自転車で速くなるには?
表題のキーワードで検索する人、結構多い見たい。
速いって定義自体が抽象的で、答えは見つからないのでは?っていうのが素直な感想。
ただ言える事、、、、自転車に乗ってるだけでは多分、速くなれないし、強くなれない。部品を交換しても効果の程は知れているって事。まぁ、これも自分の経験的感想。まぁ、速くない自分が言っても説得力も無いけど、、、、
因みに、自転車で速くっていうと、出力が高いってこと。その出力に打ち勝つための相手っていうのが、空気抵抗、転がり抵抗、動力損失の和。因みに、機材で対処可能な部分が転がり抵抗であったり、動力損失だったりするけど、転がり抵抗、動力損失は全抵抗に占める割合が大きくない。特に、速さの定義を速度とすると、その割合は20%未満。更に、速度が上がる程に少なくなる。その20%未満の抵抗がどれだけ改善できるか?っていうと、整備された部品を使っている限り、ブランドによる差は殆ど皆無に近いモノ。敢えて言えば、20%中の1割未満、全抵抗からみると僅か2%未満の話。
ということで、ブランドに拘る事は趣味性、嗜好性を覗けば殆ど無意味といっても良いと考えている。勿論、自転車を本格的なスポーツと捉えず、趣味的要素に重きを置く事を否定するのではない。
ということで、殆どが空気抵抗が相手となる。空気抵抗っていうと、速度の二乗に比例するモノ。出力というのは、次元的には力×速度であり、出力は力と速度の積と考える事が出来るので、結局、速度が1/2となると言う事は、抵抗力が(1/2)^2×速度が1/2で1/8の出力になるということ。速度が1/2で出力で1/8、速度が1.1倍なら所要出力は(1.1)^3=1.331で1.3倍以上の出力が必要ということ。つまり、速度で1割増しを望めば出力は3割増し。
これは、少々部品を交換しても速度に繁栄されない事を意味する。
結局、速く走るっていうならば、純粋に出力が上げれるか、高出力を長時間維持するって事に繋がる。
さて、自転車で速くなるには?っていうと、出力アップ=筋力アップ、その筋力を長時間使うことの出来る心肺能力アップしかないのだ。
因みに、自転車のペダリング行為は筋肉の伸縮方向と完全に一致している訳でなく、有している筋力の或る成分のみに過ぎない。元の筋力を強化するのが重要ともいう。
また、主に脚の運動による高負荷連続運動を賄う心肺機能ということだが、心臓からみると、酸素の供給先は殆どが脚。脚の酸素消費に併せて心肺が働いているに過ぎないともいう。
心肺機能を鍛えるには、所詮自転車如きの局部運動で負担を一部に掛けて行うよりも、局部の負荷は小さくとも身体全体で必要な酸素が大量となるような真の全身運動を行い続ける事が最も効果的であり、鍛えるには、そういう選択しか無いのである。そうすることで、局部疲労を起こさずに全身運動で心肺が鍛える事ができる。つまりは、水泳のような運動が不可欠とも言う。水泳の場合、真の全身運動であり、大量の酸素を消費しつつも局部的な負荷は自転車の脚に比較すると遙かに小さいもの。それ故に、長時間の運動が出来る訳だ。
勿論、水泳だけでは心肺は鍛えられても必要な脚部のパワーは大したことがないのも現実。となると、、、、脚の前後伸縮運動を積極的に行って筋肉細胞が増殖可能な成長期においてしっかり増殖させた上で筋肥大させておくしかないのである。
先の話で、水泳ならスペシャリストなら1000[kcal/hour]以上、自転車なら900[kcal/hour]以上が消費可能とはいっても、それは、負荷が掛ける事が出来る人限定(競技水泳の経験者とか、体育会系部活のノリで自転車に接してきた人限定で)の話。1000[kcal/hour]以上の水泳っていうと、一時間を連続で最低で3km以上は泳ぎ続かないと無理。自転車の900[kcal/hour]も45km/h級の速度で60分程度を維持し続けないと無理。(この数値、固定シングルのピストバイクで漕がずに45km/h平均を40分で600kcalを計測確認済み)普通の人には不可能。先の抵抗の話ではないが、速度が1/2なら出力=エネルギーは1/8、となると900÷8=112[kcal/hour]が関の山。水泳でも休憩しながらの実質数百メートルでは、せいぜい100[kcal/hour]程度のモノ。自転車でダイエットも無理ならば、乗るだけで速くもならないし、鍛えられる事も有り得ない。それでも効果を!って言い張るならば、泳ぎでも最低2時間以上、自転車でも2時間以上停まらず漕がないとNGだ。NGの根拠は、それ程(2時間)の運動をしてもせいぜい200[kcal/day]で、これは単なる歩行で8000[歩/day]と同じ。それぐらいやっても歩くのと変わらない、、、っていうのは、或る意味、プールに行く手間とか、自転車に乗る手間を考える、続ける事自体が難しく効果が無いといっても過言ではないのだ。
鍛えるに見合う負荷っていうと、1時間で1000[kcal/hour]に相当するカロリー消費が可能となる能力を備えるって事?って考えると、自転車以外で鍛える方が早道とも思えるのだ。
こんな話を敢えてするのは、表題のような検索キーワードが多く、それで辿り着く人が多い事もあるけど、学生時代の自転車部時代の活動を思い出してみると、殆ど自転車に乗っている時間なんぞ皆無に近く、90%以上がラインニング+筋トレだった事を思い出しての話。
当時は、こんな(何故に自転車部で筋トレ、持久走ばかり、、、)事する前に自転車乗ろうよ!って思い、乗ったら負けない!なんて思っていたけど、その後納得した理由が、この記事のような事を先輩からトクトクと聞かされたのがある。
持論では、自転車なんぞ、乗ってるだけでは痩せられないし、鍛えられない。鍛えるには別の運動が必須では?って思うところ。となると、、、、やっぱり体育会系運動部で運動を続けてこられた方は、多分、相当に活けている存在か?と思う。
体育会系か否か?は、体型見たら判るのもある。見た目、アスリート!って乗り手はやっぱりカッコイイ。疑似アスリートっていうのは、どこか線が細く、どこか弱い感じ。
他人と会話した時に、会話だけで或る程度判断する事が多いけど、運動は?って聞いて、最初に自転車!って答える人は、多分、疑似アスリート。そんな気がするのは気のせいか?
ということで、速くなるには、、、、、筋トレ+持久トレを行うしかないと思うである。身近に自転車で速くなりたい!って人、確かに多いけど、地道に脚力鍛えて、心肺高めるしかないのだ。脚力と筋持久力っていうと、10RMに相当するレッグプレスを組み込んだサーキットトレを一時間単位で行うっていうのが、筋肥大させながら筋持久力も高める事が出来るのでは?と思う。そういう運動と全身に高負荷が連続して掛ける事が出来る水泳でも習って鍛えるのが必須では無いだろうか?
勿論、自分は速くなりたくない?ので、敢えて、自転車のための運動は行わない。運動する目的は、格好良く泳ぎ続けたい。格好良く単車に乗りたい。そんな身体を保つこと。鍛えるのでは無く、現状維持が目的なのだ。不惑過ぎのオッサンが自転車で速く走る意味はあんまり感じていないのが本音だ。
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