マナー
ここ最近、自転車ブームということだけど、その一方で自転車ユーザーのマナーの悪さを指摘する声も多い。
確かに、並進、逆走、信号無視、携帯操作、二人乗り、無灯火、、、、、多いのだけど、殆どデフォルト化している。で、自転車という庶民の脚という事は、自転車ユーザー=一般市民であり、自転車マナーが悪いのではなく、みんなのマナー意識が低い事を意味している。
昼ポタでも直前を携帯操作での片手運転で、方向指示操作無しのファミリアが居たけど、箱に囲まれているから自転車のように目立たないだけ。思えば、自動車の携帯電話運転、違法駐停車、窓から吸い殻や空き缶の投げ捨て等も多いし、一般の人が歩行者になった時でも、歩行者っていうと信号無視はデフォルトだし、やっぱり携帯電話操作等々によって前を見ずに進む人、歩道一杯を占拠して進む人も多い。犬の散歩でも、糞の後始末なんぞ殆どの人がしていないのでは?と思うほど。至る所に犬の糞も転がっているし、リードを長くし過ぎで歩道等を完全に横断させるような使い方も頻繁に見る。
結局、マナーというより道徳観自体が変質してきたんだろうと思う。このような道徳や法規無視が常態化した現実が、人を威圧的に変えるのだろうか?と思うのである。
ルールが通用しない世の中で我を通すには、威圧感が必要であり、昨今の車のデザインの怒り顔の流行、或いは、ガラの悪い高級車が威圧的な運転をし、威圧的な運転が似合うようなデザインの高級車が増えるっていうのは、根本的に、世の中が無法状態、不道徳状態に進んでいる様子を表しているように思う。
ガラの悪さ、威圧的な流行が、拝金志向故の経済犯罪にも結びつくし、更に言えば、個人レベルの身勝手なマナーの無さとも連動しているように見える。
こういうのは、飽食の時代故の兆候かもしれない。社会的な不満、或いは、不自由、抑圧という制約が多い程、人の精神は逆に律せられるようにも思う今日この頃だ。
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