのレジャーとして考えると、

 単車>>自転車>>>>>>自動車

 ってなるのである。スポーツで自転車という状況では、炭酸ガスの排出抑制には殆ど貢献していないのがホントの所。無意味に運動して吐く息は当然二酸化炭素。更に更に、ローラー台はやかましいので締め切って夜中に行うのだが、すると滅茶苦茶暑くなるので、ここだけの話だがエアコン使っている。休日に自転車に乗ると単車に乗らないか?というと、逆に、単車にも乗らなくては!って意識が強くなり、昔より沢山単車に乗っているのも事実。となると、スポーツ、健康維持増進のためであっても自転車に乗って余計な炭酸ガスを排出しているのも真実なのだ。

 現実問題、環境問題というだけで、自動車利用を減らし、自転車利用に転換するっていうのは相当に難しそう。
 そういう面では、自動車燃料を化石燃料から転換させるのが最も近道のように感じるところ。

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