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2009年1月13日 (火)

生態系は守れるの?

 先日、同僚から海水処理システム云々について聞かれた。
 自分としては、以前から記事にしているように地上設備、インフラに依存しない完結型システムが理想と言っていたけれど、そんな完結型システムが大掛かりに為りがちな場合は、既存技術のハイブリッドが理想で、ハイブリッド要素は極力コンベンショナルなモノが良いとも言っていた。そんな理想が、これだ。

http://www.jfe-eng.co.jp/release/pdf/081029_01.pdf

http://www.jfe-eng.co.jp/release/pdf/081029_02.pdf

これは、物理処理、化学処理を最も標準的な方法で行うモノ。現在の求められる浄化基準に対しては単一手法では難しく、薬剤処理、化学処理に頼らざるを得ないのが現状だが、その場合に用いる薬剤、化学処理は何がベストか?というと、、、、

色んな方法が考えられる。

オゾン、紫外線、過酸化水素水、過酢酸、次亜塩素酸、電解次亜水、、、、、、

こんな中で一番普通なのは、何と言っても次亜塩素酸である。これは漁業関連では極普通だし、身近なところではプールの殺菌等でも普通に行われているもの。とは言っても、何を選んでも一長一短があり、何がベストか?というのには価値観によって随分と違う答えとなるものである。

まぁ、どのシステムが良いか?は、それに取り組んでいる企業における意志決定者の価値観の違いが企業毎の選択の違いであり、それの批評は控えるとして、これが定着するものなのか?という部分で、非常に疑わしいと思うのが正直な感想で、どんな手法を採用して完璧な浄化が行えたとしても、真の効果としては有意義とは言えないような印象を持つのである。

 このバラスト処理っていうのは、海域に存在する固有の微生物、卵等を人間の経済活動に従って世界中の海にばらまく事による弊害云々が基点にあるのだが、既に何十年にも及ぶ船舶の往来によって各港湾の生態系は船舶の往来以前の生態系から懸け離れたモノとなっているのが実情である。寧ろ、新しい生態系は、人間の経済活動によって新たに生まれた自然な生態系であり、その生態系自身は過去の在来種だけの生態系に戻すことは既に不可能ではないのだろうか?
 それは、海洋生態系以外の世界、動物、昆虫、植物の地域固有種が世界各地に帰化して、それを元に戻す事が実質不可能なことと何ら変わりがないというか、より厳しい状況ではないか?という思いによるものである。

 本来的土着生物のみによる生態系が人間の経済活動によってシャッフルされたのは、或る意味、乱雑さが増大した状態であり、この状態を土着種毎に戻すというのは熱力学的に考えても困難な印象だ。更には、港湾都市の海底の生態環境は、既に外来種を前提とした新しい生態系であり、その生態系自体が自然ともとれるもの。

 そのように考えると、今舶用業種で凌ぎを削る処理システムの開発というのは、案外どれも日の目を見ないと言う結果になるような、そんな印象を受けるのである。
 現実的に身近な例としてはブラックバスの問題が解決不能だったり、外来種の問題は正味な話で解決不可能ともいえるわけで、今の取り組み方は、営利活動のための価値観という感が否めない。

 規制の骨子では、新たに使用に供される船舶は勿論、既存の就航船全てに規制の遵守を求めているが、既存船に新たな処理システムを駆動させる動力的な余裕も無ければ、薬剤等を搭載して混合する装置を設置する物理的余裕も無いのが現状。そういう制約で有効的かつ実効的な施策が提供出来るか?というと非常に厳しいようである。

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