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2008年12月21日 (日)

H-D XR1200、欲しいなぁ、、、

 以前から気になっていたラインナップ。表題のモデルは、なんと本国ではリリースされないかも知れないらしい。狙いは欧州、日本市場向けなんだそうだ。

 個人的には、元来のH-Dのモデルは基本的に嫌いなモデルばかりなのだが、このモデルだけは、大昔のXR750を別格として好いていたのと同様に、頭から離れない希有はH-Dのラインナップであったりするのである。

 別にH-Dの全てが嫌いという訳でなく、一般的なH-D像であるフルドレス+フェアリングのグライドとか、クラッシックとか呼ばれているツアラーの様なモデルとか、あるいは、異様に低く長く、フォークも長く、曲がらないようなモデルとかは微妙に好みでなかったりする。

 H-Dに限らず、単車が別の目的の道具的な要素が強くなるタイプは、少々好みから外れているのである。勿論、単車自体が道具なのは間違いなく、何の道具か?という点でタイプを選り好みしており、自分の場合は、一般行動の高速道路でない山間部の適度に曲がった山岳ワインディングにて運転操作を楽しむ事を目的として、その道具として選んでいる。一般公道におけるワインディングでの運転操作を楽しむとい時点で、自ずと遊ぶ速度域が決まってくるので、少なくとも、2速、3速のパワーバンド近辺でも3桁半ばの速度域という絶対的な動力性能の範疇から選ぶということとなる。
 そういう目的と道具選びということで、幾ら動力性能重視!って気持ちがあっても、200km/hオーバーが常識的となるような超ハイパフォーマンスを誇る600cc以上のマルチエンジン搭載のスーパースポーツ群も選択肢から落ちるのである。

 つまりは仮に選ぶとしたら、SSとかレプリカとか性能志向の単車だとしても、ミドルクラス以下のモデル群だし、大きな排気量迄範疇を拡げると、スポーツネイキッド未満のモデルとなる。
 選ぶ観点が操縦操作という事となると、運転行為自体が常に全開と全閉を繰り返すようなサーキットライクな操作と異なり、経過重視、体感重視の過途特性重視であり、そういう中間領域における応答性を特に留意が働くのである。そうなると、兎に角応答性重視となる訳である。そういう価値観では、2ストロークバイク、4ストロークならば小排気量のシングル、それ以上ならツインエンジンという嗜好性に纏まるのである。

 だから、先述のH-D全体のブランドイメージを牽引する多くのラインナップは不愉快かつ嫌いなのだが、H-Dだから全否定というのでも無い。現実問題、H-Dの兄弟であるビューエル社の製品は殆ど全てのラインナップが好みである。特に、前世代のスチールパイプフレームのサイクロンM2とか非常に好みだったりする。但し、ビューエルという存在自体がレアであり、それを長きにわたり(自分の場合10年以上とか、、、)維持するという事を考えると、躊躇する部分が多く購入には到っていない。

 そういう意味で、実はチョイ前世代のビューエルは大好きだし、同様の理由で1990年代初頭迄のモトグッチ、ドカティ、BMWといった海外ブランドのモデルは何れも好みだったりするのである。モトグッチならば1100スポルトは最高だし、ドカティなら一世代前モンスターの1100Sとか、BMWならOHVのR100RSなんかはとても好みに合うのである。但し、これらが現役の時代は、自分は今の愛車で手一杯であり、即乗り換えてまで欲しいか?買い増す程の魅力が見えたか?というと、そうでないために購入に到っていないのだ。

 単車に乗り続けて27年が経過し、最後の単車を購入して4年が経過した今、何となく、新しい何かが欲しいなぁ?という思いが湧きつつあるのだが、その中で浮上してきたのが、表題のモデルである。
 勿論、H-D以外にもドカティの現行モンスターの1100S、モトグッチのスポルト等、BMWのF800S等も悪く無いのだが、そのような各車の中で、そのメーカーの生い立ちを色濃く反映し、そのモデル自体がメーカーラインナップの中でも特異な個性を発揮するようなモデルが良いなぁ!って思う。

 BMWのツインにはBMWの必然性を感じないし、独自性も無いし、コレ買うならTRXの方が良いか?とも思うし、、、、

 グッチのスポルト等にしてもエンジンこそ個性的だけどラインナップ自体の個性が曖昧で各位置付けが区別しにくく、ブレバ、グリッソのどれか?という必然が見えにくかったりする。

 ドカのラインナップの構成っていうのは、日本車におけるスーパースポーツとスタンダードモデルのように、世代違いのパッケージでラインナップを生むという手法(前年度のトップグレードコンポーネントが今年度のネイキッドに適用というお下がり的発想)が、どうも納得し辛い生い立ちとなっている。

 そんな事を思うと、H-Dの新ラインナップであるXR1200っていうのは、H-Dの歴史であるXR750をモチーフの祖としており、そのパッケージの核のエンジンは血縁のビューエルから多くの血を受け継ぐ。ポジション自体も他のH-Dラインナップとは一線を画している。H-Dのラインナップの中では一番判りやすいキャラクターだし、この存在は、H-Dだからこそ許されるモデルとも見えるのである。或る意味、自分の愛車でいうならばガンマ500のような存在感を持っているように思うのだ。
 ということで、今一番関心が高いモデルだったりする。従来はスポーツスターの883も悪くないか?と思っていたけど、あのキャパシティーのエンジンで回す喜びを得たとして、それが既存の愛車の650ccクラスツインに勝るか?という部分では、個性が被りながらも超越した部分が見出しにくいという点で好きだけど、買うに到らないという結論だったのだが、この度のXR1200ってモデルは、ミドルツインとは別の世界であり、そういう点でも、増車してみたいなぁ!って思わせるのである。

 勿論、速さなんぞは期待していないのだが、もう少しノンビリ、年齢なりにスポーティを楽しむという見方では悪くない選択肢か?と思うのであった。

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