パソコン、自転車、単車、、、、なんでもだが、最新の機種は楽しいけど、古い機種も楽しい。懐古的なニュアンス以外に現実の価値として古いモノを認めてしまうのであるが、デジカメもそうである。
パソコンの場合、古いモノの良さというと懐古的なニュアンスが強く、機能的には古くなければならないという必然性が今となっては小さいようにも思う。10年前ならNECのPC98資産の運用ってのもあったけど、今は少数派だ。自転車はどうか?っていうと、嗜好性を除けば古いモノで無ければならないという必然性は、これまた少ないようだ。っていうか、工業製品に属するモノ全般に言える事だが、新しい程にマーケットのニーズに高度に答えているのは間違いなく、新しいモノ程、機能的に優れている場合が多い。
ただ、マーケットのニーズがユーザー個々のニーズに合致しているとは限らない訳であり、そういう場合に限り、世代的い古いモノを好むという現象も現れるモノである。
顕著な例としては、単車がそうだ。昔のニーズと今のニーズが全く違い、当時と今の商品ラインナップ構成が全く違うと、時代を超えて古いモノを好む人も出る。まぁ、今の時代は、マーケットでの利益優先主義故に、風変わりな個性的な商品っていうのはブームであっても生まれづらく、大衆のニーズと合致していれば選択肢は広いけど、求めるモノが特殊だったりすると選択肢が全く無い場合が多い。
さて、そんな事を思いながらというか、そういう理屈を言い訳に、ゴミの様なモノを収集しているのだ。その収集したゴミっていうのは、30万画素のデジタルカメラなのだ。このショボイ機能が何故か嬉しいというか、、、、そんな感じなのだ。
ただ、全ての30万画素のデジタルカメラが良いか?っていうと、そうでなく、画素数は別として現在のデジタルカメラと同じベクトルを持つような機種は関心が無く、30万画素という割り切りを機能で具現化しているようなのが良いのである。
因みに、30万画素という割り切りというのは、結局は、PCモニターの一部で確認するという使い方、具体的には、ホームページ、ブログの具材の使用に限るという使い方であり、そんな日常を切り取るための道具ということ。つまり、、、
・構図や画質に大きな拘りは不要。
・撮りまくってもデータが確認環境を圧迫しない。
・日常的に使うというのは、落としても気にならない。
・無くしても我慢できる。
・電池に対する配慮は不要(乾電池で復帰可能)。
・雑に扱えるように機能はシンプル。
・超綺麗に撮れる必要は無いけど、取り損ねるのはNG。
・持ち運びに楽な大きさ、重さ。
具体的には、、、、、
・アルカリ乾電池駆動で超長持ち、200枚以上は撮影したい。
・単三乾電池四本はNGで、単三四本未満が絶対。
・ピント合わせ不要なパンフォーカス。
・可動部分無し(ズーム、オートフォーカス、レンズバリア)
・現時点での調達価格が1000円未満
ということ。
ところで、30万画素のデジカメというと、大昔の普及機種か、昔のトイデジかの選択となるけど、30万画素でも高級だった時代の機種には、上述した構成とは正反対の高機能、高級で、現在の高画素デジカメと同じ方向性故に魅力は感じない。現在のデジカメとは別の方向性で生まれたようなデジカメこそが候補となるのである。
ただ、30万画素のシンプル機能なデジカメなら何でも良いか?っていうと、自分の思う機能を満たさないと、それこそゴミに為る訳だし、コレクトするという意味から考えると、好みの問題だが、或る程度の拘り、重視する機能もあったりする。それは、、、、
・写真の色合い
・ストロボ無しでも使える
・最低でも電池交換で画像が消えないフラッシュメモリ
・メディア交換出来ない場合はUSB接続が必須
・発売当時にオモチャ扱いされていない
ってところ。それで、気になる機種をピックアップすると、、、、
1.フジフィルム Clip-it DS-10(S)
単三乾電池二本で動くCCD搭載デジタルカメラ。電池の保ちも良好。写りは後述する機種とは一線を画す。30万画素デジタルカメラでは、オーバーオールで一番お奨めの機種。
難点はスマートメディアが8MB迄の対応となる事。当然、USBではない。
F3.1/8切り換え、38mm、ISO150、70cm~、1997/4
2.インテル Pocket PC Camera CS-630
単四乾電池四本で動くCCD搭載デジタルカメラ。電池が四本必要だけど単四故に辛うじて許容範囲。電池の保ちは良好。ストロボは非搭載だけど、室内暗めの蛍光灯でも十分映る。色合いは人間の眼に最も近い。30万画素デジカメでCCD搭載の最終モデルか?デザインも秀逸。動作ギミックも良い感じ。PCカメラでも違和感無く使える。オーバーオールでナンバー2。
スペック不明、2000/9
3.Mustek GSmart350(日立リビングサプライのiNC100と同じ)
単三電池三本という構成で、チョット大きめのボディながら携帯性は悪くない。30万画素CMOS搭載のデジタルカメラ。特徴はファインダーが光学でなく液晶ビューファインダーという点。これは便利。電池は長持ち、メモリーは内蔵フラッシュメモリー+CF対応!、更にはUSB接続もOK。ストロボ設定も電源オフで記憶しているのは良い。興味深いのは、露出が調節出来る点。結構遊べる。携帯性云々は今一だけど、何故か使い勝手は良好。
F2.0、33mm、1/5~1/2000、50cm~、2000/7
4.Largan Chameleon 0.3 (日立マクセル WS30のOEM元)
単三電池二本で動くCMOS搭載デジタルカメラ。CMOS搭載機の中では色調が一番良好。多分、レンズ性能がトイデジとは一線を画しているのかも。内蔵メモリーもフラッシュメモリーを8MBと十分以上。電池の保ちは電池を入れた時期を忘れる程。携帯性は前述の二機種を上回る。WS30よりもChameleonの方がデザインは好み。このクラスでマクロ撮影可能というのも大きい。
数少ない欠点は、ストロボの設定を記憶出来ない事。
F4.0、35mm、1~1/10000、20cm/60cm~、2000/9
5.AGFA ephoto CL18
単三電池二本で動くCMOS搭載デジタルカメラ。内蔵フラッシュメモリーが2MBと少ないけど、それ以外はWS30に近い構成。マクロは持たないけど、ストロボ設定は記憶可能。
性能的にはWS30に劣るけど、デザインが良い。
F2.0、45mm、1/30~1/700、ISO200、2000/4
6.日立マクセル WS30Slim
単四電池二本で動くCMOS搭載デジタルカメラ。4.と殆ど同じだけど、電池がコンパクトとなりボディが薄く為った分、画角が変わり望遠気味(35mmから42mmに)、レンズはチョット明るく(F4.0からF3.47に)なった。しかし、スローシャッターが速く(1secから1/2secに)なった。カメラとしての使い勝手は4.が上手かも知れないが、利点は超コンパクトという点。欠点のストロボ設定は4.同様に記憶出来ない。
F3.47、42mm、1/2~1/10000、20cm/60cm~、2001/5
7.カシオ LV-20
単三電池二本で動くCMOS搭載デジタルカメラ。殆どWS30と同じ構成のカメラだけど、マクロは無し。フラッシュメモリーは4MB。
F2.8、43mm、60cm~、2001/10
ってところ。この30万画素のデジカメ軍団、面白いわ、、、、。写真家ではない訳で、チョットした一瞬を切り取って、日記に使い、その際の記憶を呼び起こす鍵みたいな存在故に、過度な画質への拘りはホント、皆無だ。
勿論、こういうデジカメを運動会とかL判出力を前提とした子供の成長写真の撮影には使わないし、貴重な体験を記録する場面にも使わないけど、日々の行動の一瞬を切り取るならばコレが良い。持ち歩く出なく、出没する場所に適当に転がしておくというのが何より。車中に一台、引き出しに一台、ポケットに一つ、、、、、と、適当にばらまいて、適当に撮りたい時に撮る。こういう使い方が良い。
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