凄く良い自転車って!?
木曜日、久々に自転車少年と自転車話をした。チョイ前は話す気は全く無かったのだけど、まぁ、最近は本人様が気楽に過ごせるならば!って事で、何でも話をしても良いか?と思っているからである。
さて、そんな中での話題は良い自転車は?って話。
自分の回答は、自転車は取り敢えず整備されたモノであれば何でも良いか?という事程度の答えとなる。良い自転車の定義が問題だけど、良い自転車=速い自転車となるとどうか?に対しては、自転車の速さっていうのは、結局乗り手次第であり、乗り手が凄ければ安い自転車でも凄いし、乗り手が今一なら高い自転車でも今一という事。結局、言いたいのは、如何に上手い具合に使えるか?という事であり、使い方というのが一番大事ということなのだが、それを言っちゃぁ続かない、、、、。
となると、良い自転車とは?という事は、高い自転車か?という話になるのだが、高ければ全て良いとも限らないのが答えである。結局、使い方が一番大事という事ならば、使いやすさという事が善し悪しの重要なファクターとなると思うのが持論である。使いやすさというと、乗り手の自分にとって適切な使い方が楽に行える事であり、それは乗り手によって様々に異なる使い方に如何に合わせているか?が鍵となると思うところである。
そんな乗り手の希望を細かく調整出来るモノが良い自転車という思いが自分にはあるのである。で、結局は、そんな願いが満たされる自転車が良い自転車なんだが、それが所謂、オーダーメイドのフレームとなる訳だ。
しかし、オーダーメイドのフレームが全て最高か?というと、全ての願いが適うという事は、乗り手が願いを伝える知識の力を持っていないと何も手に入らないという事にもなる。スケルトンや造作の指定を意味を持ちながらオーダーする、、、、これって結構な経験がいる筈だ。逆に、その辺が解らないならば、敢えてオーダーする価値も無いと言える。
そう、良い自転車とは、乗り手が熟成されて初めて見えてくるモノだと思うのである。
しかし、実際は、そこまでも拘って得た良さが、乗り手の満足度に本当に欠かせないモノかどうか?っていうと、多くの人にとっては、気のせいというレベルでは?と思うのも本音である。自分自身、そう思うし、オーダーフレームが世の中に存在し、高価な価格でも生き残っている現実から、そういう価値は確かに存在すると思うのだが、自分自身は、未だ、ビルダーさんにオーダーするに見合った力も知識も備わっていないと正直思うのである。
そこまでも拘る人っていうのは、もしかたしたらプロ(自転車で飯を食う人)くらいかも、、、って思うのだ。
自分では、自転車の満足度っていうのは、自分なりの使い方、漕ぎ方が出来るポジションとギア比があればどれも同じように感じれるというレベルであり、それ以外の要素の善し悪しは実感出来ないレベルであり、そうならば、直感的に気に入ったモノが良い自転車って判断しても良いとも思うのである。
で、こんな相談事に関しての解答は、自分の知っている知識、自分の持っているセンスの範囲で、脳を直感的に刺激して欲しい!って思うモノが凄く良い自転車だろうって解答になったのである。そんな刺激の元がスペックだろうが、名前だろうが、ブランドだろうが、何でも良い。本人が気に入ったモノが本人にとっての最高の品と思うのである。
ただ、自分的には、構成材料の正体が明確な鋼材系自転車の方がスペック自体からも善し悪しの判断が正確に出来ると思うところである。一意的にカーボンとか、特殊なアルミとかの表記では、ハッキリ言って不明としか言えないのである。カーボンでは、使用繊維は何使っているか?それをシート化する前の開繊工程はどうやったか?作成シートの厚さは幾らか?何層か?樹脂は何か?という要素が明らかでない場合は、見た目カーボンでもクソカーボンって場合が少なくないのである。
笑い話ではないが、カーボン釣り竿を修理して使ったら、修正部分では全くしならないなんて話は良く聞く話。同じカーボンでも処理工程によって物性は全く違うのが現実だが、カーボンという言葉一つで全てが同じ物性を持つと判断する程、バカではないのである。
その点、鋼材系材料は、型番で組成、肉厚・・・全て既定値であり、これを以ての判断は当然可能なのであり、選択時において失敗が少ないという安心感があるのである。
言えるのは、カーボンとか特殊なアルミっていうと、少なくとも、実績材料とは異なる訳であり、鋼材系の実績のある材料よりも少なくとも圧倒的に高価な価格帯で無ければ、従来材料を越えた性能を持っているとは言い難いと想像できるのである。フレーム単体で30万円程度を越えないとマトモな品は無いのでは無いだろうか?
ただ、そんな微細な違いを気付く人は多分居ない筈であり、本人が最高って思った品が、本人にとって最高に良い品という事で良いように思うのである。
なお、自分にとって最高な自転車っていうと、自分のポジション、自分のギア比(展開量)が作れる自転車で一番安価なモノが最高な自転車である。
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