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2008年11月19日 (水)

腸内環境、悪玉菌を退治せよ!?は正しいか?

k 前の記事でおならの臭いが、食べる食材の種類によりけりって話迄は理解したけど、その食材の分解を司る菌は別個のモノで、食材の種類によって臭い成分が変わるという所で涌いた疑問が、食材別の分解細菌の種類があるって事。
 この分別が本当に善玉細菌と悪玉細菌の分類に一致しているのか?って疑問だ。

 この善玉、悪玉って世俗的な表現は細菌に限らず、健康関連のキーワードではコレステロールにも使われている慣用名称である。(善玉コレステロール、悪玉コレステロール)。

 本来、生体内に存在する物質っていうのは、確実に存在意義があると私は思っている。悪玉って表現は、身体に悪い影響が認められているって事から人間が勝手に命名したもの。本当に生存にとっての阻害因子ならば存在しない筈だが、コレステロールにしても、腸内細菌にしても、一定の割合で存在して、それと因果が明らかになっているかが判明していなくとも、そこに存在するということは、何某かの存在意義があるのでは無いか?と考えてしまうのだ。

 仮に、そうならば、悪玉細菌が無いってことは、硫黄分を含む、ネギ、ニラ、肉は食わない方が良い?って極端な話にも繋がりかねない。というところで、疑問が涌いたので、善玉菌、悪玉菌について考えてみる事にした。

 さて、善玉菌、悪玉菌の何れも腸内に生存している細菌だが、善玉、悪玉の名称の所以は身体に良いか?悪いか?の影響の与え方によるモノだそうだ、、、、因みに、腸内細菌の総数は概ね一定であり、ライフスタイル、年齢の変化に伴って善玉菌と悪玉菌の比率が変化する傾向にあるという。
 しかし、両方が存在する事が前提であり、悪玉菌が不要か?というと、前述のように硫黄分を含む物質の分解が出来なくなるので、存在しなければならないような印象である。
 まぁ、双方の菌が適正なバランスで共存するっていうのが一番の理想なんだろう。

 これは、血液検査等で色んな検査項目があるけど、その数値には幅が在って、数値が適正範囲内に入っていることが重要って感じと同じ様なモノだろう。先の悪玉コレステロール(LDL)にも通じる考え方のように思うところ。
 同時並行で作成している記事に、がんネタがあるけど、ここでもがん遺伝子とがん抑制遺伝子がある。
 何処までも不思議な感じがある一方で、当然とも思える。全ての現象は平衡の上に成り立つっっていうのは自然の認識。或いは、物質移動などでは、推進力と抵抗力の兼ね合いで移動量が決まるっていうのも自然の認識。
 なんでも、+と-の兼ね合い次第なのだ。しかし、生命にとっての-因子が存在する理由は探しても見つけづらいが、絶対に必要性っていうのはある筈と思っている。

 悪玉菌とされている細菌が存在しなければどうか?って事になるけど、悪玉菌自体が過剰量になると疾病を引き起こす場合もあるけど、悪玉菌とされる代表の『ウェルシュ菌』は、栄養素を腐敗物質(インドール、フェノール、アンモニア、硫化水素、アミンなど)に作りかえてる。これらの物質は、大便やおならの悪臭の元凶で、ウェルシュ菌によって蛋白質が分解されてできた産物でもあるのだが、これが無いと、前の記事で紹介したように、ネギ、ニラ、或いは、肉類がキチッと分解出来ない訳だ。

 この状況を頭を切り換えて理解すると、悪玉菌が居なければ、分解ターゲットとなる食材から栄養素を吸収出来ない事を意味する。栄養素を吸収するために悪玉菌が存在する。そして、悪玉菌が働くと、副産物として腐敗物質が生成されるという訳だ。
 そして、善玉菌っていうのは、悪玉菌が生成した腐敗物質を処理し、悪玉菌が過剰に増殖する事を抑えるために存在している訳だ。

 つまり、悪玉菌が多い!って言うことで、善玉菌が大量に存在する健康飲料を摂取しても無意味って事。つまりは、悪玉菌が多いのは、悪玉菌の機能に依存するような生活習慣の結果である訳で、まるで悪玉菌が多いので善玉菌飲料を大量に飲むのは、病気になったら薬を大量に摂取するのと同じ事。対処療法に過ぎないのだ。悪玉菌を減らすには、悪玉菌にとって培養環境を変える事。つまりは、餌を減らす=肉を減らす生活で自然と悪玉菌は減るはずである。悪玉菌と善玉菌の総数が変化しないという説明を度々目にするが、それは消化器官内の内壁に定着するのが菌であり、限られた内壁面積における定着総数が不変っていうのは理解出来る。そのために、悪玉菌から見て、培養に適した餌がある限りは、そこに定着し続けるために、如何に外部から善玉菌を取り入れても定着出来ないということになる訳だ。

 善玉菌推奨サイトには、悪玉菌の出す腐敗物質は様々な疾病の誘因になるので、善玉菌を含む乳酸菌飲料がお奨めって話があるけど、自分の理解では、全くのナンセンスだ。
 繰り返しの結論として、悪玉菌は、肉、ネギ、硫黄物質を含む食材の分解には必須な細菌であり、その副産物の処理目的に善玉菌が存在する訳で、悪玉菌にとっての培養環境を食生活から整える事が重要ということ。肉食いまくっても、ヤクルト大量に飲むから大丈夫っていうのは、とても浅はかな考えということだ。

 恐らく、悪玉扱いのLDLコレステロール、或いは、ガン遺伝子等も何らかの存在理由があるのであろう。これは、これから調査して考えが纏まると記事にする予定だ。

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