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2008年11月 3日 (月)

自転車雑誌

 最近は自転車ブームってこともあって色んな雑紙がリリースされている。
 雑紙ネタ的には、、、、

1.ニューモデル、ニューパーツ、装備類の紹介とインプレッション
2.速く快適に乗れる乗車テクニックと機材セッティング
3.社会派調のモラル啓蒙

 ってところだろうか?

 この三本柱の内、最初の二本が読者の食いつきを良くするテーマなのだろうか?延々と毎年、同じ表題の特集が組まれたりしている。

 この論法から言うと、高性能の機材と装備を纏い、テクニックとセッティングが出来れば、、、、雑紙的には速く?走れるというストーリーだろう。それに騙される?のが読者って構図のように見えるのは辛口だろうか?
 似たような内容が、毎年、毎号、各雑誌で飽きもせず記事となる。それでも売れる、、、、これは、何を意味するか?っていうと、読んでも結局、何の役にも立っていないって事?単車の雑誌でも峠マスターなんてあるけど、見ても何の役にも立たない事が殆どだ。

 乗車テクニックなんてを頭で覚えて何になる?個人の特徴を超越した万能セッティングって何だ?って印象だ。勿論、雑紙等によると紹介された事実は、最初の一歩としてという言葉があって、最後には乗り手が良いところを見つけていくものだ!と締めくくる場合が多いけど、一番大事なのは、乗り手が良い!と判断する基準が何か?という事だ。
 乗り手が判断する項目は乗り手次第であり、判断とは、即ち、目的であり、乗り手の目的、が本心の部分で本人が理解していなければ無意味。
 雑紙の紹介記事とか、盲目的に影響される人なんかにとっては、他人の例なんぞは、全くの無意味どころか、百害あって一理無しではないだろうか?

 思うに、雑紙の論調における高性能パーツ、高性能バイクの紹介では、サイクリストがそれらを使いこなすレベルのあるという前提の話しであり、それを使いこなすレベルについて提言されている事は皆無。
 テクニックやセッティングは、その目的が何かをすっ飛ばして講釈が述べられている事が殆ど。大抵が熟練者と素人の違いを対比し、その違いが結果の違いを生んでいるかのような比較記事に終始している。

 精通度、身体能力、年齢等々に併せた個人の固有限界が最初にありきであり、そのレベルで選ぶべき機材が何か?がホントは最初に言われる事だと思う。昔は、単車も自転車も雑誌には結構ステップアップの重要性が説かれており、その段階に沿って何を掴むべしってモノが多かったけど、最近は、先ずは機材を揃えよう!この機材は凄いぞ!ってノリから入っているように見える。この辺が時代の変化を感じるところ。

 良いと言われている機材やセッティングに盲目的に従っても意味を理解しなければ結果は生まれない。人がどうしているか?よりも、自分がどうしたいか?自分を活かすには何が良いか?を考える事自体が大事なように思う。

 これは、単車でもそうだし、水泳でもそうだ。純粋に科目としてのスポーツと捉えれば論理が先に来る筈で、その論理を理解して実践する事が本来のスポーツだと思うのだ。論理を超越してAs you like!(好みのままに!)って考え方の時点で、それは本来の科目としてのスポーツとは異なるものである。水泳の場合は兎も角、単車や自転車っていうのを、機材スポーツであり、道具はスポーツ機材として考えれば、上述のような思考が必要である。
 しかし、これをスポーツ機材というのとは異なり、ブランド収集趣味的な付き合いの場合は、その限りでは無いだろう。ただ、そういう収集趣味的な付き合い方でありながら、勘違いして、高級機材=速さと勘違いする人が居るのは、単車、自転車、自動車の共通点でもある。

 しかし、小難しい事を言うと人が集まらないのも真実で、取り敢えず人を集めるには?っていうと、最近の敷居の低い表面的な雑誌の方が好都合で、その影響力が更に人を集めているのだろう。でも、そうやって数だけ揃えてムーブメントを盛り上げるっていうのは、ブームを一過性にしかねない。
 それにしても、最近の雑誌の影響力は凄いと関心しきり。

 雑誌の影響力といえば、地元の自転車屋さんの飛び込みチェックみたいな記事が雑誌(Bicycle Navi)に掲載されていた。昔、本通りの端に店舗を構えて広島大学自転車部が出入りしていた店は物凄く評判良く書かれていた反面、祇園新道沿いに道路計画で200mほど北に移転して店舗を新調された店が滅茶苦茶な悪評で書かれていた。
 雑誌っていうのは、その店名を名指しで批評するのは自由だが、その影響力を自覚すべしだろうと思うし、雑誌の評判という一方通行的な記事を盲目的に信じて自身の目で見ずして悪評を信じる読者が居るという事を理解すべきだ。批判する時に名指しとするならば、少なくとも、一方通行の意見は卑怯だ。見方、立場が違えば意見も異なる。批判するならば、対象のショップの言い分も公正に掲載してこそ公平と思うのである。

 この祇園新道沿いで昔新装オープンした店は、雑誌が言う程酷い店でない。大昔の学生時代の自転車趣味時代には結構お世話になっており、店主、奥さん、二代目の息子さんとも良い人だと思う。

 ふと、そんな事を書いたのは、9月の終わりにホームコースを走って最後の信号待ちで古いロードに乗られた方に話しかけられたけど、その方が、先の店の店主が急に元気が無くなったようだけど、原因はご存じ?って言われたが、ふと、同じ時期に発売された雑誌の記事がオーバーラップしたりしたのである。客商売故に、雑誌の批判は結構なダメージに繋がると思うけど、その辺の影響も雑誌の執筆者は自覚すべきだろう。

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