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2009年2月18日 (水)

チャリンコパフォーマンス

 最近、興味深い傾向というか、そういうモノが見える。傾向っていうのは、アクセス解析の結果だが、なにやら、当ブログの勝手な持論を展開した記事へのアクセスが多いのだが、そのアクセスのリンク元であったり、検索ワードが、当サイト以上に真剣なサイトからだったりする。

 で、取り上げたネタに絡むキーワードとしては、『コンパクトクランク』、『ポジション』、『ケイデンス』、『ペダリング』、『ロールアウト』等々といったモノで、昨今の流行に併せてか、自転車のペダリング行為、方法、機材についての語句からだったりする。
 特に興味深いのは、リンク元に当サイトが取り上げられる場合は、有り難い話だが好意的な論評を受けている模様だ。

 さて、そんな中で、何故に、こういう言葉が取り上げられるか?っていうと、一言で言って、スポーツバイクに関心を持つ人が、スポーツバイクでパフォーマンスを発揮したいと願っているからに他ならないのである。如何に、速く走れるか?が大きな関心なんだろう。
 速く走るために何が必要か?何をどうしたらよいか?が大きなテーマになっているんだろう。実際、多くのサイト、多くの雑誌では、このような事を様々な切り口で詳しく解説しているようだ。でも、純粋に思うのは、ホント、そんな切り口で理屈を並べて読んで見ても、多分、その答えは見つからないだろうなぁ!っていうのが正直な感想だったりする。

 スポーツサイクルで速く走る。これは実は単純に考えるのが一番では無いだろうか?
 小難しい事を読んでも、乗っている最中に何がどうなって?って考える奴は多分いないだろうし、そういう事を考える実践が覚束なくなるもの。なら、どうするか?っていうと、至って単純なのだ。速いの意味は下記の通り。

 速い=高出力=高トルク×高回転

 ただ、これだけである。重たいギアを踏めるようになるか?或いは、クランクを沢山回せるようになるか?それに尽きるのだ。で、どっちがよいか?なんていうのは、踏み手次第なのだ。トルク重視、回転重視のどっちがよいか?は人が決めるのでなく、自分で決めるのである。人の意見を聞くから迷うのだ。どっちが本人にとって具合が良いか?は本人次第だ。ギアを重くすれば回りにくくなるし、回そうとすればギアを軽くしなければならない。これは相反する要素であり、良いのはどちら?って判断は、踏み手が試して判断すれば良いのである。

 自転車の場合は最終的に持続という要素が入る訳であり、仕事量で考えれば一発で判る筈。

 仕事量で言う速い=高出力×長時間=高トルク×高回転×持続時間

 であるので、どのギアで何回転ならどれだけ維持できるか?を各自が試せば、どれが良いかは決まるだけなのだ。

 こう考えると難しい事は何一つ無いように思うのである。
 色んな所で、速くなりたい!って話を見るけど、これも単純だ。より大きな力で踏めて、より高回転迄回せて、より長時間維持出来れば、結果的に速くなるだけの話。

 より大きな力で踏みたいならば、単純に脚力アップ。脚の筋肉を付けると筋肉断面積が拡大し、大きなパワーが取り出せる。すると、間違いなく速くなる。大きな力が得たければ脚の筋トレを重視すれば間違いない。

 より高回転で回したいならば、ひたすらに高回転トレーニングを続ければ良い。回そうという意識で回す事で、回らない理由は見えてくる。その理由は個人に固有のモノ。理由が判れば個々で対策すれば良い。それだけだ。

 より持続したければ、高い負荷を維持できるように心肺系トレーニングすれば済むだけだ。

 どれを選ぶか?何を組み合わせるか?は当人次第であり、変な理屈はさておいて、やれば自ずと見えてくるモノ。そういうモノだろう。

 鍛えるのは、脚力(筋力、筋持久力)+心肺機能である。コレさえ実践すれば、自ずと結果は伴うんだろう。そして、習得するのは漕ぎ方だ。ペダリングテクニックに付いては様々な御託が溢れかえっているけど、難しい事は考えなくても良いと思う。もう、ひたすらに軽負荷で漕ぎまくる練習すれば、回転が上がらない時の上がらない理由が各人にとって見えてくる。それで見えてきたモノに対処すれば良いだけ。変な話、変な機材に翻弄されず、先ずはやってみる。そうすれば、多分答えが見えてくるだろう。そんなモノである。答えを出す上で必要な知識や経験が何か?が判るだろうが、それこそが収穫となる筈だ。

 多分、当たり前に思う事を、当たり前に続ける事。これが答えなんだろう。

 客観的に見て、パフォーマンスを獲得したらどうなるか?っていうと、この世界の通論とは異なるけど、やはり筋肉質な頑強な脚(贅肉で肥るのとは別)で、高回転ペダリングでもぶれない身体、下肢パワーを支える頑丈な支点となりうる上半身という出で立ちになるんだろうと思うのである。

 でも、そんな事ばかり考えても楽しくなくなっては意味無いので、まぁ、気張らずに、自分の身の程に併せて楽しむのが一番なんだろうなぁと思うところ。

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