運動負荷量と食事のタイミングを考察する。
この疑問は、最近アップした記事、悪玉菌、悪玉コレステロールを退治するって言われている一般論(商売上の)に対する疑問。対処療法的な一般論は無意味で、根絶療法的な持論こそ正義って話を記事にしたことから思い付いた疑問。
一般にダイエット(≒減量)目的では、食後の運動が推奨で、寝る前の菓子食いや、運動後のバカ食いは否定的な論調が多いけど、ホントにそうか?って疑問から記事を書くことにした。勿論、寝る前の食事といっても、寝る直前の食事というスタンスでなく、夜の最後に食事があって、それから何時間かしてから寝るという程度の話。
全く同じカロリーを摂取するという条件で、運動前の食事と運動後の食事のどっちが良いか?って疑問。
ダイエット的には、同じエネルギーを摂取して、同じ消費をすると変化は無い筈だが、食事と運動の時間的な前後関係で、運動に際して消費されるエネルギーの出所は違うだろうなぁ、、、って印象である。
食事後の運動っていうのは、食事によって高まった血糖からの消費で、食前の運動っていうのは、脂肪の分解から賄われ供給された血糖からの消費では無いのだろうか?っていうのが素朴な疑問である。摂取した過剰な栄養分は、脂肪細胞に脂肪という形に合成されて蓄えられるのだが、ダイエットっていうのは基本は蓄えられた脂肪を燃焼するという理屈ならば、脂肪細胞からエネルギーを取り出す事に注目する方が良いのでは?と思ったりするのである。つまり、摂取したエネルギーは一度脂肪に蓄えた後に運動して分解消費するという機能を高めることが新陳代謝アップを意味するのでは?と思えない事もないのである。
蓄えられる前の運動と、蓄えた後の運動っていうと、脂肪の分解という働きの部分で差は無いのだろうか?
日々の運動っていうのは、相当頑張ってやっても消費カロリーは知れているもの。そんな僅かな消費カロリーなら、仮に食った後に血糖値が上昇した状態で運動しても、上昇した血糖値を一部消費する程度なら脂肪の分解には辿り着かないのでは?っていうのが疑問の発端だ。
因みに、食前空腹時の血糖値126mg/dl、食後血糖値で200mg/dlを越えると糖尿病。正常な人っていうのは、食前で110mg/dl未満、食後で140mg/dl未満が正常であり、その間が境界って事。血糖値自体は食事によって正常な人の境界で見ると30%程上昇する訳だ。逆に、運動すると血糖値が下がるって話も一般的であり、特に高血糖の人が運動を行って血糖値を下げるのは療法的には正解。しかし、高血糖でない、チョイ肥満気味の人、或いは、新陳代謝能力を高める事が目的の人っていうのは、食事や運動で変化する血糖値変化量×血液量に相当するのが摂取、消費のエネルギー変化量と考えれば、血糖値が下限の状態で運動する事で、不足血糖分が脂肪から出てくると考える方が自然な気がするのである。
血糖値が低レベル状態で細胞が糖分を要求すれば必然的に蓄えを消費する筈。その後、食事をとれば、一部は血糖値上昇に繋がり、一部は脂肪合成に繋がる。
食後の血糖値レベルが高い状態で細胞が糖分を要求すれば、血糖中の糖分で運動に必要なエネルギーが賄われるだけの筈である。
運動によって代謝を高めるのに、運動と食事の前後関係っていうのは、運動のレベル(負荷)が少ない場合は、食前運動、運動後食事の方が都合が良く、運動のレベルが高く消費カロリーが過大な場合は、ハンガーノックにならないように、食後運動、運動前食事が都合が良いと思うのである。
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