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2009年1月 1日 (木)

寿命

 年末の番組で、人の寿命は十万円の遺伝子検査で判る!って話をしていた。
 それによると、細胞分裂を行う事の出来る回数を記録した遺伝子中染色体にあるテロメアを白血球で観察して調べるという。これが韓国で10万円で出来るんだそうだ。

 細胞の分裂回数がテロメアって物質で判るって話は有名な話だが、それが10万円で検査可能っていうのは、チョットビックリ。

 でも、個人的には、このテロメアの長さで細胞分裂の回数が判るから寿命が判るって話、特に余命が年単位で特定できるって話は、チョット不信感アリアリなのだ。

 何故ならば、人間という種では、遺伝子、染色体の構造は不変の筈であり、テロメアの長さっていうのは、基本的に差異は無いと考えるのが自然。それで、同年齢ながらテロメアの長さに個人差があるっていうのは、細胞の分裂周期に大きな差違があるという証。
 この差違の根元が何か?の説明が納得できなければ、このような話は鵜呑みに出来ないのである。

 細胞の分裂毎にテロメアが短くなるという論理は正しいとしても、分裂周期はどうか?って部分が過去の分裂周期から未来の周期が予測できるという論理は荒っぽすぎるのである。細胞の分裂周期、即ち、代謝速度っていうのは、細胞の活発度、或いは、細胞の阻害因子への対応状況によって異なるのでは?という考えである。
 この阻害因子への抵抗性が高い程、細胞の更新の必要性は減るのでは?とも思えるのである。阻害因子への抵抗性っていうのは、即ち、身体の抵抗力とも捉える訳で、その抵抗力は、生活習慣によって決まるのでは?というのが素直な感想。

 ならば、生活習慣次第でテロメアの短くなる速度は大きく変化するのでは?と思うのである。そういう自分の感想とメディアの解説の違いを見つめると、こういう話は、もう少し調べないと判らないなぁ!って印象だ。

 そんな事よりも、ガン細胞の特徴である不死化って症状は、結局は、細胞分裂が際限なく行われ、死なないという特徴であり、これが、細胞が作る組織の機能を失わせるような癌の問題を取り除く事ができれば、細胞の不死化のみを実現する方法が生まれるかも?って考えたりするのである。

 案外、ガン細胞から不老不死の特効薬みたいなものが生まれたりするかも知れない。

 まぁ、仮に生まれても、自分はそういうのに関心は無いけど、、、、、。

 と、これが新年一発目にアップする記事だ。

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