« H-D XR1200、欲しいなぁ、、、 | トップページ | ルン、ルン、ルイガノ、その2 »

2008年12月22日 (月)

COPDは治らないらしいけど、、、、

 これも火曜日の『たけしの本当は怖い家庭の医学』の中で紹介されていた病のネタ。
 COPD、正式名称を慢性閉塞性肺疾患という。これは、従来でいう肺気腫と慢性気管支炎が合併して生じた症状のこと。更には、世界では死亡原因の第四位になる程の病なんだそうだ。

 この病は、完全に喫煙行動と関連しており、40歳人口の8.5%がCOPDと診断される呼吸機能障害を示しているそうだ。さらにCOPDの潜在患者数は530万人にも及ぶらしい。

 因みに、この病、症状が現れると基本は治らない病ということで、何らかの異常を来さない予防的習慣こそが最重要なんだそうだ。
 診断的には、努力肺活量に対する一秒間に吐き出せる空気量の割合で算定するらしい。その割合が70%を切る状況になると疾病状態と診断される。

 この病の因子は、加齢、喫煙、大気汚染・・・・とあるけれど、一番の因果関係が認められているのが喫煙行為なんだそうだ。この喫煙行為で煙草歴を算定するのに用いられるのが、ブリンクマン指数という評価尺度。これは、

     ブリンクマン指数=一日の喫煙本数×喫煙年数

で求めることが出来る。この指数は式の通りで個人の積算数値となる訳で、生活とともに単純増加で減少することの有り得ない数値である。

数値的には400以上で肺癌発生リスクが高まり、600以上で肺癌の高度危険群、1200以上で喉頭癌のリスクが増えるという。喫煙者は喫煙によるブリンクマン指数が相当な数値となる訳だが、これを辞めても指数は減らないのが悲しいモノだが、辞める事で、癌発生リスクは確実に減るとも言われている。

 禁煙の経過時間と効果をピックアップすると、、、、
20分後には血圧、脈拍、体温が正常化し、8時間で血中一酸化炭素濃度、酸素分圧の正常化、運動能力の改善し、3日目にはニコチンが除去される。5年も経てば疾病リスクが喫煙者の半分になり、10年で非喫煙者と同じになるという。

 まぁ、このブリンクマン指数での喫煙の仕方も吸い方で随分と誤差要因となりうるけど、取り敢えず400以上の数値になる前に喫煙行為を経つのが肺気腫、肺癌リスクを抑えるのに有効なんだそうだ。400というと二十歳で毎日一箱ずつ吸って40歳になるって事。結構色んな人が該当しそう。因みに、自分の場合は平均すると15本で20年だから300という指数値だ、、、、。

 序でに色々調べてみると、似たようなモノでサケ(酒)指数っていうのもあるんだそうだ。これは、飲酒ファクターを調べる指標で、

     サケ指数=一日の飲酒合数×飲酒年数

で求める事ができるらしい。ここで飲酒の合数ってのは、ビール一杯、水割り一杯、日本酒1合が一単位であり、結局は晩酌で何単位飲んでいるか?に年数を掛けて求めるもの。この指数では80を越えると発ガンリスクになる。まぁ、ブリンクマン指数に比べると該当者は少なそう。二十歳というか三十歳以上の晩酌習慣として、毎日3合として27年だから57歳だ。これは煙草程の恐さは感じないのは、サケ指数の延びる割合が年数に支配的(時間的猶予が大きい)だからかもしれない。

 因みに、複数の臓器に別個の原発性癌が発生する状態を重複癌というらしいけど、その場合、ブリンクマン指数で1000以上!サケ指数で100以上!って場合が極めて多いらしい。

 でも、難しいのは、健康のため!っていうことで、煙草も酒も知らない!っていうのは、果たして正解か?とういうと、一概には、そういえないようにも思う。

 仮に健康に悪くとも、酒も煙草も嗜好品であり、或る意味、文明によって発明されたモノっていうのも間違い無い訳だ。そして、酒なんかは身体自体がアルコールを分解処理するシステムを有しているという事実を考えれば、そこには必然性が潜んでいるとも言える訳だ。
 やはり、人間が生み出して存在するって事は、必ずや存在意義があるのも事実であり、そこに、そういうモノが存在するのであれば、それは恒常的に嗜む必要が在るか無いかは別として、それを知るという事自体は案外大事な事かも知れないとも思うのである。

 この中で特に煙草っていうのは目の敵にされやすいモノだが、それが何故に存在するか?を考えてみた。煙草を吸っている時の感覚は、、、、ニコチンっていうのは、基本は興奮物質である。そういえば、過去を振り返ると、、、、煙草を一服して新しい発想を見出すって経験が実はあったりするし、それが否定出来ない事はない。煙草っていうのは、好意的に解釈すると、神経系を興奮させ新しいアイデアを生むような触媒的な効果を持っているとも考えられる。そう考えると、強ち全てを否定するのも単純すぎるか?とも思えたりする。
 少なくとも、世の中に存在するって以上は必然性が何某か隠れている筈であろう。

 まぁ、酒にしても煙草にしても、その必然性の裏には、一般に実証されているような弊害も在る訳で、その中では煙草によるCOPDなんぞは、肺癌と異なり不可逆な病理進行を示すために、己の生活において必然性が無ければ、さっさと辞めるのも悪くないように思うのである。

|

« H-D XR1200、欲しいなぁ、、、 | トップページ | ルン、ルン、ルイガノ、その2 »

コメント

いいですねぇ!SCで身体を動かす事が習慣っていうのは!
私も40年は水泳を続けていますし、今も通っています。
プールでは驚く程元気に泳ぐ還暦以上の方が多いですね!
寧ろ四十代以下の人の方が心配能力的に厳しそうに見える事が多いです。
運動をし続けていれば、その運動が行えるように間違いなく身体は出来上がる筈です。
私は運動を毎日続ける人に親近感を覚えますが、これからも頑張って身体を動かし続けてください。私もそうするつもりです!

投稿: 壱源 | 2013年5月 9日 (木) 00時30分

早速のご助言有難う御座います
抗リュウマチ剤(MTX+ARAVA)の多量な摂取の結果ですが、毎日スポーツクラブでガンバッテマス!!
前述のとおり、却って、水泳するようになり、身心は蘇生しました。、「災い転じて福となす」にしたいのですが、そのうちに負けないかという心配があります。
もう70歳台の高齢ですが、がんばって生きます!!
アドバイスよろしく

投稿: | 2013年5月 8日 (水) 22時33分

こんにちは!
コメント有り難う御座います。COPD、今時点の医学的知見では回復しないそうですが、そもそも、元ある機能を使いきっている訳でもないですし、生物の場合は、機能が不足すれば、それを補うように思い掛けない適応を見せるのも事実です。
自身もヘビースモーカーでしたが、別に今の時点では不都合も不具合も感じていません。
運動、特に水泳を続ければ、おそらく水泳が可能な新たな適応現象を見せると考える方が自然だと思いますよ。

投稿: 壱源 | 2013年5月 8日 (水) 18時02分

薬害によるCOPD(中程度)だと診断されましたが、以後、水泳/サウナ/ヨーガをして、より健康になった感じで、快適な毎日ですが、COPDは元に戻らないので、水泳による肺機能アップがいつまで続くのかの不安があります。

投稿: | 2013年5月 8日 (水) 17時09分

人体の機能の殆どは解明されていません。
認知症の症状である脳の萎縮があっても発症していない例もあるそうです。
COPDも『たけしの本当は、、、』でも治らない病と紹介されていましたが、今の医学では治るプロセスが明らかにされていないだけとも思います。

少なくとも、煙草にも必然性があるのは事実だと思います。

そして、禁煙の決意を生じた瞬間が、その後の変化の始まりとも思います。
確証は在りませんが、治ると思った瞬間に何かの変化が起きると思います。何事も決意かな?というのが自分の意見です。

因みに、全ての病は生活習慣に複雑に関連していると思います。今後の病克服の闘い、頑張って下さい。

投稿: 壱源 | 2008年12月22日 (月) 12時52分

早速のお返事ありがとうございます。
COPDは治らない、苦しんで死ぬだけなんて、コメントをもらうと厭になって、削除しちゃいます。
自分では、以前より良くなってると思うと、がんばれます、励ましのコメントありがとうございました。

投稿: copd57 | 2008年12月22日 (月) 12時45分

こんにちは!
コメント有り難うございます。
COPD、怖いですね、、、、、、でも、煙草は人間にとって必然性があるのでは?と思う事があります。
禁断症状っていうのは、もしかしたら、必然性があるからの症状かも?と思うのです。
自身、長きに渡り喫煙生活をして参りましたが、ある日突然に喫煙衝動が無くなり、嫌煙感を感じるようになったので、禁断症状とは無縁でした。
その理由は、喫煙行為に必然性が無くなったためか?と考えているですが、如何でしょう。

投稿: 壱源 | 2008年12月22日 (月) 11時58分

酒もタバコもやらない人の記事の感じですね、
酒もタバコも依存症、簡単にやめられたら、苦労がないわけです。医療費もかからない、でもタバコ会社(jt)じゃ、タバコで寿命が少なくなって、タバコは国に貢献しているとか・・・・

COPDは怖い病気です、気をつけましょう

投稿: copd57 | 2008年12月22日 (月) 10時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: COPDは治らないらしいけど、、、、:

« H-D XR1200、欲しいなぁ、、、 | トップページ | ルン、ルン、ルイガノ、その2 »