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2008年9月16日 (火)

負荷方式の違いを考えた動作

 判りにくい記事タイトルかもしれないが、これは、ベンチプレスの負荷方式の違いの感想。
 ベンチプレスっていうと大胸筋を強化するトレーニングで、そのトレーニング機材は基本的にはバーを上下させる事でトレーニングを行うのだが、バーの上下運動に抗する負荷の与え方が何通りかある。種類としては下の3種類だ。

1.フリーウエイト式(レバリッジタイプを含む)
2.油圧シリンダー式
3.テンションラバー式(スプリング式を含む)

 この3種類の負荷方式を使った上での感想と、負荷方式の違いから効果的にトレーニングを行う勘所を纏めてみると、、、、

 3種類の負荷方式で発生負荷がどうなるか?を考えると、一番安定して負荷が発生できるのは何と言ってもフリーウエイト式である。支える限り、ストローク位置、速度に拘わらず、常に重力による負荷が掛かるので、手の抜きようが無いのが最大のメリット。
 しかし、トレーニングを続けるに従って、負荷ウエイトが沢山必要となり、一般家庭で準備するには剰りにも重量級な機材重量となるのが難点。この機材重量の事を考えると他の方式が良い。

 次に油圧シリンダー式では油圧ダンパー内のオリフィスをダンパーオイルが通過する場合の粘性抵抗が負荷となる訳であり、粘性抵抗は即ち流路を流体が流れる際に発生するもので、その抵抗値は、流体の流速に比例するもの。つまり、バーのストロークに相当な速度が必要である。この手の機器の機材の負荷調整としてはダンパー強さが変えられるが、これは流体通過絞り部の面積が調整できるというもので、面積を絞ると抵抗が増大し負荷が大きくなるという仕様だが、原則、ストローク速度が無ければ負荷が掛からないのである。つまり、バーを上限迄ストロークさせた場合に保持状態では負荷が掛からないのである。

 最後に、最近は見掛けないテンションラバー式。これはバーのストローク速度よりもストローク量によって変化する力、即ちバネ定数と変位を乗じた張力によって負荷を発生するものであるが、これはバーを一定以上ストロークさせないと負荷は生まれないのである。しかし、バーを上限迄ストロークさせると保持状態で負荷が掛かり続けるのは油圧シリンダー式とは大きく違う点である。

 これらを考えると、フリーウエイト式の場合は、低負荷でも負荷を強く感じる、即ち、ウエイトが不安定で支えるために力を余分に必要とするという意味で、バーベルプレスよりもダンベルプレスの方が木造家屋に当てる影響も小さく、首をバーが横断しないという意味でも単独トレーニングでは安全でオススメである。
 油圧ダンパー式の場合は、保持出来ないと言う特性を考慮に入れて小刻みに高速に動かすという操作法が実際に負荷を得る上で有効。
 テンションラバー式では、保持時に負荷が生まれる訳で、フルストローク時に最低でも1秒程度の停止操作を入れる事が有効。

 そんな風に感じるのである。

 我が家ではダンベルプレスとテンションラバー式プレスを併用しているが、テンションラバー式を改造してストローク開始時においても負荷が生まれる改造としてリンクを用いていたけど、よりシンプルで実効的なダンパーを併用した方式に改めるかもしれない。

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