当ブログの記事カテゴリーの自転車の部には、表題の『痛い』で検索して辿り着かれる方が結構多い。
で、休暇予定前日の火曜日の昼ポタでは自転車における痛みを意識しながらスピママGTRで昼ポタを行ってみた。
何度も言うけど、自分は自転車に乗って痛みを感じる事は皆無である。敢えて言うならば、視力が悪いので眼鏡以外を掛けての運転で眉間にしわを寄せると気分が悪くなるくらいで、これは自転車云々とは関係無い話だ。
自転車に乗って痛いと言われているのは、腰、尻、膝が三大箇所のようだ。そして、その痛みっていうのは半ば当然の現象のように捉えられがちであり、その緩和というのは装具(サドル、ジェル、レーパン、、、、)によって行うっていうのが割と普通の考え方。
本当だろうか?
一方で、人力という限られた出力を駆動力に変換するには僅かな無駄さえ惜しいのである。表題の痛み緩和グッズっていうのは、基本は応力緩和材、緩衝材、衝撃吸収材であり、限られた駆動力の一部を不要な材料変形に割り当てているだけのものと思うのは自分だけだろうか?
そもそも緩和材等が必要なのは緩和すべき荷重が局所に作用するからであり、本来の人間の動作は可動部分(クランクなり、、、)に伝われば、固定部分には力が掛からない訳である。本来、動かざる箇所に荷重が作用するから緩衝材が必要なのでは無いだろうか?それ故に、荷重緩衝しないと局所痛が発生するのでは?と思うのである。
そんな事を考えながら、前記事のNHK番組の感想をブレンドしながら、或いは、過去の自分の記事を思い出しながら、昼ポタを行ってみた。
そもそも痛いって言うのは、痛みを伴うような力を加えた結果であり、力を加える行為に問題があるのだ。力を加えるっていうのはペダリング行為そのものである。で、まかり通った諸説には、自転車に乗ると脚は細くなるというのは聞くけど、自分は乗る程に太くなると思う。で、ペダリングを行ってみた。それも90~140rpmくらいで、どの部位に力が掛かっているか?に注意しながら、、、、、
すると、クランクが零時の上死点近辺では太股の表側が中心、そしてクランクが水平の3時の方向に向けて脹ら脛+太股裏側の筋肉が張って、その力がクランク水平で最大となる感じ。その後、脹ら脛の力配分が減って、脚を戻す時は太股の裏側のみ。ってそんな感じである。そして、特徴的なのは、駆動力最大のクランク水平時っていうのは、脹ら脛と太股裏側は相当な緊張状態となっている様子である。腰より上の筋肉っていうのは、どちらかというとクランクが上死点~水平時の方が大きくなっている様子。
ここから思うのは、膝の痛みっていうのは駆動力に対して膝が支えれない状態からくる膝関節のズレが原因ではないか?って事。膝に大きな力が掛かっている膝が曲がった状態であるクランク水平時には脹ら脛と太股裏側の筋肉は相当な緊張状態であり膝は完全にロックされている状態に思う。この状態で脚力に似合わないギアを踏むと太股を介して脹ら脛で駆動力を送る時に膝関節のロックが働かずズレが生まれるのでは?と思ったりする。筋肉による固定力以上の力が膝関節に作用する結果が膝痛を生んでいるようにも思うのである。大きな駆動力、高い回転数で伝えるには、回転に対して膝が狂わずに連動するというか高精度なジョイント化する必要があるが、そのためには、脹ら脛と太股の筋肉が必須のように思う。頑丈な筋肉による高剛性な膝が高トルク、高回転での高出力を生んでも膝痛を生まない秘訣のように思う。
この膝への不要な負荷っていうのは膝に掛かる力が膝関節のみで支えられなければならないが、サドル位置(上下、前後)が適切でないと駆動力を伝える支点である骨盤の揺れを伴い脚の回転が上下ストローク以外の捻れ軌跡を生みかねない。捻れの変位は全てが膝に集中するので膝が完全に上下動のみに収まるようなペダリング時の脚の軌跡を実現するようなサドル位置と踏み方を身に付けなければならない。
そうすれば、膝の痛みっていうのは解消されると思うのである。
骨盤の位置が固定されるっていうのは、サドル上で骨盤の揺らぎが解消される訳であり、骨盤の揺らぎ=周期的な極大荷重の発生現象が抑えられる。そのために尻の痛みも無くなるだろう。適切なペダリングストロークが得られれば、サドル形状に対して合理的な太股の回転を得る事が出来、そうすれば、内股とサドルの接触によるズボン破れ、内股痛からも解消できるのである。
腰の痛みっていうのは、NHKのテレビの話でないが、背骨の無理な向きでの荷重負荷が原因である。背骨の無理な向きっていうのは脊椎が前傾するなりして椎間板とか背骨に無理が言っているからだ。少なくとも、腹筋以下の力を最大限かけて背骨が痛くなっては話にならないのであり、腹筋を掛けても背骨に負担感の無い背骨の向き、骨盤の向きが実践されていれば背骨の痛みは無い筈である。
適切な背骨の向き、それに無理なく結合した骨盤の向き、その向きは骨盤からみて駆動力最大となる大腿部角度であり、それこそが個人に見合った上体の納め方である。
最初に下半身のポジションを決めて、その下半身を最も楽に支える上体の位置で決まるポジションこそがオリエンテッドなベストポジションと言えよう。
今回の意識の上での昼ポタでは、少なくとも膝痛を呼ばないのに必要なのは脹ら脛と太股の筋肉だ!って事。この筋肉さえあれば、トルク、回転数で出力を楽に取り出せるってこと。逆に言えば、筋肉が無いのであれば、そのレベルで支える事が出来る程度のペダリングトルクを上限に抑える自制心が必要ということ。
それを考えると、既存のロードバイクのアウターギア領域は結構危ない感じがする。
時折、自歩道で見かけるのだが、重たいギアで身を捩らせながら走る人(お前は悪魔のS30Zか?)。実を捩らせる=オーバートルク=膝軌跡のツイストストロークって事。膝の軟骨をすりこぎで潰すようなモノか?
健康狙いで自転車に乗る。変な意識で漕ぐ漕ぐ!で、膝痛持ちの出来上がり!ってなる訳だ。自転車に乗って身体を捻る習慣がある人は、恐らく100%が、身体の何処かが痛い!って不調を訴えているだろう。
以前、オーラが云々って書いたけど、水泳、自転車、単車って所は比較的長くやってきたけど、その辺で思うのは、オーラ=雰囲気=フォームなのだ。フォームが理に適っていると、無駄な動き、無駄な力が無い状態である。このフォームこそが重要であり、フォームとは目的行動に最も効率的な姿勢の事。目的行動に自分の能力を最大限作用させるのに最も都合が良い姿勢が、個人最適のフォームの事であり、それが無駄の排除に繋がり、オーラに繋がるのである。それ故に、フォームとは自身の特徴を反映したオリエンテッドなモノだが、それが手に入る事は即ち、痛みからの解放に繋がるのである。痛みからの解放を望むならば、自身を見つめ考える事から始めるのが必須ということだ。
この考える行為っていうのが、実は、最近の人には苦手な事かなぁ?と思う事が多い。言われた事をこなすのは簡単だが、自身の問題を冷静に見つめ抽出し、それを手順を追って解決するっていうのは、なんて言うか、詰め込み型、暗記型教育しか受けていない人には相当な苦痛を伴うかも知れない。
やっぱり、熟練者、経験者、ベテランっていうのは、一目見た時から雰囲気が違うけど、その状況はシャカリキに動かずとも、その状況における雰囲気で判るように思う。
フォームとは押しつけられるものでなく、自身で編み出していくもの。自身で編み出すと言っても、そこには優劣のベクトルが存在するというのは論理的な正誤が存在する。つまり、勝手な思い込みでOKというものでなく、論理的に正しい方向性が存在する。自身で編み出すには、必要な知識と経験の上に正しい判断が必要という事。御都合解釈でOKではない。押しつけられたモノは仮に80点でも絶対に100点には為り得ない。少なくとも、指導する側には論理が伴っていなければ、それは指導される側にとって百害あって一理無しなのだ。
色んなサイトや雑誌、マニアの声に接するけど、話し手自体の言葉で物事を表記している例は案外少ないし、大体が孫文献的な文章が多い。
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