インサイト量産型発表!しかし、、、
そういえば、ホンダから来年登場予定のインサイトってハイブリッドカーの量産型の写真が発表された。これは、その前段で発表されたコンセプトカーと殆ど一緒。
デザイン的には、プリウスにも似ているけど、見ようによってはサイバースポーツCR-Xにも似ている。それにドアを4枚付けて、グリルを今のホンダ顔にしたような感じ。
何よりも良いのは、そのサイズで全長4375×全幅1695×全高1425mmって大きさ。実に扱いやすそう。ユニット周りはシビックハイブリッドを踏襲しているようだが、そんなユニット云々以前に、車としてのパッケージサイズに魅力を感じる。
当然、ATオンリーだろうけど、こういうサイズの普通の車が普通に登場する事を願うばかりである。でも、初代インサイトはハイブリッドでありながらMTの設定も在ったはず。
有り得ないけど、仮にMTが存在したら買っちゃうかも、、、、。
この記事を書いた後の追記となるけど、なんでも、ホンダがF1活動から撤退するという、、、第三期のF1活動では辛うじて1勝を挙げているが、第二期以前と比べるとホンダ自身が望んだ実績には結びつかなかったのは残念。
100年に一度と言われている金融危機。そのダメージを最初に受けている国内産業が自動車産業だが、ここ最近は、非正規雇用労働者の契約打ち切り、工場での稼働停止、減産というニュースが飛び交っていたが、遂に、企業イメージ活動分野であるモータースポーツ活動においても休止、撤退が現実のモノとして現れてきたようだ。
今回のインサイトのような低コスト、低燃費の実用車の開発競争は更に激しくなっていくだろうけど、モータースポーツ活動の休止という風な、贅沢的、趣味的分野の投資は相当に削減されていくのだろう。案外、ホンダを始め、トヨタ、マツダ等でも計画されている超高額車、超高性能車等も全て白紙になるのでは?って思うところ。
それにしても、まさかホンダがF1撤退を決心するとは驚きである。しかし、ホンダイズム、ホンダアイデンティティーの一つであるF1活動を停止しなければならないほどに、経済状況は深刻な状態なのかもしれない。
ホンダの動き一つ見ても、チョイ前の原油高なら営業戦略上に相当の追い風を受けたであろうインサイトの発表、そして、急激な経済情勢の悪化によって追いつめられたF1撤退、その一方で、2.4Lながら400万円をオーバーするようなアコードの発表と、実際の経済状況の変化に企業活動が追随仕切れていない状況にも見える。それ程に、経済状況の変化は急激なものなのかもしれない。
しかし、あのホンダをして、F1撤退で経営資源を集中させるという選択をしている訳で、それは、今後来る景気悪化が相当なものであることを暗示しているようにも見える。日本企業において、新しい価値を創造するという点で、ホンダに勝る企業は無いと思うが、その企業のF1撤退という判断は相当に大きな意味を持っているように思う。
見方によっては、ホンダ撤退を嘆くモノもいるだろうけど、これからの自動車に求められる価値観の変遷に対してF1のエンジニアを投入して乗り切ろうという意思表示ともとれる。ホンダにとってF1撤退は、派遣雇用の打ち切りを進める上で身を切る事を示すためというレベルを超えた決断だろう。その先がどうなるか?は読めないが、今回の決断に対しては直感的な思いだが、後の新しい価値観の自動車産業においてホンダが業界を席巻しているような気がするし、その未来においては、今の判断の即断さが賞賛されるのでは?と思うというか、思いたいのである。
個人的に、日本の自動車メーカーで、今後の円高デフォルトの市場環境で付加価値を持って競争できる唯一のメーカーがホンダだと思っており、逆に言えば、日本ではホンダしか生き残れないかも知れないとも思ったりするところだ。根拠は、やはり他のメーカーに無い視点と創造性、事業分野の多様性で、多様性と創造性こそが付加価値を生む原動力の他ならないという持論に基づくものだ。
ホンダが、そのアイデンティティを失うモータースポーツ活動は、F1ではなく、多分はMotoGPだと思うのである。それは宣伝効果云々でなく、企業の教典のような存在に思うからだ。
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