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2008年12月 5日 (金)

エイズって言葉を聞いたのは、、、、

 12/1は世界エイズデーなんだそうだ。
 最近は、難病から身近な病まで、病関連の思いを記事に書き留める事が多いけど、エイズっていうのも、そんな病の一つである。

 但し、病の恐さの方程式?で当て嵌めると、発症リスクが相当に限定される今、恐さの対象とはなっていないのが正直な印象である。エイズっていうのは、後天性免疫不全症候群の略であり、感染血液の輸血、体液交換による感染に限られるもの。今の時代、完全に治癒させる方法は見つかっていないのが現状であり、その感染経路、重傷度に加え、世の中に現れた時の誤った?認識から他の疾病に比べると偏見に満ちた扱いを受けた病でもある。

 そんなエイズって言葉を最初に聞いたのが、大学一年の時だ。時にして1984年の夏の事。未だ、日本ではエイズ患者が確認されていない時であり、その際の情報は、同性間の交渉、或いは、正常でない行為によって現れる病とか言われていたのを思い出す。これは1985年3月の事だが、実は1984年の9月の段階で血友病患者の内23人がHIV検査で陽性反応だったことがあり、実際は、より以前に潜んでいたのである。
 その後の記憶を辿ると1987年頃に初の日本国籍女性患者が異性間交渉で感染し、神戸で死亡が確認されたのがマスコミを賑わせていたのである。

 1985年頃っていうと、そう女性の社会進出も在ったけど、それ以上に、風紀的に退廃的な方向に進み始めた時代。合コン等も結構荒んだ状態がデフォルト、女子大生ブランドブーム、深夜番組のエスカレート、、、、そういう時代がスタート?した時のように思える。
 時代的にはバブル開始直前であり、その後の、風紀の状態が爆発的なエイズの感染者数増大に影響を及ぼしているとも思える。

 当時を振り返ると、当時の時点で既に病には相当に臆病であり、リスクの多い行動は禁じ手としていたのだが、当時の周囲というと、さすがにHIV感染を聞いた事は無いけど、STD関連は結構居たように思う。HIVの検査、これは怖いから受けないって人も多そう。日本では、風紀の乱れから考えると予想外に感染者数は少ないともいえるが、把握されている数が少ないだけだろうと言える。風紀、風潮が、臆病さを超越しているように思える。恐らくは、相当に大量の数の感染者が居るのでは無いだろうか?

 治癒する疾病ならば、後悔を後の生活の懺悔に取り入れる事は可能だが、全ての疾病がそうであるとは限らない。エイズに限らず、癌、認知症等々、陥ったら完全回復が困難な疾病が存在するが、そういう疾病に襲われてからあたふたするでなく、健全、健康な内に、健康に対して意識を持ち、臆病な程に物事を考え対処するっていうのは実は大事な事でもある。後悔って言葉、後から悔いても駄目って事。悔いる前に臆病になる。これは大事な事である。
 それ故に、公的制度を信用したがために受けた各種の薬害患者に対して、その疑いがあれば、政府は最後の最後まで徹底したケアを施すのが国家の責任とも思える。

 昨今の訴訟では、当時の責任者の責任追及が目立つけど、そんな事よりも、誰彼が悪いという前に、時間を失いつつある患者に対するケアを施す体制を作るのが何よりも先決だと思ったりする。

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