7m、70PSはオッサン向きさ!
街中で素人が扱える数字が表題の数字か?
昨日、アップした記事で思い付いた事が改めて意識の中で大きくなってきたので、特に、この数字について考えてみる。
勿論、7mっていうのは自転車のロールアウト、70PSっていうのはバイクの出力だ。まぁ、この敷居値自体に賛否はあるだろうけど、あくまでも目安だ。
自転車で7mっていうと如何ほどか?或いは、どんな自転車に付いているか?っていうと、自分の知っている範囲ではDAHONの折り畳み自転車のトップギアである。フルサイズの700Cのバイクでいうと、周長が2.096mとすると、ギア比では3.34程、前が50Tなら後が15T程であり実は結構重いギアだ。
一漕ぎ7mを何故か一人歩きしている90rpmって数値に入れると、、、、7m×90rpm×60min/hour÷1000=37.8km/hである。 滅茶苦茶速いのである。仮に、このギア比で現実的に誰でも回せるであろう回転数の120rpmとすると、、、50.4km/hという速度である。超速いのである。
こんなギア比は現実的でないのではないか?確かにプロレーサー、実業団で転戦する人なんかにとっては集団での走行で50km/hオーバーという状況があるならば、それこそ90rpm程度で50km/hが得られる様なギア比である4.41(53T×12Tとかで9.25m)が必要かもしれないが、それが必要な人は稀と考えるのが自然だ。若くて生きの良い元気な青少年のロード競技者でも7.93mというのがUCIの定めるリミット。オッサンには7mでも重いのでは無いだろうか?
自分を基準にして宣うのも気が引けるけど、普通に9段無いし10段でロードを組む時は7m(オ・モイヨWW)が一番重いくらい。ツーリング色が強まるに連れて、軽い方にシフトさせる。そう、6.8m(小林ロード)、6.5m(BSロード)、6.2m(ルイガノMVF)ってところ。例外的に内装変速で増速される場合は、その倍率が掛かるけど、内装変速が等速位置では7m(西DAHON、スピママ)だ。
それが一番重い位置で、常用域(平地)は、重い方からクロウスレシオのカセットでは4枚目くらいで、ワイドレシオのカセットでは3枚目、何れも5.5m程度。追い風や下り勾配の補助を受けると、基本から一段重いところって使い方。長い下りの直線とか、本気でトップスピード迄上げる時くらいしか7mのトップは不要な状況。
逆に、向かい風とか緩い上り勾配は、常用域から一段~二段程軽いところを使うけど、それでも前はアウター掛けである。因みに、インナー掛けをすると一番軽い時で2m程度だが、使う状況は?っていうと、15%クラスの勾配でも対応可能。10%クラスなら最後の一枚が丁度残る感じで配分される状況。
メリットは?っていうと、重い方で余裕を省いている分、常用域、軽い領域でレンジが拡大しているのに加え、レシオのきざみ幅が細かくなっており、選択肢が豊富というところ。
そう考えると、大きなお世話かもしれないが、最重でも7mで留めるっていうのは悪くないと思うのである。
で、バイクで70PSは?っていうと、、、、250ccレプリカのフルパワー車、400ccレプリカのフルパワー車はカバーできる。でも、650cc級ミドルクラスならツイン迄である。650ccマルチ以上では該当しない出力レベルである。
この排気量、シリンダー数、2stか4stか?を無分別に考えると、この70PSって出力から得られる上限のパフォーマンスレベルは、概ね、トップスピードで210km/h程度では無いだろうか?トップスピードっていうのは、概ねだがトップギアで全開のレッドゾーンの位置だ。
このレベルが街中というか公道で使うには上限かつ楽しさが感じられるリミットというのが持論である。
単車でスポーツライディングっていうと、パワーバンドを使いきる。パワーバンドでクロウスしたギアの選択を駆使するということ。ギアの選択が駆使できる配置っていうと、発進用のローギアはSP仕様以外では論外。離れすぎである。はたまた、クルージング用のトップギアも同様に離れすぎである。シフト操作が楽しめるのは、に2速、3速、4速という範囲だろう。モノによっては、2~3速、3~4速という違いはあるだろうけど、そんなところだ。そして、トップギアで200km/hオーバーのバイクの2~4速のパワーバンドは幾ら?っていうと、、、、、これは殆ど80~150km/h程度である。この速度域は法定速度を超える場合もあるけど、人間の感覚的に恐さを感じずに楽しめる速度域とも言える。
これに足らない上限出力しか無いバイクっていうのは、殆どの場合で遊べる場所が限定される事が多い。例えば、4ストロークの250ccや2ストロークの125ccでは上りでは明らかにパワー不足だし、逆に、上限出力がこれ以上のバイク、具体的には4stマルチの600ccクラス、2st500ccクラスでは上りでも持て余すパワーがある。上りで持て余すとなると、タイトなセッションでは相当に低いギアポジションか、パワーバンドからドロップした領域を使わざるを得ない。
具体的には、低いギアポジションでは出力過剰でトラクションの制御が著しく難しくなったり、ギクシャクしたりするし、シフトアップ、ダウンの操作で不快なシフトショックに悩まされたり、或いは、急減速にエンジンドロップが追随せずに不快なエンブレで走りに制約が生まれたりする。逆に、パワーバンドからドロップした領域では、かったるい加速しか得られずに、逆に苛ついたりする。
まぁ、パワーが足らない場合とパワーが在りすぎる場合、どっちが楽しいか?っていうと、パワー過剰の場合は、漏れなく?ウエイト(物理的な重さだけでなく、想定速度域が高い事による車体自体の安定性も含む話ですよ!判っていると思いますが、、、、)も付いてくるんで、峠の最大の武器の軽さという部分から大排気量よりは小排気量の方が好みだ。
実際、我が家のγ500では山間部のセンターラインの無い様な超タイトな峠(一般には原付二種で楽しい程度の道か?)では1速を使うのだが、1速でフル加速して2速に入れて直ぐ1速に落とすような時は、ハッキリ言ってシフト操作に神経を使いすぎる。そんな感じ。
そういう意味で、自転車は7m、バイクは70PSっていうのが自分の中でオッサン趣味で楽しむ上での目安となっているのだ。
| 固定リンク
コメント