先行待機ポンプって下水ポンプは景気後退にマッチしてるか?
最近は表題の語句で検索していらっしゃる方が多い。
ドメインを見ると、企業からのアクセスで、殆どが陸上の下水ポンプメーカーのようだ。
確かに、先行待機とか、無潤滑摺動とか、そんな語句でググルと、このブログはヒットする訳であり、そこから飛んでこられるんだろう。
特に、今年は都市部を中心としてゲリラ雨と呼ばれるような集中豪雨が多発しているし、最近何かと都市の雑学で都市地下空間ネタが取り上げられたりするのもある。
更には、景気後退となると注目度が高まるのが公共事業ネタ。その公共事業関連で、必要と思われ、環境の変化と併せてみると、この下水道事業ってのは美味いネタなのかもしれない。
しかし、全力先行待機ポンプっていうのは、全力で水がやってくるまで運転し続けるポンプということで、本来ならポンプ摺動部において必須な潤滑システムを省略するのが前提という極めて難しいモノ。
潤滑システムを省略するっていうのは、無潤滑摺動に耐えるという事だが、この事が、前述の旨味に見合った技術難度か?というと、結構怪しいとも思える。
本来ならば注水機構によって摺動部の潤滑性を維持するということだが、無注水軸受っていうのは、注水機構が無しという事で、それでも潤滑しろ!っていうのは本来的にナンセンスなのである。
元来、無潤滑≒固形潤滑というのは、固形摺動材が摺動面に供給されるという意味であり、摺動面自体から固形摺動材が供給されるという機構が常識であり、それは即ち、摺動面自体が強固で無いというもの。
しかし、この下水ポンプで扱う荷液は下水という泥水であり、泥粒子が入ったスラリーを扱う前提であり耐微粒子に対する耐摩耗性も必須である。耐摩耗性とは、即ち、摺動面は極めて滑らかで高硬度という事。
つまり、耐摩耗性と無潤滑特性っていうのは本来的には相反するもの。トレードオフによって成立するものなのである。この矛盾は、従来の摺動の概念では解決不可能であり、それ故に、多くの企業で決め手となるシステムが生まれていないのである。
現時点において、大手企業を中心として様々な特許や手法が提案されているが、何一つとして完璧な機能を有しているものが無いのが現状だ。
この現状を解決するために技術が、別業種で同じ課題に取り組んでいた私の手法で賄えるというのが、ここ二三年で明らかになっただけである。因みに、別業種で同じ課題っていうのは、硬質土砂粒子やスラッジを大量に含有した揮発性液体を扱う流体搬送機械に用いる摺動材料であり、過去において、その摺動システムの開発に携わっていた。揮発状態で摺動部が液切れした状態の摺動から土砂粒子を噛み込んだ摺動に耐えるシステムの開発が主目的。
実際に開発したシステム自体は関東地方の企業で既に採用済みであり、その構成部品を販売している企業も存在する。もし感心があるならば、その企業を介して販売するのも問題無い訳であり、技術的な問い合わせに対する解答も可能である。
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