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2008年10月13日 (月)

フォームとフォルム

 以前、自転車や単車では乗り手が本気でなくとも普通に運転しているだけで、何となく凄いとか、上手いとかが判るような気がするって記事を書いた事がある。その見た目の瞬間で感じるのは何か?っていうと、オーラというか雰囲気というか、そんなイメージだけど、見た瞬間に判るって言うのは、実は一瞬の動作の際にも無駄な力の入っていない洗練されたフォームを以てオーラを感じているのである。

 さて、そんな僅かなフォームの違いが雰囲気の違いを呼ぶのであるが、これは、例えば、単車とか自動車でも事故車を見分けるのに一番よく判るのは、チョット離れた位置から全体を見た時に車の立ち姿からも判ったりするのに通ずるものでもある。

 そう、人間の感覚っていうのは、実は、極僅かな違いから色んな情報を感じたりする者なのである。

 と言う訳で、自転車の場合、乗り手のフォームからオーラを感じたりするものだが、自転車自体に対しても、事故車云々とは別に、そういう走りそうな雰囲気、本格さを感じる要素があるのである。それは、乗り手のフォームに通ずるもので、実は車体の基本骨格のフォルムから感じるように思うのである。

 土曜日の昼前に、ニシダサイクルさんに立ち寄って納車直前のロードバイクがあったのだが、これを見て、瞬間思った事は、、、、、微妙に格好悪いのである。普通にスローピングフレーム、ドロップハンドル、、、と普通にロードコンポーネントから作られたバイクだけど、パッと見の瞬間、なんかソフトライド的、本気を感じ辛いというか、、、、そんな印象。 それで、家に帰って自分のフルサイズを見ると、正直にカッコイイと思うのだ。まぁ、自分のバイクは自分が選ぶ際にカッコイイと判断出来るフレームをベースに組んだり、車体選びをしたりするから当然と言えば当然だけど、パッと見た瞬間に自分的にイイ!ダメ!を判断してしまうのである。
 これは、単車でもだけど、峠バイクの方程式というか骨格のセオリーを満たすか否かで別れるけど、自転車でも当然ながらロードバイクらしさが感じられるフォルムっていうのが自分の偏見かもしれないが存在する。

 で、自分の偏見でいうロードレーサー(ロードバイク)っていうのは、やはり競技車両であり無駄が排除されているか?クイックか?というところ。そんな象徴が各部のクリアランスであったり、パイプの詰め具合であったり、ホイールベースであったりする。クリアランス関係は結構タイトなバイクが多いけど、ロードであってもホイールベース、キャスター、トレールっていうのは結構幅広いのがロードバイクであるが、この中でもホイールベースがフルサイズで1000mmに及ぶのは、何だか今一感が強いと思う。短い車種では950mmクラスがあるけど、そういうバイクは大抵シート角も立っている。例外的にシート角が立ち気味ながらホイールベースも比較的長いモデルもあるけど、それはキャスター角でトレール量を増やした結果であり、違いはコラム周り程度である。
 しかし、緩く見えるバイクはホイールベースも長く、シート角の寝気味、モノによってはキャスター角も寝気味ってのが多いが、そうなると、僅かな違いであっても全体を見ると結構雰囲気が違ってくる。
 どんなに高額でも、どんなに高級コンポを使っても、フォルムから走りがイメージ出来ないモデルは微妙に格好良く見えないのは気のせいだろうか?

 しかし、ホイールベースを例に挙げると、僅か数十mmの違いが判る人間の目っていうのは強烈である。因みに、フルサイズバイクのホイールベースを並べてみると、、、

・小林531ロード:950mm
・BSトライバイク:975mm
・ラングスター:975mm

で、今日見た緩く感じたロードは1000mm強だったけど、明らかに違って見えたのである。

 とういうことで、乗り手のフォーム、乗り物のフォルム、これが重要であるのだ。

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