SX4 WRC Edition
表題のモデルを多く?の人が期待しているのだが(自分だけか?)、それの雛形のようなモデルが遠くドイツでデビューしている。
http://www.autoblog.com/2008/06/05/germany-gets-suzuki-sx4-wrc-edition/
これが、そのモデルである。まぁ、WRCエッセンスというところだろうか?エンジンは1600ccの107hp仕様でFFのモデルだ。言ってみれば、国内版のスイフトスポーツのSX4ボディーバージョンというところ。このままでは、納得する人が少ないかも知れないし、現行のランエボ、インプレッサに対してカタログ上の商品力が劣るっていうのも判らないではないが、ラリーイメージのスポーツモデルを目指す上でターボ+4WDが必須か?というと、実は、これまた微妙でもある。何と言っても、レギュレーションがどうなるか?が怪しいところ。
現在のWRCはターボ+4WDで過激な仕様だが、過去のグループB同様に先鋭化し過ぎた現状から存続が危惧されているレギュレーションでもある。
で、現在、FIAで導入が検討されているのが『スーパー2000』ってカテゴリーだ。
スーパー2000は、高コストと過激性能でエントリーの敷居が高くなったWRカーから、敷居を取り除き参入活性化を目指すもので、現在はWRカーのセカンダリーカテゴリーとして導入されているもの。勿論、将来的には移行を視野に入れている筈だが、レギュレーションとしては、コストダウンに成功して活況を呈しているWTCCを範にしている。
具体的には、WRカーと基本は同じながら一番の違いはNAオンリーということと、空力系に制限があるということ。それ以外は、WRカーのレギュレーションを殆ど引き継いでいるものだ。まぁ、最大の金食い要素のエンジン周りが大幅に変わるのがコストダウンに効果的ともいう。実際に、スーパー2000仕様のラリーカーのエントリーは進んでおり着実に勢力を増やしているし、競技内容的にも従来通りのエンターテイメントを提供しているようである。
詳細、パフォーマンスはそれ系のサイトの参照を願うとして、このカテゴリーとスズキのラインナップを考えると、、、、、
現在のスイフトスポーツが1600cc、でSX4のラリーイメージとなると、現行のインプレッサ、ランエボのようなターボ4WDを今更フラッグシップに添えるのも考えづらいもの。となると、ラリーイメージということで、スーパー2000ライクなSX4っていうのが、一番時流に合っているし、具合が良いと思うのである。少なくとも、表題のドイツ版WRCエディションではスイスポが重くなったけだけになる感じであり、責めてNA2000ccでの登場が理想的だと思うのである。
仮に、ターボ+4WDでWRカーイメージっていうにしても、SX4の場合、インプレッサ等と較べて、WRC競技車両と市販車両はドンガラ以外に共通点が無さ過ぎである。エンジンだけハイパワーターボを載せても難しいというのが正直な感想。
4WDでハイパワーとなると、どう考えても個人的にはトーションビームとか4リンクリジッドとかってのはマッチしづらいと思うのである。実用性、頑丈さ、多人数乗車・・・・ではアリだろうけど、駆動力を伝えるしなやかな脚という見方では、すくなくともWRカーの如く最低でもストラット程度の独立懸架方式が必要では無いだろうか?と思うのである。JWRCで戦うFFのスイフトのスーパー1600でもトレーリングリンクの独立懸架となっている訳だし、、、、
勿論、街乗りで問題が出るとは思えないが、そういうイメージモデルを出せば、間違いなく、それを使った人がアマチュア競技に出る訳だが、そうなると、市販車ベースという見方でランエボ、インプに対して競争力を持てるか?というと、厳しすぎるのが現状だし、スペシャルグレードに其処までスズキが投資するか?というと有り得ないという結論になる。
そう考えると、FFのスーパー2000風味モデルとか、或いは、市販という前提で2400ccのJ24Bを搭載しエリオの後継としてのデビュー程度しか思い付かないところ。さて、どうなるだろうか?
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