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2009年1月 7日 (水)

景気回復の秘訣は?

 1/5の仕事初めの日のニュースは表題の如く、新年での企業経営者トップの景気予測が例年通りニュースで報道されている。

 例年通り?に楽観的な予測が多く、殆どの経営者が今年前半には景気の底を打ち、後半から年末、来年に掛けては景気は正常化するという観測で、興味深いのは、景気浮揚の力には中国の経済政策、アメリカのオバマ新政権による景気対策が功を奏するためというところで、日本政府の経済政策には殆どコメントが為されていないところ。

 今回の急転直下的な景気低迷、特に、自動車、家電関連業種の低迷の発端は、アメリカ発のサブプライム問題、金融危機と言われているが、国内の経営者、政治家の全ても、その問題が全てという認識なようで、先の景気浮揚の推進力が中国、アメリカの政策による中国、アメリカの消費の回復が日本経済を立て直すというストーリーのようである。

 しかし、、、、今回の金融危機が日本国内の輸出産業に大きな影響を与えたのは確かだけど、ホントは、ここ十数年続いた意図的、操作的な円安政策による価格競争力を己の実力と過信しているだけのようにも思えたりするのである。

 先の金融危機による経済対策で各国の金利引き下げによって、日本の為替の円安誘導は事実上困難であり、これまでのように製品競争力に為替誘導による価格競争力が期待出来ない時代がやってくるように思うのである。
 仮に米国、中国の消費が回復したとして、そこの消費者が日本製品を選ぶか否かは、競合製品との競争次第であり、家電や量販自動車、造船関連ならば韓国相手、精密機器、電子機器、高級自動車ならばEU圏相手となるわけである。各国の政策による消費が復活しても、消費を求める消費者は価格性能比で商品を取捨選択する訳で、これまでのウォンやユーロに対する円安という関係が失われた今、この十数年と同じく、旺盛は各国の消費意欲が日本製品に向かうか?というと非常じ厳しいという感想なのである。

 案外、各国の景気が回復したとしても、その恩恵を受けて経済が再発進するのは、韓国製造業が牽引する韓国や、最近発達がめざましいBRICs諸国、高付加価値製品の場合は市場創出をリードし為替的にも円高となるユーロ圏の諸国のような気もするのである。日本が為替レートに見合った製品競争力を持つには、これからはEU圏以上の付加価値を生み出す力か、EU圏とは別の市場価値を創出する創造性が求められている。
 今のEU圏の発展の前段には日本を初めとするアジア諸国の台頭により欧州圏の埋没という時期を長きに渡り過ごしてきて、その結果見出したのが、環境を産業に結びつけた価値観である。その間、アメリカでは金融資本主義を生み出してた訳で、その長い間何もしてこなかったのが日本とも言える訳である。そんな日本が価値観を生み出す事が出来るか?がこれからの繁栄に掛かってくるのである。

 少なくとも安価に大量に製品を売りさばく事で利益を得る体質を改めなければ、価格勝負で勝てる時代でないのは確かであり、価値観創出で値付けが誘導できる分野に特化していかなければ勝てない時代となる筈である。少量ながらも高価な商品を供給するという製造業の転換が必要なように思うところである。

 一般に安価な製品とは大量生産可能な製品であり、高価な製品というのは大量生産が不可能な製品である。大量生産が不可能というのは、人手の介在する不可欠な要素が多いタイプか、人手が介在しなくとも製造に要する機械設備占有時間が非常に長いタイプとなる。そういうモノは本質的に、非常じ造りづらいモノであり、一般に非常に高精度であったり、非常じ不安定なモノだったりする。精度を上げたり、不安定さを制御するっていうのは、本当の意味で知識が必要な分野であり、こういうモノが作れるかどうか?は人的資源の質に掛かってくるのである。そういう製造に従事する人の質を如何に高めるか?が今後の日本の存亡に拘わるように思うところである。
 少なくとも、画一的、マニュアル的な手法によって製品展開が出来るような製品では価格誘導において製造者誘導は困難であり、利益を長期に渡り得るのは困難であり、製造や設計において決定されていく数値的な意味を漏れなく把握して論理的に誘導できるような質が無ければ製品展開が難しいような対象を選ぶ事が重要かもしれない。

 それには、やはり人的資源の質的向上が、強い円で利益を得る事のできる体制の礎になるんだろう。それが無ければ、諸国の景気に大きな影響を受け、非常に不安定な経済情勢を示す構造からの脱却は困難では無いだろうか?

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