昔ゴジラは面白い。
11月の終わりから自宅で一人ゴジラマラソン上映を行っている。
取り合えず、昭和ゴジラシリーズを運動しながら視聴しているのだが、初代ゴジラは1954年、昭和29年の作品、その後、ゴジラの逆襲、キングコング対ゴジラ、モスラ対ゴジラ、、、、と続くのだが、モスラ対ゴジラでも1964年、昭和39年の作品だ。
そんな作品なんで、視聴する前は、どうせチャチで映像的には古いだろう!って高をくくっていたのだが、、、、現実は、全く逆の印象。
古さを感じるとすれば、登場人物の服装、登場シーンの機械等形状(CRT、モニター、メーター、スイッチ、指示ランプから車、単車、バス、建物、電車等々)程度。ゴジラ画像の迫力とか、壊されるジオラマの壊れ方等は、寧ろ現在の作品等に比べると圧倒的にリアルで臨場感があるよう思う。
現代の映画はCGが発達したせいか、全てCGで賄う感じだが、CGシーンっていうのに頼りすぎると、画面で詳細な情報を伝えたいという欲望からか、映像の核心シーンが画面の一部に制限されるためか、全体的に質量感の無い作品が多いように感じる。しかし、昔の映画はCGに頼れないために、実写とジオラマを上手く組み合わせての表現で、その表現に迫力を出すためには画面の構図、音声等も相当に練り上げられているのでは?と思うのである。
建築物が壊されるシーン一つでも、建築物の映像は最初は実写、その背景にゴジラが登場しても基本は重ね合わせ映像、で、迫り来る状態に併せアングルを切り替えながら、ゴジラが建物を壊す瞬間に実写映像と殆ど同じアングルのジオラマセット映像に切り替わり破壊される様子が写される感じである。それ故に、その破壊される建物は記憶の中では実写映像が刷り込まれているせいか、破壊のシーンがとてもリアルに見えるのである。
更に、ジオラマ一つにしても、破壊のプロセスにおけるコンクリートからの鉄筋の露出とか、瓦の一枚一枚の動き、ビルの窓ガラスの破壊の様子といった細部が実に細かくリアルに動くようにセットされている様には驚きを隠せない。そんな感じなのである。
ストーリーも今見ると、初期の作品に限り、それなりに筋の通ったメッセージ性が伴っており、大人の鑑賞に堪える映画かなぁ?って純粋に思うのだ。途中、怪獣が連発して登場し始めてからゴジラが正義の味方になってからは、ストーリー的には怪獣モノというよりも擬人化しすぎで物足りない。良いなぁと思うのは、ゴジラ、ゴジラの逆襲、キングコング対ゴジラ、モスラ対ゴジラってところ。その後のキングギドラ登場以降はチョイ違う。エビラとか、ミニラとか、、、チョット悪ふざけ過ぎだ。その後の、ガイガンとかメガロとか、、、よせばよいのにって感じ。やっぱりゴジラは悪役でこそ嵌るもの。初期4作以外で、主観的に何故か好みなのは、ヘドラとの対決モノ。ヘドラは、初期のゴジラ的コンセプトに近いからかもしれない。
さて、この記事を書いているのは、結構早い段階だけど、12/5~6に掛けて、平成ゴジラ、ミレニアムゴジラが一気上映されている。これも録画する予定だが、昭和ゴジラから平成、ミレニアムゴジラに到るまで全巻収録予定である。
こんな記事を書いていて思い出した事、、、そういえば、平成モスラ三部作っていうのも以前、WOWOWだったか知らないが、見た覚えがある。あれも結構面白かった。序でに放送すれば良いのに、、、、
PS 記事公開前だけど日本映画専門チャンネルにて、今度はモスラがHDで放送されるんだそうだ!来年3月公開予定!、、、、、これは楽しみである。
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