疾病の原因から見た恐さ
疾病で最近話題の病といえば生活習慣病を発端とする脳梗塞、糖尿病等の疾病だ。これらの病の原因は?っていうと、遺伝的要素も少なからず有るだろうけど、一番の原因は、食習慣と運動習慣の非平衡によるエネルギー過剰摂取によるバランスの破綻だろう。
で、この疾病以前の怖い病といえば、やはりガンである。ガンっていうのは、元々が正常な細胞が変異し、それが伝播(浸潤)する事によって異常細胞特有の異常細胞の増殖に特化した活動が本来の細胞の機能を停止させることで死に至るというモノ。
もう一つが、最近特に危機が高まっている新型インフルエンザとか1980年代から不治の病と恐れられているHIV感染いよるAIDS等のような人体にとって迷惑な生命体の浸入による機能不全で、カビ、菌、ウイルス等による感染症だ。
他にも、過剰医療による薬害とか、いろんな場合があるけど、疾病については、大きくは三つ(平衡破綻、異常細胞、異物感染)に分けられるようだ。
この三つの病は何れも怖いモノ。それぞれに原因はあるけど、その原因の支配的な要因が日常の取り組みによって避けられるかどうか?が畏怖の念の抱き方の差になっているように思う。
糖尿病に到る生体機能の平衡性破綻は、生活習慣によって陥る訳で、生活習慣で人体の本来の機能をフル活用するように過ごせば回避できるものは、仮に異常状態に陥っても或る程度は回避可能であろう。疾病か否かの判断はデジタル的でなくアナログ的な状況の悪化によって判定されるために、怖い病であっても、回復も可能故に怖さはそれ程でもない。
癌は?というと、細胞の癌化っていうのは、細胞分裂における分裂失敗によって生じるもの。なぜ失敗するか?っていうと、分裂が正常に行われないのは、細胞にとって不安定な状況が細胞外環境に影響を受けるためだろうが、その細胞外環境の異常性っていうのは、前項の生活習慣異常によってもたらされるモノ。それ故に、癌が現れる前には、その対応は或る程度可能だが、癌の厄介なのは、その異常増殖性(不死、分裂、浸潤)であり、最初の一個の発症は対応可能だが、出来てしまえば、それ自体が原因であり、物理的な完全除去以外に原因を取り除く事が出来ない事。で、癌に冒されたかどうか?というのは、癌細胞が在るか無いかの判定でデジタル的な判定である。
異物感染は、異物に接する頻度を抑える事が基本であり、余程の相手でない限りは、身体の抵抗力を高めることで浸入異物を殺菌できる力を蓄える事だ。しかし、一度体内に入ってしまうと、癌と同様に異物を取り除かない限りは、病から逃れる事が出来ない。そういう意味でデジタル的な判定で病か否かが決まる。
このように考えると、最近話題の生活習慣病のような疾病は、YESかNOかの世界で無い分、どんな変化であれ対応可能という点で怖さは少ないもの。
しかし、癌細胞やウイルス、病原菌という生きた異常生物(細胞)は、非常に厄介だ。この異生物が別個の生体の場合はまだしも、癌のような細胞は、元々が正常細胞だっただけに、そのリスクを常に抱えているということである。
自分的には、どんな疾病もお断りだが、やはり一番怖いのは、正常細胞の変異によって生まれる癌、悪性腫瘍のようなモノ。次が、未知の病原菌で免疫機能が働けないような物質というところ。糖尿病等の生活習慣病は、怖いけれど、回復させる事も不可能でないような病は、癌や新型ウイルス感染症に較べると恐怖の度は少ない感じである。
外部からの病原菌、ウイルス関連は、感染エリアに近づかない等の防御も取れるけど、癌や腫瘍は怖い。元が正常細胞が変異して、異常分裂、浸潤、不死化するっていうと、消えて無くなる事は極稀ということ。
| 固定リンク
コメント