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2009年3月26日 (木)

今更ながらVistaを使ってみて、、、、

 昨年末から我が家には二台のPCが新たにやってきた。
 一台は皆で適当に使うノートパソコンであるNECのVersaProであるVJ16MXF1027ってモデル。もう一台が二月の一か月を掛けてパーツ収集を行ったAsustekのP6Tにcore i7を積んだAV編集マシンである。

 この二台、我が家では珍しく最新のOSであるWindows Vistaをインストールしてある。

 これまで、我が家ではずっとWindows2000を使ってきたのだけど、嫁メールマシンであるコンパックのevo w6000のCPUをHT対応Xeon2.8GHzに交換したのを機会にDual構成+HT動作を効率的に使うために、WindowsXpをインストールしたのは僅か一か月前であり、実質的にいうとVistaを使うのは一気に一世代超えてのバージョンアップになったのである。

 で、その最新のOSである(最新とは言っても既にWindows7の噂が飛び交っているが、、、)Vistaを二台のPCで使っての感想だが、、、、

 実のところ、あんまり革新的で無いなぁ、、、、っていうのが正直な感想である。確かに、見栄え、デザインが変わったと言えば変わったように見えるけど、新しい、古いという変わり方でなく、あくまでも、趣向の違い、趣味性の違いの変化にしか感じられないのが正直な所。確かに、デザインが複雑且つマシンパワーを要求するように変わっているようだが、あくまでも見栄えの変化に留まっている印象である。

 実際、ネット、メールという使い方に限定すれば、何の変化も感じられないっていうのが正直な印象である。

 最近の記事に何度か書いたけど、マシンが変化しても、OSが変化しても、使われ方、使い方の提案が変化しなければ、実質的な変化は感じれないという印象だ。

 大昔、MS-DOSの時代、マシンの使い方が革新的に変化したのは、HDDが登場してからだ。HDDが登場することで、マシンには複数のアプリケーションを予めインストールする事が出来るようになったのである。これにより、アプリケーション毎にマシンを再起動するという手間が不要になったのが、大きな変革であったように思う。そのアプリケーション切り換えこそが、今に至る大きな方向性を示すモノである。このアプリケーションの切り換えこそがWindows系OSへの源流では無いだろうか?
 国内においてMS-DOSマシンの主流はPC-98であり、そのHDDアプリ切り換えメニューの定番と言えば、今は亡きICMのEO-Systemというメニュー切り換えソフトである。このEO-Systemがメニューからワープロ、表計算を自在に起動できるメニューであったように思う。
 このアプリ切り換えは、アプリケーションの切り換えは、終了動作の後に別アプリを起動するとういモノ(シーケンシャル動作)だが、このアプリを終了させずに起動するとうい事を可能にしたのが、後のMS-DOSのVer.5移行のDOSSHELLのタスクスワップ機能である。これは、起動したままの状態でアプリを切り換える事が可能であり、その使い心地をGUIで提供しはじめたのが、初期のWindows(マルチタスクとは異なるタスクスプリット動作)である。
 Windows登場前がCUI(キャラクターユーザーインターフェイス)であり、それに補助的なマウスオペレーションを採用したGUIへの変遷期がDOS5(DOS3でも市販アプリではマウスを採用していたが、、、)である。

 CUIではマウスは補助デバイスだが、GUIではマウスは主デバイスに変わっているが、GUIが完全な形で提供されたのがWindowsである。WindowsでのGUIインターフェイスの完成がWindows95であり、マウスによる直感的なオペレーションが可能という事で爆発的なパソコンの普及に繋がったのである。

 Windows95ではパソコンをマウスで視覚的、直感的、感覚的に操作できるという部分がエポックメイキングであり、それが今に繋がっている。その後、Windowsは毎年のように進化しているが、Windows98の登場が、パソコンをローカルからグローバル世界への端末という意味で、次の大きな節目であろう。

 その後のパソコンの使い方の提案という部分では、進化自体は、Windows98の時代以降、大きな変化は無いのでは?というのが正直な印象である。

 後は、パソコンがマニア向けか?一般向けか?という変化がOSの安定性によってターゲットが変わったのが大きな変化では?と思うのである。

 Windows98というDOSベースのOSでは、何かと不安定であり、異常時の対処にはMS-DOSの知識が少なからず必要であり、コマンドプロンプトでのオペレーション、つまり、CUIでの操作が或る程度必要だったが、その事自体が、パソコンの一般家電とは異なるポイントであったように思う。
 そんな、コマンドプロンプトでの操作を不要とするには、その必要性の頻度を如何に下げるか?が重要であり、そこに取り組み始めたのが、WindowsNT以降のフル32bitOSの進化に見られるように思う。

 パソコン操作に技量が不要となったというのが、パソコンにとっての大きな革新であり、操作性、利用法が確立されたWindows98の機能を包有して、素人に優しい安定性を提供したのがWindows2000であり、それが現代のパソコン事情では無いだろうか?

 その時に、WindowsNTはWindows98と統合してWindows2000という形に完成したように思う。その後のOSはWindowsXp、Windows Vistaと登場したようだが、基本はWindows98から比べても新しい提案は見当たらないし、堅牢性もWindows2000から進化していないように思う。
 一般的な利用法で、Windows2000の機能があれば、その後のOSのバージョンの必要性はごく僅かというか、皆無のように感じるのが正直な意見である。

 ネット接続、LAN環境での使用はWindows2000で完成しており、WindowsXp以降においては新しい提案は今の自分には見付けれないのである。確かに、デジタル映像機器等との連携性は強化されているけど、その操作自体はWindows2000でも出来るモノ。XpとかVistaで無ければ出来ないオペレーションというか機能というか、それが無い限りは、旨味を感じ得ないのである。

 しかし、機能の本質は変わっていなくても、OSが進化する毎にハードへの要求仕様は著しく高くなっている。Windows98であれば64MBのメモリーで十分だし、CPUでもP54C、P55Cレベルで十分だったはず。Windows2000でも512MBのメモリーでお腹一杯だし、CPUも1GHzなんてクロックは不要だったはず。それが、いつの間にかギガバイトのメモリー、CPUレベルも著しくアップしている。記憶容量の増大も凄まじいものがある。

 この処理能力の向上とは、本来はマルチメディアデータを取り扱うためのモノだろうけど、そのデータ元であるデジカメ、デジタルビデオ、HDDレコーダーとの連携が上手く出来ていないのが宝の持ち腐れとなっているようだ。
 パソコンシステムとAV機器の連携がマーケット的、企業的に出来ていないのが今の事情では無いだろうか?今はAV機器はパソコンを無視した形でHDD内蔵、容量拡大、DLNA等による機器間連携を勧めており、デジカメ、デジタルビデオの連携でもパソコンは不要とも言える状況を作り出しつつあるのである。

 AV機器では著作権というモノの柵を考慮に入れて進化しているけど、パソコンでは著作権認識がやや薄い感じ。それ故に、AV機器とPCの連携が難しく、一般の人には行いづらい印象を作り出しているように思う。

 仮に、パソコンがAV機器と連携が出来なかったら、今の進化自体が不要の進化になってしまうのではないだろうか?AV機器等家電がOSを完成したとすれば、パソコンの価値は無くなってしまう。そんな印象を持つところ。実際、現代のAV機器はネット接続が可能であり、AV機器のパソコン化とパソコンのAV機器化の競争状態にあるのが現代のように感じる所。そして、どちらが速いか?っていうと、印象ではAV機器のパソコン化の方が有力かな?というのが正直な感想である。パソコンにAV機器的な機能を盛り込ませる程に、パソコンらしさが失われるように思う。実際、我が家の最新のマシンにはビジネスアプリは愚か、メーラーさえ設定していない。インターネットが出来る画像、映像編集マシンになっている訳であり、既に、パソコンである必然性が消滅しているようにも見える。
 機能を絞るので有れば、パソコンである必要は無いのだ。

 そんな事を思う程に、XpとかVistaっていうのは、あんまり意味無いなぁって感じるのが正直な印象である。実際、XpとVistaを使ってみて、自分の主力マシンにはWindows2000が良い!って結論である。我が家のマシン構成で、家族との共用機こそVistaマシンとなったり、嫁マシンこそXpマシンとしても構わないけど、自分マシンはWindows2000で決定である。

 サポートさえ続けば、ローカル使用ならWindows98SEでも十分というのが正直な感想である。まぁ、Windows9X系のOSの最大の弱点はネットとの親和性だ。昨今のサーバーはWindowsNT以降だし、UNIX系だったりするが、この辺りは文字の大文字、小文字を区別するけど、Windows9Xは大文字と小文字を区別しない。これが問題。実際、ホームページのメンテナンスでは無用なトラブルを招く事があるので、ネット時代の現代では現実的にはWindows2000ベストだろう。

PS 話は全然変わるけど、Vistaで苦労した事が一つある。それは、フォルダ、ドライブを共有する設定だ。単純にプロパティで共有を選んだだけでは他のPCからのアクセスを受け付けない。これはXp以前のバージョンと大きく違う所。これを受付させるには、プロパティのセキュリティタブで、アクセス権限の追加でEveryoneを追加する事。これにはやられた。

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コメント

TB有り難う御座います。
どっちも派、有りですね!ネットワーク接続が前提で、多用なデジタル家電が登場する現在は、OSの進化とは時代への対応というのが非常に大きな役割を担っています。
つまり、絶対的に新しいOSが時代への適合に関しては優れていると思います。
でも、ローカル使用が前提で、周辺機器環境、使用アプリの更新が止まっているのならば、その時代のOSで十分なのも事実です。

OSとは時代と共にあるもの。マシンも然り。つまり、マシンにOS、アプリをアップグレードする事自体が、新世代のOSへの不満になる訳で、新世代のOSは新世代のマシンで動かせば快適なのは間違いありません。
ですから、私の場合は、逆に言えば、使い方、周辺環境が2000年頃と進化していないために、その後のリビジョンのOSの必然性が無いということです。
ですから、我が家のマシンは時代に応じたOSが入れられている訳です。

投稿: 壱源 | 2009年3月27日 (金) 21時34分

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                   僕はどっちも派です。XPは画面がシンプルで使いやすいし、Vistaは起動が早いからです。また、Vistaは、セキュリティが強化されているので特に初心者の人にはいいと思います。ですが、どちらもいいところばかりではありません。Windows VistaではAeroでメモリーが消費し、重たくなる場合があります。また、サイドバーという機能が起動時に実行するので重たいです。これらは簡単な設定を変更することで解消できます。XPの短所は、起動が遅い、Internet Exp... [続きを読む]

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