週7分!=一日一分の運動でOK!?
木曜日のインパクトのあるニュースと言えば、表題の週7分の運動が生活習慣病改善に効果があるという怪しいニュースだ。
これは、20代前半の男性16人を対象にした実験で、週当たり7分間の運動がインスリンの管理に役立つことを確認したという。コンディション的には健康とは言い難い人に、エクササイズバイクで約30秒の全力疾走を含む運動をしてもらったところ、2週間後には体内の血糖値を下げるインスリンの働きが23%改善したとのこと。元ネタは↓
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-36130920090128
週に7分というのは、文面通りに解釈すると日に一分とも言えるのだろうか?
元の英文の記事を確認していないけど、生活習慣病の改善に有酸素運動という常識、有酸素運動なら断続でも構わないから、続けて20分以上を行わないと脂肪燃焼が始まらないとも言われているし、或る程度の持続時間が必要という常識もある。
有酸素運動とは異なる代謝アップのための筋肉増大には、ダンベル体操っていうのもあるけど、これでも毎日15分の運動でメニューが云々だ。他のあらゆる運動を見渡しても、日に一分とか週に7分ってのは見当たらない。
まぁ、インスリンの働きが改善した結果、その機能が正常に回復したのかどうか?も含めて詳細は不明だし、サンプルに選ばれた16人という標本の少なさもどうか?とは思うけど、少なくとも、そういう運動を行うことで、何らかの身体の反応が見られたと言うことなんだろう。その変化が体質や体型に顕著な変化を生む程の大きさかどうか?は別としても、その兆候が見られるっていうのは、人の身体が思ったより機敏に変化に対応するんだなぁ!って事に驚くばかりである。
但し、このレポートで気になるのは、エクササイズバイクで30秒の全力疾走を含む運動ってあるけど、この30秒の全力疾走の『全力』って部分。全力の定義が、個人の持てる力全てを振り絞ってという場合、30秒間持続するっていうのは、実は相当にハードな運動だったりする。
エクササイズバイクでは無いけど、自分の場合は日々のローラー台での最高ケイデンスアタックをローラー台の60分メニューの中の中程で行うけど、全力全速の最高ケイデンスアタックで220rpmオーバーを目指すけど、その最高回転数は僅か一瞬しか到達しない。敷居を下げて200rpm以上の持続時間もせいぜい30秒程だが、このような全力運動を30秒間続けるっていうのは、実は相当にハードなのだが、こういうハードな運動を毎日1分続けるというのは、中身的には相当に厳しいのでは?という気もするところ。
それに、糖尿病に効く運動という連想では、有酸素運動だと思うのだけど、それが僅か30秒間の全力運動、即ち、無酸素運動が効くっていうのは、或る意味意外である。
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