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2009年1月21日 (水)

ブームの行方

 2007年頃から本格的にロードバイクブームのようだ。2008年には一気にブームが開花している。この推進力は何か?というと、、、、

1.何と言っても健康志向、ダイエットに効果的、生活習慣病予防に!
2.極めつけは原油価格高騰に伴うガソリン価格の異様な高沸に!
3.付随的要因だけどエコ、環境への取り組みを肌で感じたい!

 って三つの要因がブーム爆発の推進力のようだ。
で、2009年以降、ブームはどうなるの?って話だが、、、、、

 2008年迄と今の違いは、何と言っても経済環境の変化である。自動車業界が牽引?する不景気である。この不景気の発端は、海外の消費の冷え込みだが、消費の冷え込みによる原油価格、原材料価格の暴落で自動車ユーザーにとってはガソリン価格の暴落という恩恵もあるし、円高進行によるガソリン価格の低下というメリットも在ったりする。

 って感じで、色々と生活を取り巻く環境が随分変わってきたのだが、その変化が自転車ブームに少なからず影響するだろうと思ったりする。

 そもそも、スポーツサイクルブーム=高価な自転車ブームであり、不景気という流れでは、高額商品の売れ行きには悪い影響の方が多いと思うところ。中価格帯以下の商品では、スポーツしながら通勤という用途が思い浮かぶが、その場合も、家計に対するガソリン価格の低下は、自転車通勤よりも自動車通勤への回帰を生む流れのようにも感じるところ。

 総じて、経済環境の変化から高級高額な自転車の消費は抑えられるようにも思うところ。それでも、昨年迄のブームの原動力となった健康志向への期待というのが以前健在なのは確かだが、それだけではブームの持続には疑問符を付けざるを得ないのが印象だ。それは過去に於ける健康グッズのブームの持続性だが、金魚運動も、乗馬運動も、ブートキャンプも、コアリズムも、、、、どんなモノを結構一過性のブームで終わっている。

 ダイエットや健康の効果の程っていうのは、結局は負荷の大きさに反比例するもの。高負荷なら短時間で効果が得られる。低負荷なら長時間を要するモノ。これは不変の法則だが、自転車漕ぎが健康の効果を得るという意味では、果てしなく、限りなく低負荷であり、その低負荷で効果を得るには相当に長い期間の自転車乗りが必要。そのようなジレンマの中で自転車で痩せれるとか、健康になれるかとかは、痩身や健康を実感できるレベル迄取り組める人がどれ程居るか?というと、相当に怪しい。

 思うに、自転車がブームとして昨年迄の勢いを今年以降も保てるか?というと、否定的な見解である。

 自転車が定着するには、過去にも何度か記事にしているけど、それが手段でなく目的としての存在になりうるか?に掛かっているような印象だ。

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