子供用パソコンの選定基準と使い心地
リビングでネット接続環境を作るっていうのは、まぁ、ネット接続家電が使える環境を作る序でにノートパソコンでも置こうかな?と思う程度。ノートパソコンといっても洒落っ気も何も不要。普通?に動き、普通に使えるという、それでいて消耗品の入手性に信頼の於ける国産ブランドか?というところ。
HDDは付いていれば良いし、CD-ROMドライブも然り、メモリーも動くレベルで、CPUスペックも然り、、、、、多くは望まない。要は動けば?良いと言う事。
但し、この動くって意味が重要。過去を振り返ると、i386がメジャーでi486が出始めの頃における時でいうと、Windows3.1を動かす環境では最低でもi486が必須という状況で、i386では実質ストレスだらけ、Windows95でのi486の使え無さ、Windows98でのPentiumの無力さ、、、、が思い起こされるけど、少なくとも、或る程度のストレスの無さっていうのが必要。
しかし、ここ10年?程はパソコンに関心が無く、今の自分は、一昨年にWindows9XからWindows2000に変更したばかりであり、マシンスペックはメインサイトにあるように、Coppermine 1GHzのDual機を1GBのRAM+Geforce、Xeon(S603)のDual機を2GBのRAM+MGAパフィリアで動かすものであり、OSの見栄えは古いけど、超軽快に全くストレス無しで使える環境を利用している。
そんな状況だが、周囲の状況はWindows2000は過去のOS、その後のWindowsXPを経て、WindowsVistaが今。そして、既に次世代Windowsも聞く頃であり、現在流通しているWindowsVistaがそれなりに動く環境っていうのは如何ほどか?っていうのは、さっぱり判らない。
どんな時代でも最新のOSをストレスフリーで動かそうと思えば、その時代において最低でも30万円以上は必要だと思うけど、果たして、ローエンドでの使い心地は如何に?が関心事である。
ところで、Vistaは2007年の1月に登場したOSであり、既に二年近くが経過している。多分、2007年上期登場のパソコンはXPクラスで使えるもののVistaでは厳しいというのが現実だろう。そんな状況を考慮して2008年暮れの商戦で激安販売されているパソコンは?っていうと、、、これは多分2007年暮れシーズンデビューの1年落ち品であろう。果たして、そのクラスがOSをマトモに動かす事が出来るか?っていうと、経験上、少々心配であった。でも、そこは何を求めるか?を納得した上なので気にしない。
何を求めるか?というと、子供の遊び&嫁のネット検索であり、ハッキリ言って遅くても構わないレベルである。動画がどうの、速度がどうの、、、、これは気にしないということで、兎に角、価格重視、OS+ソフトのパッケージ品というもので、敢えて限定するなら国内メーカー品から選ぶ事に決めたのである。
そうやって選んだ機種が、NECのエディオン専用の機種でVJ16MXF1027って機種。これは所謂スタンダードノートって奴で、CD-ROM、FDDを全て装備する昔ながらの嵩張る大きなノートパソコンだ。スペック的にはCPUは今で言うローエンドなCeleron Mの1.6GHz、メモリーは1GB、HDDが120GBって構成でグラフィックス関連も廉価機の象徴的な仕様。元々の生い立ち企業向けモデルのVJ16MXF3ってモデルのエディオン専用の量販型番で、標準の仕様では、メモリーが512MB、HDDが80GBという構成からスープアップされたグレードである。購入段階で確認したけど、この機種のメモリー増設を狙えば、既存のメモリーは取り外して増設というパターンで1GB以上を付けるならば割高になるのである。
ところで、この心臓部であるceleronってプロセッサ、、、印象的には廉価パソコン用のCPUって印象で、インパクトとしては大昔のPentiumIIをベースとしたCeleron300Aっていうのがクロックアップで一世を風靡したのが懐かしい。Celeronブランドといえば、時の上級CPUの機能を意図的にカットした廉価CPUという位置付けであり、上級グレードが、PentiumII、PentiumIII、Pentium4、Core、Core2・・・・・と進歩してグレード表記が変わってもCeleronはブランド名称が不変というのが中身を判りにくくしている。
Pentium4世代では、消費電力が多く、PentiumIIIから進化したPentiumMが登場したのに併せ、CeleronもデスクトップのD、モバイルのMという製品に分化し、中身は別世代のCPUとなっている。上級ブランドがCore2世代に進歩してからは、CeleronもCore2ベースとなり、DとMの分化は再統合されてプロセッサナンバー表記が主流の今に至っている。
まぁ、単純に言えば、P6世代、デスクトップがNetBurst世代とモバイルがCore世代、Core2世代の全てがCeleronという表記である。P6世代が周波数表記、NetBurst世代がデスクトップをD型番、PentiumMやCoreをベースにしたモバイルがM型番で表記し、最新のCore2世代ではプロセッサナンバーのみを表記ということ。
判りにくいのが、その切り換え時期のモデルで最近ならばCeleronMってモデル。M型番故にBanias-512KではPentiumMベースでプロセッサナンバーが300番台、Yonah-1MではCoreベースでプロセッサナンバーが400番台となる。
ところがM型番でもCore2ベースのMerom-1Mでは500番台となっている。その後、M型番表記の無い現行のD/Mの区別無しのモデルではモバイル系は全て500番台となっており、当初のM530は表記を改めて単純な530表記となっている。なお、500番台以降の特徴はintel64に対応している点である。
印象的には、500番台以降のCore2世代は、高性能なNetBurst世代と、省電力なPentuimM/Core世代が統合されて生まれた感じ。
なお、デスクトップではDual CoreのCeleronも存在しており、ブランドはトップレンジの何か(今ならCoreブランド)、ローエンドがCeleronブランド、ミドルレンジがPentiumブランドとなっている。
こういう予備知識で判定すると、今回のノートパソコンのCPUはCeleronの1.6GHzでCPUはCeleronM520ってモデル。M型番ながら500番台で一応は最新のCore2ベース(Melom-1M)のCeleronということ。Core2ベースの初号機である。CPUの速さは実はクロック数ではなく、世代の違いが最も大きいという経験から選んだ選択だ。高クロックのP5よりもP6の方が高性能だったりした経験に基づく判断である。CPUの体感速度はCPUの世代の影響が一番大きい印象であり、今ならCore2プロセッサベースから選ぶのが妥当だという判断である。
OSはWindowsVistaのHome Basic、ソフトはOffice2007のパーソナルエディション(ワード、エクセル)というもの。まぁ、これ以上のソフトも不要。
これに、カードバス接続の無線LANの子機をインストールしてリビングで使うという構成だ。ネットブラウズオンリーだから十分というか、今考えれば、CD-ROMもFDDも不要でスタンダードノートより小さな機種でも良かったか?とも思える程。まぁ、価格優先で選んだ結果だから贅沢は言えない。
そうやって現実的に入手可能な最もローエンドな機種を選んだつもりでも、このハード構成はVistaを動かすには必要十分なスペックなのかもしれない。しかしマシン全体のパッケージで日頃の自分の使い心地に較べると、、、、視覚的印象以外の部分で進歩が感じられない。Vistaといっても一番ローエンドグレードで、これにオフィス+インターネットという環境は、Windows2000環境と殆ど進歩が無いようである。確かに、見た目的な進歩は認めるけど、少し奥を覗くと、、、、あんまり変わっていないなぁ!っていうのが素直な感想。上のクラスのグレードにしても可視的な印象こそ目新しいのだろうけど、本質は変わっていない。つまり、見た目的な動的な表現力に必要以上にハードの資源が占有されるんだろうと言える。そのために、ハードをワンランクアップさせ資金を2~5倍投入するのは馬鹿らしい。
っていうのも、最近のCPUを始めとするハードの性能上昇は鈍化しており、投資で得られる体感差は僅かである。そして、絶対性能のCore i7よりも性能的には初代のPentium4以下(消費電力効率では雲泥の差があるけど)とも言われるAtomの方が関心が高いのは、ハードに求める速度性能への期待度が下がってきた事の証に見える訳だ。
買ってから思うのは、この程度のOSの進歩に留まっているならば更に旧世代のモデルをWindows2000、或いはXPで手っ取り早く動かすでも悪くなかったか?という印象。そうすれば、ハードも更に旧世代で十分であり、下手すると3万円以下で狙えたかも知れない。
子供&嫁のリビング機であり、怪しい教育ソフト等をインストールしたり、お絵かきソフトで遊ぶという状況を考えればスタンダードノートがベストだし、昨今のモバイルの進歩である可搬性の向上とは別のモデルであれば、旧世代でも大きなハンディにはならない筈である。
最初は、5万円未満ってことでラッキーって思ったけど、結局、使ってみての感想は、より旧世代のロースペックでも良かったか?と思う程だ。
ところで今回、久々のノートPCを触って思ったのはコードレス故の楽さである。自分が使うとすれば、完全にネット&メールに限定されるので、そうなると所謂、入出力インターフェースが原則省略されたネットブックが良いなぁ!って思うのである。
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