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2008年10月28日 (火)

下駄チャリでは空気圧管理を少なくしたい

 先週はスピママGTR号で昼ポタ中にタイヤパンクに見舞われた。これに使っていたタイヤはシュワルベのステルビオで406-28で、適正空気圧は85~120psiというもの。このエアは、120psi入れていても1週間すれば90psi迄低下、更に1週間で70psi迄低下、その後は暫く耐えるというパターン。
 似たようなタイヤでは451-28のステルビオの場合は、120psiから始まって、1週間で100psi程度迄低下する。451-28のIRC ROADLITE EXの場合では100psiから始まって1週間で90psi、2週間で80psiという感じ。
 対象にフルサイズ700Cのバイクでは622-22ってサイズ。これはIRCのREDSTORM LITEってモデル。上限空気圧は130psiで、使用時は125psi。これは1週間経過しても110psi程度は保っている。更に一週間でも95psiは保っている。

 概ね、小径程空気圧の低下率は速い感じ。空気は何処から漏れるか?というと可能性としては、ゴム面、バルブ部の二カ所。だけど、径の大きさに逆比例して低下率が大きいのを見ると、殆どがバルブ部からのリークだろうか?圧が高いほど差圧が大きく抜けやすいのは道理だが、同じ量がリークしても小径の方が充填された空気量が少ないために空気圧の低下が顕著となる訳だ。
 そして、このリークは大気圧との差圧が小さい程少なくなるので、一定以上低下してからは空気圧の低下は遅くなる。となるとメンテナンス頻度を少なくするためには、保持空気量が或る程度確保出来たタイヤ、具体的には小径なら或る程度太めの方が都合が良さそう。当然といえば当然。太めのタイヤの方が更には使用推奨範囲が低い圧力から設定されている場合が多く、バルブからのリーク量が少なくなる程度のタイヤ空気圧でも推奨範囲に入っている。

 この辺が実用性能という面では大事なんだろう。因みに、タイヤサイズによる空気圧保持って部分では上記のような傾向だが、バルブの違いによる漏れ耐性はどうだろう?

 以前といっても大昔に持っていたピストではダンロップバルブだった記憶がある。当時から現代迄、ロードバイクではプレスタバルブだ。最近MTB等で見かけるシュレッダーバルブは昔は自転車用にはなかったような気がする。

 プレスタバルブをつけた自転車っていうのは小径からフルサイズでも細いタイヤのモノが多かったからかもしれないが、構造的にシンプルでバルブ径が細く軽量という特徴から考えると、重量を重視した上での採用で、本質的には漏れに対しては弱い構造に見える。経験上、プレスタバルブはエアの抜ける速度が速い気がする。
 因みに、ダンロップバルブっていうのは高圧になると空気を入れるのは難儀だけど、エア圧低下は極めて少ない感じ。難点というとエア補給時以外は原則として空気圧が測定出来ないと言うところ。
 シュレッダーバルブっていうのは、ダンロップバルブとプレスタバルブの利点を併せ持つ構造。本来、自動車や単車向けのバルブであり信頼性も高い感じがする。

 イメージ的には自転車っていうとプレスタバルブが似合っているような気がするけど、漏れに対する空気圧メンテの煩わしさから言うと米式が良いのだろうか?しかし、メンテが為されない前提のママチャリや子供車から競輪用超高圧に使えるという性質を考慮すると、案外一番頑丈なのは、一番安っぽく、一番普及しているダンロップバルブなのかもしれない。
 ダンロップバルブには昔ながらのムシゴムタイプと、逆止弁によるスーパーバルブってタイプがある。このスーパーバルブの逆止弁は解放型で外にバルブが露出されているタイプと鰐口型でバルブが内蔵されたタイプがあるようだ。一般にムシゴムタイプで十分だが、高圧気味で使うならばスーパーバルブタイプが良さそうだ。

 ということで、やっぱり下駄チャリのような日常的に使う自転車では神経質にならずとも安心して使えるってなると、或る程度の保持エア量が確保できる太めのタイヤで低下してリーク速度が小さくなるような圧はタイヤの適正空気圧に入っているようなのが具合良く、バルブとしても抜けが少ないシュレッダーバルブかダンロップバルブが良さそうである。

 今回、スピママGTRではステルビオの反動?から、マラソンスリック+BSのエアー漏れ50%低減を謳い文句としたスーパーチューブとアリゲータ型スーパーバルブという構成を採用している。これで、エア圧低下日数を計り、この次にはシュレッダーバルブのパナレーサーのチューブを試してみる予定である。

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