若年性認知症から類推してみる
消化器系腫瘍疾患における原因は?とか、或いは、膠原病の原因は?ってノリで色々と病に対して思いを巡らせているが、そんな病の中で、自分的に消化器系腫瘍疾患に序で怖い!って思っているのが表題の若年性認知症である。
若年性認知症っていうのは、65歳未満で発症する認知症の総称なんだそうだが、この病の原因も消化器系腫瘍疾患と同様に、因果関係が明らかになったというか特定できるレベルに達していない模様だ。勿論、外傷性とか、アルコール性とか原因が特定できる認知症もあるけど、殆どが、原因特定に到っていないのである。
そんな認知症だけど、最近よく耳にするのが、『アルツハイマー型認知症』って呼ばれるタイプ。アルツハイマー型認知症というと、高齢のお年寄りの病気のように思われがちだが、もともとは若年性の病気で、その年代には起こらない病変が脳に起きてしまう病気の事。最近は、高齢化社会になり、高齢者のアルツハイマー型認知症が増えたことで、老人性アルツハイマー型認知症と若年性アルツハイマー型認知症は区別されるようになっただけの事。結局は、脳に異常が起きて認知症が進行していくのには変わりないという。
この若年性認知症の恐さは、印象的に若い人には認知症は無い!?って先入観による、初期診断の誤診による治療取りかかりの後れと、病状の進行の速さによるもの。これが、根絶治療法の確立していない現代では、取り返しの付かない事態を招く可能性があり、これが恐さなのだ。
最近、一説では趣味を持って脳を活発に動かすとか、脳の活動に限らず、細胞代謝を高める生活習慣が有効とか言われているが、本当の原因が分からない。
但し、強引に色んな疾病を結び付けるとしたら、消化器系腫瘍、膠原病、癌、生活習慣病、糖尿病、、、、、どんな病も身体の機能不全によるもの。膠原病等では、いろんな症状を単体でみれば様々な診断となるけど、大元的な考え方は膠原病という考え方で集約されるという。これは、糖尿病、脳梗塞、、、、と言った疾患が、生活習慣病の根元である肥満に起因しているという見方で固まっている。癌もそういう方向に議論が纏まりつつある。
認知症っていうのは、ガン、膠原病、糖尿病ってような器官対象の疾病とは違い、神経系の異常。中枢部分の異常である。外見的に、何が悪いっていうのが非常に判断し辛い部分が原因を特定するのを困難としているのかも知れない。視覚的、検査的に確認する方法っていうのは脳の萎縮って部分に限られているが現状である。
しかし、中枢、神経といっても、身体を構成するシステムの一部であり、他の臓器等々と何ら変わるモノではないのも事実。何が大事で、何が大事で無いというモノではない。神経も臓器も、はたまた機能も器官も全て必要なのである。これら全てが一つの個体を維持するのに不可欠なのである。そして、それらの要素は複雑に絡み合っている筈なのだ。
そう、身体は元々一つであり、複雑なサイクルの均衡によってバランスが保たれている。その不均衡が疾病として発症しているだけである。案外、疾病というのは、身体機能の活用不良による発症の仕方が違うだけ?とも考えたりする。
そう考えれば、どんな疾病、症状も、逆に抑える事は難しくないとも言えるのである。
体内における各所における均衡が体調に影響する、、、、なんか、カオス理論みたいな感じ。何かの不均衡が、巡り巡って、別の症状として現れる。そういうモノなのかもしれない。
認知症を恐れ、膠原病を恐れ、消化器系腫瘍を恐れるのではなく、体調管理を完璧=本来の人体の機能をフル活用することで、身体の機能バランスを保たせて平衡を保つ。
これが重要なのである。
平衡って意味を考えると、二種類の正負の反応が在った時に、双方向の移動量が大きくても釣り合っていれば見た目安定している訳だが、双方向の移動量が少なくても安定しているように見える。しかし、実際の安定性っていうのは、双方向の移動量が大きい程に、外乱や変動因子に対する影響度を小さく抑えることが出来、結果、安定する訳であり、安定の意味はそういう事。
人体における平衡安定性の確保っていうのは、代謝量の増大を意味する訳だ。代謝量の増大=機能の活発運用である。人体機能を活発に運用させることが、身体反応の平衡安定性の維持=健康の維持とも言える。それが、外乱(ウイルス、細菌、加齢、遺伝要素)による平衡性破綻=疾病発症を抑止するとも言える訳だ。
疾病発症後では、或る意味、手遅れだが、身体機能が破綻していない人は、身体の機能をフルに活用するような生活習慣を身に付ける事で、現段階で、因果関係が特定出来ていない病、膠原病、アルツハイマー症、消化器系腫瘍を防止する事が出来るのではないだろうか?そんな風に考える事が多い。
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