カワサキもモータースポーツのMotoGP参戦休止!遅すぎだろ!
ホンダのF1撤退、スバルのWRC終了、スズキのWRC休止に続き、、、といっても経済性インパクトはこれら程大きくはないが、二輪のカワサキのMotoGP参戦も休止されるそうだ。
カワサキのMotoGP参戦は、WGPが2スト500から4ストに移行するのを契機に復活されたものだが、割と短い期間で参戦が終了する。
MotoGPっていうと、市販車のリッターSSの売り上げに影響を与えるかも知れないようなモータースポーツ活動だが、最近はSBKも人気がありMotoGPのCM効果は?っていうと微妙なだけに、MotoGP休止といっても今一つピンと来ないのが正直な感想。
まぁ、カワサキファンのMotoGP観戦者から見ると残念なのは間違い無いか?って程度。
ここ最近は、モータースポーツ活動の企業参戦の規模が縮小しているようだけど、モータースポーツっていっても非常に幅広く、ワークス体制が勝利の必須となっているようなカテゴリーは殆どプロスポーツであり、その参戦行為というのはスポーツ的な側面よりも企業CM的な目的が強く出ている。一方で、ワークス参戦が無い様なエントリーレベルというのは底辺はレジャー的側面、その一歩上がホビースポーツ的側面となっている。
最近思うのは、二輪、四輪のジャンルに拘わらず、トップカテゴリーっていうのは現実の世界から懸け離れていったように見えるのが正直な感想。F1でもMotoGPでも、そこで勝利する企業を見て何を思うか?というと、第一が優れた技術云々よりも宣伝のために頑張っているというような印象。
仮にF1やMotoGP参戦を続けていても市販ラインナップの拡販に繋がっているか?というと、実のところそうではない印象。
過去のモータースポーツ人気時代におけるメーカーのモータースポーツとの密着度は、最近のトップカテゴリーで勝つことでアピールするというのとはチョット違う印象だ。
単車のレプリカ人気時代というと、F3レーサーベース、SS400レーサーベースの車両の販売は、そのミドルカテゴリーにおける市販車改レーサーの成績に直結していたし、車でも70~80年代のレース人気というのは、あくまでも市販車改レーサー同士のバトルによるもので、ユーザーにとって身近な関係が想像出来るというのが必須条件だったように思う。
トップカテゴリーというのは、あくまでも、そのエントリーレベル、ミドルレンジにおけるモータースポーツ活動での成功という下地が無ければ、ユーザーにとっては意味のない空論上の活動にしか見えないのかなぁ?と思ったりする。
四輪以上に深刻な不況期を過ごしている二輪における販売低迷の中で、努めてライディングの楽しさを説く話しを聞くけれど、やはり二輪を身近に楽しめる環境の提供という部分が欠けて、いきなりMotoGPでは、誰もピンとこないのが正直な印象だ。
ユーザーが自分の姿をスポーツの分野に想像できるような活動こそ、メーカーに求められているような気がする。そういう意味では、いきなり素っ頓狂にMotoGPに復活参戦したカワサキの撤退は、今の段階でも遅すぎた決断のようにも見える。
ホンダのF1撤退は、案外そういう事実に気付いたためかもしれない。今度登場すると言われているCR-Z等は、ユーザーが楽しめるスポーツの提案で、案外、これをベースにした過去のブルドック(City Turbo)カップのような草の根活動から始める気があるのかもしれないと期待したりするところである。
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