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2009年1月12日 (月)

同じクロモリでも、、、、

 我が家には二台のフルサイズのクロモリ(正確には一台はマンガンモリブデン鋼)ロードレーサーがある。

 一台はレイノルズ531のスーパーライトのパイプを東叡社から一時期独立されていた小林氏が製作されたモノ。これはボカマのラグ、ゼウス2000のクラウン、エンドで構成されたモノで、縦管はCTで555mmと大きいものの横管はCCで530mmで自分にあったフレームである。
 もう一台は石渡のクロモリパイプをブリジストンのテーラーメイド辺りでオーダーされたフレームで、BSオリジナルのラグ、クラウン、エンドで構成されたモノ。縦管、横管とも530mmでサイズ的には自分にピッタリのモノである。

 車体の構成の詳細はメインサイトを参照頂くとして、この二本のフレームは見れば見る程に随分と手の掛けようが違うのである。

 パッと見の印象は、小林号は造型の端部が全てシャープでエッジが生きている。そして、段差が小さくカチッとした印象。BSフレームは全体的に緩い感じでエッジそのものが殆どダルな構成。この違いは何処から感じるか?というと、パイプの端部形状である。端部形状というと、前後のエンドの差し込み部におけるパイプ側端面の処理と、シートステーの上側の端面の蓋の処理の仕方である。
 小林フレームは、端面がスパッと切り落とされており、その開口部分は断面形状に応じた蓋が開口部に併せロウ付け蓋処理がしてある。しかし、BSフレームは開口部の殆どがプレス成形で丸めてあり、その丸め袋処理に差し込む最低限の切り欠きにエンドが差し込んであったりする。結果、端面部にはプレス成形による丸みを帯びた形状となっている。

 勿論、この差は生産設備の差もあるだろう。BSというメーカー故にパイプ端部の処理が機械加工で施されて居るんだろうし、小林氏の手作りの場合は、プレス成形が出来ないがために手間の掛かる細工が為されて居るんだろうと思う。
 勿論、性能的には差異が無いか、寧ろ、応力集中部には機械加工による高精度こそが相応しいのかもしれないが、そういう部分の手作り感がフレームのビンテージフィーリングに大きな影響を及ぼしているようにも思うのである。

 特に感嘆しているのは、そういう手作り感溢れる部分の精度感である。その工作の丁寧さが印象的であり、その丁寧さが、各部の補強細工、シートステーのブリッジの補強、ボトル台座の補強等にも通じて、全体的に手抜きを感じさせない仕上がりとなっている。

 最近はクロモリフレームというキーワードで全て同じように語られているが、クロモリフレームの良さの一つに手作り感というのを含んでみると、このような工作の見事さというのは、機械仕立てのフレームでは味わえない感覚であり、そういう要素を持つクロモリと持たないクロモリというのは、同じクロモリフレームという範疇では語れない感じがするのである。 

 クロモリフレームに精度感、緻密感、手作り感を期待するならば、数多くの工作をしっかりと見て比較するのも、また一興である。

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