単車の楽しいところは?
最近は自転車ネタが多いのだけど、雨の降っていない週末には必ず単車にも乗っている。この日曜日も、昼下がりからオ・モイヨWWでホームコース走行、ルイガノMVFで娘とせせらぎ公園サイクリングの後に、SV650SとCX改で地元の峠周回をしたのである。
自転車の楽しいところは、どんな自転車であっても自分の心肺を追い込んで目一杯運動するって処であり、なんていうか器用さとか、平衡感覚的な楽しみ、操作する楽しみとは別の楽しみ方である。
しかし単車では、車体挙動を全身をセンサーのように働かせながら、次の動きを、車体を身体全体を使って扱いながら、アクセルワークで意のままの挙動を与えながら走るという楽しみ方である。自転車程持久系の筋肉や心肺機能を発達させる必要は無いけれど、車体を通して挙動を全身で感知して、次の挙動を全身と右手の動きを使って生み出すという平衡感覚、情報処理速度、対応速度の面では自転車の比ではない。
自転車で自分が満足を得る感覚と、単車で自分が満足を得る感覚は全く別個のモノであり、どっちが楽しいか?どっちが難しいか?というと、簡単に結論を出す事は出来ない感じである。
単車の楽しみ方は様々だが、自分のように意のままに操っていると自覚する事を楽しみにする人は少数派だが、この意のまま感っていうのは、これまた一朝一夕では身に付かないモノだと思う今日この頃である。如何に、スペック的に高性能の単車に乗っても、使えるかどうか?は別問題であり、高性能の単車のシビアな動きを体験する事自体も、免許とって直ぐであるとか、経験の無い人には不可能である。そんなシビアさを体験するには、ステップアップが必要で、それをショートカットすると重大な事態に陥ったりする訳だ。
決して、自分自身が他人より速いとは思わないが、今の自分は昔の自分よりは、いろんな操作ができるようになっているのは確かであり、今では、思い付く操作が比較的楽にこなせるようになっている所に満足感を覚えるところ。
特に、週末に単車に乗って走り回ると、股下で単車を扱っているという実感が感じられるのはとてもイイものである。そして、その実感っていうのは、特に単車が曲がる場面で感じる事が多い。単車の楽しいところは、何と言っても曲がる瞬間である。この曲がっている時、曲げている時っていうのが、単車を扱う醍醐味だと自分は思っている。
振り返れば、小学生、中学生の頃は自転車好きだったけど、下りなら自転車は単車に勝ると本気で信じていた事もあるけど、今はどんなに逆立ちしても下りの峠でも自転車は単車には適わないと思うところ。やはり、下りにおいても重力に加え動力を付加させる単車っていうのは、自転車の比では無いのである。
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